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教育総合コミュニティー施設のカタチ ~新チャレンジのポイント~

20190905

先日、新宿にて久しぶりにある幼稚園の園長先生と飲みに行ってきました
自分の結婚式にも出席いただいた方ですが、なんだかんだでここ5年間くらい
お会いできていなかったように思います

ある用事があって、久しぶりに電話をしたのですが、その話の流れの
中で、「久しぶりに飲みにでも行きましょう!!」という話に・・・

自分より3歳年上の兄貴のような存在なのですが、
東京のブランド人気園のトップでもあります

もうかれこれ、15年~20年くらいのお付き合いになるとは思いますね~

店はどこにしようかな?と思っていたところ、行きつけの歴史のある
美味しい居酒屋を予約してくれました。
さすが繁盛店でカウンター席
しか空いていなかったのですが、それはそれでよい雰囲気

久しぶりではあったのですが、会って話せばいつも話しているような
雰囲気にすぐなって、そんな感じが心地よかったですね。
まあ、お友だち感覚と言いましょうか

お互いの近況報告をしながら、話が進んでいくと
『新規事業案件』のテーマに・・・

実は、来年度に向けて新しい事業展開を考えていて、今その準備で
忙しくなっているとのこと。

なんとその事業は、『カフェ事業』

それも、ただのカフェというカタチではなく、食育や食の大切さを
発信していけるようなコンセプトで運営していくカフェのスタイルを模索
しているとのこと

その理由を聞くと、自分自身が食の大切さをここ2年くらいで痛感してきたから
との回答がありました
一度、体調を崩して、断食に挑戦してから現在は1日1食の生活を続けている
そうです。そして体調がとても良いとのこと。

私の記憶が確かならば、以前は、六本木でテキーラを何杯も一気飲みしていた
ような、ちょっと破天荒な方でしたから、正直その変容に驚きを隠せず

当時は、自分も飲まされてひどい目にあわされたことが思い出されます
お互いまだ若かったですからね

これから、運営するための法人を登記して、開業準備としては物件を探して
人材を採用して、必要な什器・備品を購入して、商品メニュー開発して・・・
と様々なことが待ち受けていて、前途多難かと思うのですが、
なんだか、これから新しいことに挑戦することを楽しそうに話している姿が
とても印象的でした

実は、昨年度、企業主導型保育園を開設しようと準備を進めて、
内定までもらっていたらしいのですが、最終的には、それがカタチに
ならなかったとの話もありました。

私はその話を聞いて「ある意味それでよかったんじゃないですか?」
と伝えました。おそらく本気でやる気があればそうなっていないでしょうし、
なんだか園長先生の心の中で、前向きではないなんらかの要素があったのではないか?
と思ったからです。

長年のお付き合いの中で、まわりに流されて何かをやるというタイプの方ではない
とわかっているので、そうお伝えしました

そして、今ご自身が心の底からカタチにしてみたい!!
と思って取り組んでいるのが『カフェ事業』
なのかと思ったからでもあります。

地域の方々や保護者の方々に向けて、そのカフェスペースを活用して、
食育セミナーなどの学びの機会を提供していきたいとも語ってくれました

自分の著書である『幼稚園の経営を劇的に変える方法』の中で、
未来へのシフトチェンジというテーマで、これからの幼稚園が目指すべき
方向性について以下のように提言しています。

①『幼稚園から家族園へ』

②『地域の教育総合コミュニティー施設へ』

子どもたちが将来、素晴らしい人財に育っていくための最適な環境を創造し続けること。
それこそ幼稚園が追求する最高の価値であり役割であると考えるべきではないでしょうか。

私が考える幼稚園の未来コンセプトは、「幼稚園から家族園へ」
そして「地域の教育総合コミュニティー施設へ」となります。
子どもも親も関わるすべての人が成長し、そして地域社会に貢献ができる幼稚園こそ
本質的ニーズを満たす未来型幼稚園の姿ではないでしょうか。

(”幼稚園の経営を劇的に変える方法”より抜粋)

上記のカフェ事業はまさに、家族園と教育総合コミュニティー施設の両方の
コンセプトを満たすものではないでしょうか。私はそう思います。

それは、単なるそこらへんにあるカフェのスタイルではないからです。
プラスαとしてお伝えしておきたいのは、この話を聞いて、自分もカフェが
好きだからやってみようかなという人がいてもおそらく成功しないということです。

本当に自分のビジョンや発信したいものを実現するためのカタチとして
必要なものがカフェというスタイルなのか、それとも違うカタチなのか・・・
それを熟考してから出た答えでないと、本当の覚悟を持ってできないと思いますね

なんらかの事業をやる以上、収益性もある程度維持できるビジネスモデルの構築
が必要でもあります。
なぜならば、それを収益性=持続性という公式が成立
するからですよね。ビジョンをカタチにしていくためには、ある程度の期間と投資
が絶対に必要になりますからね。

もっと大切なことは、コアブランドがしっかり確立していないと、その他事業を
展開しても全体が薄まっていくだけ
・・・ここは注意したほうがよいです。

その他の人が何かやっているという情報をインプットすると
すぐにそれをやりたがる、真似したがる人がいますが、そのベースとなる園や
組織の状態が高いレベルで維持されて、地域でブランド化していることがとても
重要なポイントになると考えています

自分が組織から抜けて、新しいチャレンジに時間を割いても、その園の品質が落ちない
ような組織レベルや人材レベルになっているか否か??
信頼と伝統というブランドを地域で確立できているか??

その状況が担保されているからこそ、新しいチャレンジへの時間と猶予が
与えられて、更なる勝ち組へとステージアップしていくことが可能となる
そう思っています。

話は戻りまして、久しぶりにお会いして新しいチャレンジへと進もうと
している園長先生との時間は、自分にとってもとてもエネルギーをもらえる
時間となりました。

「新しいチャレンジへのエネルギーは良質である」

そんな感覚を得ましたね

もちろん、その園は上記のすべてを満たしている園ですから、薄まって
しまうことはありません。
教育総合コミュニティー施設の1つとしてのカフェがどのようなカタチで
オープンするのかが楽しみですね~

居酒屋での会計が終わると、園長先生から以下のフレーズが・・・

『次の店は、美味しい麻婆豆腐にする?それとも美味しい蕎麦にする?』

けっこう迷ったのですが、先日は『蕎麦』をセレクトしました。
よく食べるところはあまり変わってないな・・・と思いましたね

そして、徹底して変わってないところは、
”絶対にお金を払わしてくれない”ところ 先日もこちらから払わしてください
と懇願したのですが、頑なに拒否されました。

兄貴とはそういうものなのでしょうか。
いつもありがとうございます。感謝。

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