画竜点睛を大切にする!! ~悪気はないけれどあと少し足りない~
画竜点睛 最後の仕上げ 完璧グセ 些事を大切に 成功ポイント 着眼点
あっという間に1月も最終週となりました。
来週末で緊急事態宣言を解除するのは難しそうだなと感じますが
さてどうなるのやら
画竜点睛(がりょうてんせい)
という言葉に先日出会ってメモをしておいたのですが、
皆さんその意味はご存じでしょうか?
★物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げ
★物事の最も肝要なところ
という意味なのですが、『画竜点睛を欠く』という表現で使われる
ことも多いようですね。
物事をそれなりのレベルで上手に進めてはきたものの、最後の仕上げを
きちんとしなかったことによって、良い成果につながらなかった
そんな経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
つまり、その物事が完成、完遂していないのに、自分の思い込みで
完璧にやり切ったと思ってしまうときが人間にはあるんでしょうね
その努力を否定するつもりはないけれど、ちょっとした自己満足気分に
陥っているときって注意しましょうね・・・という戒めなんだと思います
『最後に加える大切な仕上げ』
まあ自分の経験則から言うと、若手のときに、先輩や上司によく注意された
ことがあって、それは、企画書とか報告書作成の仕上げとしてそれらを製本
するときのコピーの仕方やホチキスの止め方など。
コピーが1mmでも曲がっていたらやり直し
1つ1つの冊子を止めるホチキスの向きや間隔などがズレていたらやり直し
そんなことどうでもいいじゃんと思う人もいるかもしれないけれど、
先日書いたように・・・
『人は人のスタンスがカタチ化される部分で判断されることがある』
ということなんですよね。
能力ではなく、意識すればできる部分が見られている。
なぜならばそこにその人の本質が宿っているからに他ならない。
だからこそ、そういう部分の仕上げをおろそかにしてはならない。
とよく教わりましたね。だから現在も逆の立場で、人の能力もさることながら
意識すればできる部分の仕上がりレベルをチェックしてしまう自分がいます
当時は、それを『完璧グセをつけなさい』という言葉で繰り返し教わりました。
もしくは・・・
『些事(さじ)に神が宿る』 という言葉でも教わりましたね
些事とは、ささいなことや小さなことという意味ですが、例えば、
居酒屋に行ったときに、お通しが出てくる店があると思うのですが、
あくまでもそれはメインメニューではないですよね。でも、料理に魂を込めて
やっている人や店ならば、お通しだと言えども、手を抜かないわけです
だから、お通しのレベルをチェックすることで、その後のメイン料理の
レベルもある程度推測できるというもの
経験則ですべてがそうとはいいませんが大概は当たっていると思っています
それに加えて、飲食店でトイレに行ったときにものすごく汚い店があったと
したら、それは『物事の肝要なところの仕上げができていない』という
ことになりますよね
誰だって、食事をするお店において、汚いトイレなんて見たくありませんからね。
綺麗なところで食事をしたいのは当然のニーズですよね。
その店の料理がすこぶる美味しいとしてもそのトイレを見たら・・・
その汚いトイレの印象のほうが強くなってしまう
そういうささいなことだけれどとても肝要なところに気づかない人達が
そこで働いているという証拠がそのトイレでカタチ化されているということでしょう。
残念ながら、たまに実際にそういう店に遭遇するときもありますね。
このように、『悪気はないけれどあと少し足りない』
という事例は世の中にかなりたくさん存在していると感じています。
そのほとんどは・・・
その環境にどっぷりつかっていることによる思い込み
同じことを繰り返すマンネリ化
から発生していることが多いと感じています
つまり、『気づきや発想の収縮』が起こっている現場でよく発生していますよね。
そういう意味では、最後の仕上げって、自分や自分達以外の第三者や専門家に
聞いてみたり見てもらったりすることも大切なのかもしれませんよね
そこで、自分では気づかなかった、思い込んでいた何かが発見される。
それをちゃんと受容してパーフェクトな仕上げに近づけていく。
自分だけで完璧に仕上げることはなかなか難しいのかなと・・・
『画竜点睛』
人は失敗と経験を積み上げる中で、画竜点睛を習得していくと思うのですが、
それを意識している人とまったく意識していない人では大きく差がひらいて
しまうのも事実かと思います
自分としては、成功の”ポイント”や”着眼点”という表現をすることが
多いのですが、何をやるにもポイントと着眼点を習得するための意識や
視点を大切にしたほうが時間も効率も効果も高まりますからね~
一番もったいないし、賢くないなと思うのは・・・
『ただやっているだけ、ただ繰り返しているだけ』
時間の消費でしかないスタンスで日々過ごしていたら、そこに主体性という
ものがないのだから、つまらなくなるのは当たり前
それに加えて、変化や進化もないのだから、更につまらなくなる・・・
今日は『画竜点睛』という言葉から、簡単に自分なりの想いを整理してみました。
やはり、何事も最後まで完璧に仕上げる、やり切るというスタンスの未来に
良いことが起こるんだと思いますね
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。