大人のアプローチスタンスで子どもは大きく変化する!!
- 2019.05.20
- 園トータルサポートCONSULTING
久しぶりのブログ更新となってしまいました。反省
最近、コンサルティング現場の幼稚園や幼児教育施設において、
あらためて大切だなと実感していることは・・・
『子どもたちへの大人のアプローチスタンス』
どのように子ども達に歩み寄って、言葉かけをして良い方向に導く
ことができているか否か・・・
例えば、『子育てのゴールは自立である』という考え方は多くの人達にとって
そんなに異論はないものだとは思うのですが、
『子ども達の自立を促すポイントやコツは?』
『そのためにどんな声掛けを心がけていますか?』
と突然現場の先生たちに質問を投げかけてみると、その反応は様々なんですよね
ある程度、すらすらと自分なりの考えをこちらに伝えてくれる方、逆に
うまく説明ができずフリーズしてしまう方・・・
つまり、幼児教育にとって大切なポイントや考え方はそれぞれ理解できてはいるが、
実際にそれをどこまで考えて深掘りして子どもたちの成長に結びつけているか
どうかは人によってだいぶ差があることが、その反応差でよくわかります
長年、この業界でコンサルタントとして活動してきましたが、
最近は、このベースが高いレベルでできている個やチームを育成することが
子どもを成長させていく上で、かなり重要なテーマだと実感しています
これまでかなり多くの園を見てきましたが・・・
「同じ教育プログラムや教材を活用していても、その園によって子ども達の
姿や成長度合いに絶対に差があります。」
「その差は何の差から生まれているのか?」
その園でベースとなっている先生たちのアプローチスタンスにあるでしょう
もっと現実的に言ってしまえば、先生たちそれぞれのスタンスに差があり、
それは各人の育ちや感覚的なものに委ねられてしまっている・・・
ということで、最近はあるコンサルティング先の園で
そのベースの底上げをチーム全体で行うプロジェクトを進めています
「指導指針」「育成スタンス」・・・など言い方はいろいろあるかと
思いますが、子ども達に対する指導の方向性やポイントをチーム全体で
ある程度揃えていこうというねらいのもとに進めています
先日も、先生やその他スタッフ全員が参加してもらって私がコーディネーター
となって研修を行ったのですが、今まで子どもへの声掛けの一言一句や
指導のポイントをそこまで深掘りしてメンバーと話したことはなかったとの
ことで、とても有意義な時間になりました
『その一言が子どもの心理やモチベーションを大きく左右する』
それが毎日のように繰り返される、
意図的な良いアプローチの積み重ねなのか、
それとも無意識な悪いアプローチ積み重ねなのか・・・
それが子どもに大きく影響するのは当たり前ですよね
以外と無意識の中で、よろしくない言葉かけやアプローチがちょこちょこ登場
してしまう自分を反省している先生がたくさんいましたね
そうやって気づくことは大切なことですし、意識しないと気づけないのかも
しれません。
子どもだけではなく、大人の社会でも同じですよね。
言っていることは正論だしぜんぜん間違っていないけれど、そんな言い方や
言葉のセレクトだと、聞き手にとって気分はよくないし、ちゃんと受け入れようと
思ってくれない
『正論と良質なアプローチをセットにすることで効果が上がる』
そういうことでしょうね。
ちょっと応用的に考えれば・・・
『教育プログラムや教材と
良質なアプローチをセットにすることで教育効果が上がる』
そうやって言えば当たり前のことだと思いますが、意外とプログラムや教材
依存傾向が強くなってしまい、指導スタンスなどのアプローチ強化ができて
いないところも多いと思っています
先日も、脳科学者の西剛志先生の講演内容のブログで書きましたが、
社会的に成功するために必要な力として注目されている
『非認知スキル(能力)』
例えば、創造力、セルフコントロール力、コミュニケーション力、
レジリエンス、自己肯定感、リーダーシップ、共感性、協調性・・・・などなど
数値化できる認知スキルを身に付けるためには、プログラムや教材の貢献度は
ある程度高いと言えるでしょうが、非認知スキルを高めるためには、
大人や教師のアプローチの差異が大きく影響を与えていくと考えられます
ですから、その園では、研修で全員からあがってきた意見や考え方をベースに
して、幹部メンバーが園の指導指針として、その内容を整理整頓し、体系化
しているところです。そして、それを保護者向けにも整理して、園内と各家庭でも
共有していくことで、子どものより良い成長を促進できる環境づくりを
進めようとしています 良い取り組みですよね
先生によって言葉かけのニュアンスが違う、求める時間と量と質が違う・・・
家でもそれとは違うニュアンスでアプローチされてしまう・・・
子どもが日々混乱してしまうのはこういう環境があるからかもしれません。
もちろん、一言一句、すべて統一するということではないですが、
ある程度、共感・共有された育成スタンスで子どもにアプローチできるように
環境を整えていこうという考え方です
このような環境づくりへの取り組みや強化対策は、特に多くの幼児教育に関わる
場所で取り組んでいくべきだと思いますね。
そして、本当に子ども達が育つ環境づくりのベースはそこにあると考えています。
これは長年多くの現場を見てきて、最近強く感じていることですね。
理念や方針や目標は共有されていても、それを実現するためにアプローチスタンス
まで深掘りして研究している、全体で意識して徹底&継続している園は
そんなにまだ多くない気がします。
それは、トップやリーダーがそこに気づいているか否かでもあります。
まあ現実的には、気づいているけれど、なかなか具体策を施せていないという
組織とチームが多いというのが現実でしょうね
書いてみると当たり前ですが、そのベースで大きな差がついている事実も
知っているのであえて見解を整理してみました。
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