ジェントルマンシップの本質とは? ~相手本意と敬意と気配り~
9月半ばとなって、暑さがけっこうやわらいできたように感じます
『紳士』という言葉は当然皆さんも知っていると思いますが、
子どもに「どういう意味?」と質問されたらどうやって答えたらいいのか?
人ぞれぞれの解釈や定義があるでしょうから・・・
社会的に高い地位にある人とか上流社会の人と回答する人もいれば、
礼儀正しくて教養がある人と回答する人もいるでしょう
基本的にはポジティブなイメージでハイレベルな男性のことを表現
する言葉の1つなんだと思います
個人的には、どちらかというと重視されるのは精神面のほうかなという
考えがありますね。見た目も大切ですが、やはりその人のマインドセット
から導かれるその行動にジェントルマンシップを感じとれるか否か??
ジェントルマンシップのポイントとして自分なりに大切なんだろうなと
思うスタンスは・・・
『自分本意よりも相手本意』と『まわりの人に敬意を払う』
そんなスタンスが自分としてのジェントルマンシップの重要ポイントかなと
考えています
自分が社会人なりたての頃に、新人研修で教えられたことなんですが。
例えば、仕事の出張で新幹線に乗って移動している際に、降りるときに
リクライニングは元に戻し、食べたゴミはちゃんと持ち帰る。
となりの席の椅子のアミにゴミが残されていたら見て見ぬふりをせず
気づいた自分が率先して捨てること。
お年寄りや力の弱い人が大きな荷物を上の棚に乗せようとしていたら
率先して手伝いフォローすること。
ホテルに宿泊した朝には、必ずベッドメイキングを自分でして、
元の綺麗な状態の戻し、ゴミはすべて綺麗にまとめておくこと。
洗面所の飛び散った水滴は残すことなくふき取ること。
そういうことを、ナチュラルに自然に習慣としてできるようにならないと
一流の社会人にはなれない。
そんな話を聞いてから20年・・・
一応、自分の中では習慣になっているかなと思います
つまり、ジェントルマンシップの本質は、
『まわりの人に不快な思いをさせないように気配りと配慮ができること』
そこにあるように思いますね。
例えば、新幹線で次の席に座る人がシートが汚れていたり、ゴミが残って
いたら当然不快な思いをします。ホテルのベッドメイキング係のスタッフが
清掃タイムで部屋に入ったときに、飲み物食べ物が散乱して部屋がめちゃくちゃ
だったら、当然不快な気持ちになります。
でもそれは清掃係やスタッフの仕事だからという人もいると思いますが、
気配りと配慮という面ではちょっと紳士的対応とは程遠いわけで・・・
日々過ごしていれば、いろいろな場面や出来事に遭遇しますが、
その場面場面の行為や態度などにその人の紳士レベルが反映されているはずです。
仕事ができても、このような気配りや配慮が至らないことが多いと
『あの人、仕事はできるけど・・・』という評価になってしまうと思いますね。
上記の本質的な部分を踏まえて、
紳士とは?という問いかけに以下のような回答もありではないでしょうか。
『粋で洗練されていて、教養と品のある人』
粋な計らいをできる人。
洗練されていて何をやってもハイセンスな人。
経験や生き様に裏付けられた修慧と教養を身に付けている人。
心豊かでいつも落ち着いている人。
でも、そこに向かっていく自分のスイッチが入らない限り、
日々の行動や態度には反映されていかないわけですよね
特に自分がスイッチが入る瞬間は、そういう人物に遭遇して、
かっこいいなとか、すごいなとか、自分の心が動かされたとき
でも、同じ人に同じ時間で出会っていても、心が動く人もいれば
まったく何も感じない人もいるのが事実。
だから、思うことは、紳士的対応、ジェントルマンシップが
身に付いている人の多くは、心の感度や共感性が高い人だろうということ
いろいろな人の気持ちに気づいたり、寄り添えたり、先読みできたり・・・
ジェントルマンシップで重視されるのが精神面のほうだ思う所以は
そんな部分にもありますね
日々の中では、非紳士的対応が問題になってニュースになることや
レッドカードがでることがありますが、だいたいは、相手の気持ちより先
に自己都合が優先されてそうなっているケースが多いような気がします
繰り返しになりますが・・・
世の中の多くの人達が、当たり前にナチュラルにジェントルマンシップを
体現できて、互いがプラスに関わり合えるためには、
『自分本意よりも相手本意』と『まわりの人に敬意を払う』
『まわりの人に不快な思いをさせないように気配りと配慮ができること』
これが本質的な重要ポイントだと思いますね~
明日から久しぶりに1泊2日の仕事で関西方面に行ってきます。