相手が抱えている背景が見えない人、見ようとしていない人
今日は久しぶりに電車に乗って仕事に行ってきました
さすがにマスクをしていない人はいなかったですね。
そして、電車がだいぶすいていたので、あらためて在宅ワークしている
人達が多いんだなと実感
人間にとって、想像(イメージ)する力って大事だと思っています
もちろん、その力は生活や仕事のあらゆる場面で必要とされているわけですが、
今日のテーマは・・・
『相手が抱えている背景』という話をしたいと思います。
人間は生きていれば抱えている状況や背景は日々、一瞬一瞬で変わりますよね。
自分自身もそうですし、自分のまわりにいる人達も同じように背景が変化します。
そこで思うのは・・・
『相手の抱えている背景を考慮できる人もいれば、
ぜんぜん考慮できない人もいるということ』
例えば、誰かに電話をかけるとき、Aさんは必ず『今、お時間大丈夫ですか?』とひと言
付け足す人、しかしBさんはいきなり、自分の伝えたいことを一方的に話し出す人・・・
Aさんは、相手が『できれば手短にお願いしたい』と返答すれば、相手が現在忙しい
状況であることを察知して、用件を的確に簡潔に話すように努める人。
Bさんは、相手が内心『忙しいから早くしてほしいな・・・』と思っていても
自分の話したいこと、つまり相手にとってはあまり重要でないことをだらだらと
マイペースでいつまでも話し続ける。挙句の果てに相手に『すみません、今ちょっと
時間がないので』と言われても、そんな相手の背景に対して考慮することもなく
まだだらだら話そうとする・・・
もちろん、Aさんは相手の抱えている背景を考慮できる人であり、
Bさんは考慮できない人の典型例ではないでしょうか
このような日常生活のちょっとした差が、その他の場面でも差がつく大切な資質
なのかなと思っています
そして、今までの経験則や出会ってきた人達の傾向を踏まえて言えることは、
Aさんタイプには仕事ができる人が多く、Bさんタイプには仕事ができない人が多い
残念ながら・・・
「相手の背景や状況というものはその人の後ろに明確に目で見えるものではない」
だからこそ、その人の様子や雰囲気から想像してみたり、相手にちゃんと
聞くことによって、ようやく見えてくる・・・
Aさんのように、そこを見ようと努めている人には好感がもてます しかし、
Bさんのように、そこにお構いなしという人にはあまり好感はもてませんよね
そして、これは最近遭遇した人の例ですが・・・
自分のまわりの人たちには、”顧客思考””顧客視点”が大事だといつも言っている
のですが、実は自分自身の日々の行動がBさんタイプなので、こちらとしては
矛盾を感じてしまうし、心の中では「あなたに言われたくないよ・・・」
なんて思っている自分がいます
その人が語る、”顧客思考””顧客視点”という言葉は、自分の心にまったく
響いてこないですね
まあ、本人は多くの人に自分のメッセージが響いているだろうと思っている
のでしょうが、現実はそうではないでしょう
まあ、現実的には、AさんになれるときとBさんになってしまうときが
その人の置かれた状況によって変化してしまう人も多いと感じています
見ていて思うのは、心や時間に余裕があるときは相手の背景に考慮できるのに、
余裕がなくなればなくなるほど、自分自身に精一杯になって相手の背景をわかろうとする
思考から、自分が大変なのを相手がわかってくれないという思考に移り変わっていく
パターンが多いですかね
上記は自分自身も含めて、人間誰しもそのような傾向はあるなと思いますね。
違った見方をすれば、常に自分が大変なのをアピールするクセがついている人
がいますが、そういう人は常に心や時間に余裕がなく、その人自身が常に
満たされていない人なんだろうとも思います
そういえば・・・過去にこのブログで書いた記事を思い出したので
以下にリンクさせていただきます。お時間あるかたはぜひクリックして
お読みください。
ここに書いてある内容を引用すれば、まさに、そこに登場した
点でしか物事を捉えていない人は、相手の背景が見えていない人であり、
もっと的確な言い方をすれば、見ようとすらしていない人なんだと思います
だから、こちらも腹が立ってしまったんですよね~
相手の背景や気持ちを考慮できる人は、そこで述べた
線や面を理解して仕事を遂行できる人であり、それが人としての成熟度だと思いますね
電話1つとっても、役所の窓口業務1つとっても、人によってその対応力
に大きな差があります。そのポイントになる1つは、今日のテーマである
『相手が抱えている背景』に対して敬意を払って対応しているか否か
だと思いますね
これは、コンサルティングの現場でもよくお伝えしていることですし、
講演などの際にもテーマによってはよくお伝えしています。
なんだかうまくいかないときって、『相手が抱えている背景』への考慮が
いつの間にか疎かになってしまっているときなのかもしませんよね
自分も含めて、日々、一瞬一瞬変化する相手の状況や背景を見ようと努める
姿勢は大切にしたいものですね