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小さな”ほころび”に気づけるか?? ~そのままにせず即対応する~


20210702

7月に入り、梅雨らしい天気が続いて場所によっては降水量もかなり多く
なっているようですね

今日、訪問させてもらった幼稚園の経営陣の方々といろいろな話題で
盛り上がったのですが、その中に登場したのが自分がよく使う
”ほころび”というフレーズ

これはかつての実例なのですが・・・

ある認定こども園の園長先生とのコンサルティングタイムに
園長先生の表情が曇っているような雰囲気・・・
事情を聴いてみると、その園では、小さな個室でいろいろとお話し
させていただくのですが、その部屋を園長自身が掃除していると、
いつも誰かが掃除しているはずの部屋が、汚いし、
なんとクモの巣が3つもあるという現実に直面
して、そんな組織の実態が
悲しくなってしまったようです

そこは、いつも誰かが掃除をしているはずなのに・・・
なんで、こんな状態になっているのか??
考えれば考えるほど、今の園の状態が不安になってしまったようです

私は、この現場で起こるちょっとマイナス的な現象を・・・

『小さなほころび』

と呼んでいます。完璧で理想的でベストな状態を維持できているところ
なんてないわけで、いつも何らかの小さなほころびがあるもの
です

そのときに、主任と学年リーダーが参加するリーダー会議が開催されて、
そのオブザーバーとして参加してほしいとのオーダーがありました。
その事実を踏まえて、私からリーダーの先生たちに少しだけメッセージを・・・

そこでお伝えしたメインの話が、
『小さな”ほころび”にもっとアンテナを張ってほしい』ということ。

この事例では、掃除できているはずの部屋がまったくできていない。
更に、お客さんの来る事前に園長自らがクモの巣をとっている始末・・・

このような現象を私は『誰かがやってくれるだろう症候群』とも
伝えています。組織やチームのちょっとした病気だということです。

目では同じもの見えているけれども、そこから何を感じ取り、
どのように対応すべきか?それは人によってけっこう差があるんですよね

『トップがその小さなほころびを自分で見つけて、ショックを受ける前に
組織のNo2やリーダークラスの人間は、事前処理をするのが重要な仕事である』

ということをお伝えしました。

それを、自分の上長から指摘されてようやく気付くようでは、
右腕やNo2やチームリーダーとしての信頼レベルは上がっていかない

小さなほころびは、ほうっておくと大きなほころびにつながっていき、
その時点では誰もが気づくレベルになっています

その時点で、ようやく『このままではまずい!!』と気づきそこから
どうにかしようとしても、解決していくエネルギーと時間をかなり
浪費しなければならなくなる
のです。もしくは手遅れの場合も・・・

病気で言えば、がんの早期発見が大切なことと一緒ですよね~
末期がんになってからようやく気付いても・・・

だから・・・

優秀な幹部やリーダーほど、自分のまわりで日々起こっている
小さなほころびに気づき、即座に手を打ち、大きくなるまえに前始末しています

これがトップに任せて安心だと思われるリーダーのポイントの1つだと
お伝えしました 

例えば、組織やチームで起こる小さなほころびで自分が自然とチェックしているのは、

時計の時間がズレていないか、もしくは止まっていないか? 
ゴミが落ちたまま放置されてはいないか?
 などなど

以外と、ズレたまま、止まったまま、落ちたままで放置されているケースが
あるものです。まさに、”小さなほころび”がそういうところに見え隠れしている 
のです

『ハインリッヒの法則』 皆さんご存じでしょうか?

ハインリッヒの法則(ハインリッヒのほうそく、Heinrich’s law)は、
労働災害における経験則の一つである。
1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の
異常(ヒヤリ・ハット)が存在するというもの。
(Wikipedia)

1:29:300の法則とも呼ばれていますが、つまり・・・

『大事件は小さなほころびが積み重なって引き起こされるということ。』

だからこそ、”小さなほころび”にアンテナを張って、その段階で対応することで
大きなマイナスにならないよう気を付けることが賢さなんですよね

賢い人であれば、上記のようなことは経験を通じて、なんとなくわかっている
と思いますし、小さなほころびを見て、それがどんなことにつながっていく
傾向があるかも、想定できるはずです

だから・・・『このままにしておくと危険だ』と判断できるわけですよね。
でも、経験則がない人は、小さなほころびに気づけないし、気づいたとしても 
それが未来の何につながるかというイメージの連動性がない。

例えば、自分のカラダのことのほうがわかりやすいと思うのですが、
自分自身が風邪になりそうな予感や予兆ってありませんか?
自分の場合は、カラダがだるくて間接が痛くなるとか、のどが痛くなるとか。
まさにこれも”小さなほころび”と言えるかもしれませんよね。

だから、本格的に風邪をひかないように、その時点で対策を打つことが大切
自分の場合はとりあえず「葛根湯」を飲みますね。そして睡眠をしっかりとる。
そうやって、小さなほころびを察知する感覚は、本来は、誰もが持っている本能的な
感覚でもある
と思っています

でも、その感覚が研ぎ澄まされている人もいれば、かなり鈍感で無頓着な人もいる。
鈍感で無頓着な人は、小さなほころびを放置してしまう。
だから、その後に散々な目にあってしまうことが多いですし、
人生の多くの時間を後始末の時間に浪費していることになる

それを繰り返していたら、ネガティブな時間が増えるし、精神的なストレスや負荷も
かかって、悪循環な日々につながってしまう

そんな悪循環から脱出するためにも・・・

『小さなほころびにアンテナを張って、気づいた時に即対応すること』

それが大事ではないでしょうか。

まあ、口で言うほど簡単ではないかもしれませんが、そんなスタンスを
意識して過ごすことで、ネガティブな時間を減らしていく効果はあると思いますね

ふと、自分のまわりや職場を見渡してみると、『小さなほころび』をいくつか
発見できるかもしれませんよ。
見つけたら、何かアクションを起こしてみるといいと思います

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
7月も頑張りましょう

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