百聞は一見に如かず ~SPECIAL ONE CLUB1期生 園見学会②~
- 2018.10.26
- 園トータルサポートSPECIAL ONE CLUB
一昨日、ご訪問した園は埼玉県にある幼稚園
そして、SPECIAL ONE CLUBジュニアスクールの1期生のメンバーと久しぶりの再会。
弊社が主催する若手トップ&幹部クラス対象の勉強会である
『SPECIAL ONE CLUBジュニアスクール』
で2シーズンともに学んできた1期生。
そして、今シーズンからは、2年間ともに学んできたけれど、メンバーの園は
お互いに見学したことないね・・・というところからメンバー各園への見学会が
企画され、スタートしています
2シーズンは弊社CLPが陣頭指揮をとってきましたが、今シーズンからは
あくまでもメンバーが主体的に日程調整をして、学び合うというのがコンセプト??
だから、私も勉強仲間というスタンスで、できる限り参加できるように
したいと思っています。
その第2回目が開催されました
前回が、7月頭だったので、3ヶ月半ぶりとなりました。
この時期は各園、園児募集対応やら行事準備等で忙しく、今回は残念ながら
半分のメンバーが参加できず・・・各園のトップ、幹部として重要なポストを
担っているメンバーが多いので、なかなか自由には日程が確保できないんですよね
今回の1期生の園の簡単な概要としては、
現園児数311名(定員320名)
年少・年中・年長各4クラス編成の地域一番園です
ですから、教職員、スタッフの総数もけっこう多かったですね。
まわりには自園所有の畑と田んぼがあり、自然環境豊かな場所
そして、駐車場は第1・2・3駐車場も所有していて、トータル150台は
駐車できるハード環境の充実度
自分も普段コンサルティング契約している園に訪問することはあれど、
やはり、多くの園を見る機会を維持しておかないと、自分の感覚が鈍るので
このような機会はとても貴重なのです。
そして、各園の見学会を通じて、SPECIAL ONE CLUBという勉強会で
インプットしてきたことが、どのように具体的なカタチとなって、
園の進化につながっているのかを講師としてチェックする機会にもなります。
もちろん、園の規模、運営スタイル、地域背景、教育方針・内容・プログラム
各メンバーの立場、キャラクターなど、同じ園はどこにもないわけでして、
それぞれの違いを認識しながらも良いところを認め合う姿勢が大切ですよね
まさに『百聞は一見に如かず』
今回の見学会で、自分なりに学びとなったメモのタイトルは・・・
①園風づくりの大切さ ~ウェルカム&オープンマインドの醸成~
②子ども達の育ちの見える化とわかる化
職業柄、今まで数百の園を見てきているので、その園が良い状態かそうでないかは
園に入った瞬間にわかるようになりました。一応その専門家なので・・・
そして、今回感じたのは、入った瞬間のウェルカムな風土の心地よさ
それはいくつかの要素が重なって感じるのですが、
まず、玄関や人を向かい入れる場所が暗くて汚いところはアウト
そして、一番大切なのは・・・
『最初に出迎えてくれる人の印象』 ですね
本当にスマイルで穏やかな雰囲気で出迎えてくれました
そんなこと当たり前だろ!!と思う方がいるかもしれませんが、
園によって大きな差があることは日々体感していることですし、そこに大きな
差があることも実感しているのであえてお伝えしています。
そして、それから出会う先生たちや子ども達の挨拶のレベルで差がつきます。
一番、自分が理想としているイメージは、
『各人が主体的でナチュラルにできている挨拶』
たまに、すごく徹底して挨拶してくれる園があるのですが、その背景には
どうしても”強制的”という言葉が見え隠れしてしまう。自分としてはそれは本物
ではないと判断してしまいます。
『いつでも誰にでも自らすすんで自然な挨拶ができる子』
そんな子ども達が自分としては好みですね。それを実現するには先生たちが
その手本になっていなければいけないわけで・・・
すれ違う先生たちがちゃんと立ち止まって笑顔で自然体な挨拶ができている
姿がとても印象的でした
そして、日々それを繰り返しながら、生活習慣の徹底をしていくことが
とても大切ですよね
「先生たち一人ひとり、子ども達一人ひとりの表情や行為が積み重なって
その園の風土、つまり”園風えん(えんふう)”が創り出されていきます。」
ちなみに、園風は私が作った造語です。会社だと社風と言いますよね~
今回、先生たちや子ども達から感じ取った印象が
『ウェルカムでオープンな園風』だったのです
今年度から、毎週水曜日を「園庭開放日」として、地域の子育て家族の
憩いの場として開放しているそうですが、ちょうど訪問日が水曜日だったので
20~30組程度の親子が遊びに来ていました
まさに、地域の公園のような雰囲気で、その親子たちも自然体で遊んでいます
それは、このようなオープンマインドがある園だからこそ、そうなっている
んだと思いました。とても居心地が良さそう・・・自分の家のような感じ??
そして、1つの教室も解放していて、そこが子育てカフェになっています。
少し疲れたらそこで休憩しながら、お茶でも飲んで、地域の子育てママたち
と交流する場として機能しています
子ども達もその傍らで楽しそうにおもちゃで遊んでいます
園長にお聞きしたら、私が提唱している『幼稚園から家族園へ』という
コンセプトをカタチにしたいと思って、このようなスタイルを築いたと・・・
そして、先生たちには、普段使っている言葉のセレクトや言葉使いに注意する
ように指導していて、
そのキーワードは『穏やかに』
一般的に人の印象というものは、その人が使っている言葉や口調などによっても
大きく変わります。以前は忙しくてきつい言葉になってしまっていた先生もいた
そうですが、今は皆さんとても穏やかに子ども達と向き合っている印象でしたね。
こういうことも、各園の大きな園風の差となっています
上記のようなこともSOCで繰り返しお伝えしてきたことなので、
ちゃんと学びをカタチにしてくれていることは本当にうれしいことです。
子どもだけではなく家族が楽しめる場所、
家族が皆で成長できる場所になっていく・・・
それが、自分が提唱している幼児教育環境の目指す姿です。
だって、子どもって基本的には親と過ごしている時間が長いはずですから
自園の子どもを成長させたかったら、素敵な親を育てていくことにも
挑戦しなければいけない。それが本質だと思います
次は、子ども達の育ちの見える化、わかる化ということについてですが、
まず大切なことは、子ども達がちゃんと成長していること。
それに加えて、それを本人たちや周りの人達が実感できることも大切。
例えばこちら・・・
”本よみノート”
子ども達が日々園にある絵本を読むわけですが、それを先生たちが毎日
何を読んだかを記録しています。子ども達が読み終わったらこれ読みました!!
と先生に報告して、そこで記載するという流れ。
自分で字が書けるようになったら、自分で記載するようになる・・・
そして、卒園するときに本人と保護者へのプレゼントとなる
つまり、その子が積み上げてきた学びの歴史がそこに詰まっているわけです。
本をたくさん読んでいる子ども達はいれど、何をどのくらい読んだかは
振り返っても忘れてしまいますよね・・・
本よみノート、これがまさに「見える化とわかる化」です。
子ども達の自信にもつながります。
園長の意図としては、「読書習慣を身に付けてほしい」ということ
これは、前回書いたブログ記事のポイントにもつながることですよね。
他には、50m走のタイムもクラスの中で上位5位までが毎月記録されて
張り出されています ずっと1位をキープしている子もいれば、けっこう入れ替わり
があるクラスもあって・・・でもそこには殺伐とした雰囲気はなく、
やるからには一生懸命やる、昨日の自分よりも良くなる自分に期待する・・・
そういう気持ちを育てたいという意図があります。
だから、もちろんタイムが早い子も褒めますが、タイムのアップ率が一番だった
子もピックアップして褒めてあげるそうです。
これも、「見える化とわかる化」ですよね。
子どもながらにも、全体の中での自分の位置を知ることも大切だと思います
だって社会に出たらその視点がないと勘違いしますからね。
そして、自分の成長を感じ取れることで、また次に向かって頑張る意欲が醸成
されるのが人間というものですよね
そこらへんの人間特性をうまく使って成長を促すのがプロの仕事です
上記以外にもいろいろな「見える化とわかる化」の仕掛けがありました。
もちろん、その他の教育的なコンテンツも大変充実していましたよ
今回はそこまで具体的にお伝えすることは避けますが・・・
このような環境の中で時間を過ごす子ども達・・・
そこには、着実に成長している姿がありました。歌も上手いし、和太鼓でリズム感は
培われているし、走ることを楽しめているから運動能力も高まっている。
こちらの園の園長は、SPECIAL ONE CLUBでの勉強期間に、
副園長から園長になられたのですが、本当に勉強好きで、園外に出ていろいろな
学びを吸収されています。
そして、更に素晴らしいことは、それを自園でちゃんとアウトプットしていること。
具体的なカタチとして日々進化させてきていることだと思います
他の見学メンバーも大変刺激を受けていたようです。
やはり、「百聞は一見に如かず」、そこで見て、実体験することはとても大切だと
思いました。自分も大変勉強になりました。
そして、見学会を終えて、ランチタイムに連れて行ってくれたピザ屋さんの
ピザがすごく美味しかったですね。美味しいお店をセレクトして予約を
入れてくれていたのですが、そういう園長先生のウェルカムな姿勢が
園にも浸透しているな~と最後に感じながら、解散となりました
今回のランチタイムも久しぶりということもあって、いろいろな話で
盛り上がりましたね。普段と違うメンバーとそういう時間を共有
することもとても重要だと思っています。
ということで、来シーズンは・・・
『SPECIAL ONE CLUB ジュニアスクール 第2期生』
を募集して、新しいメンバーに、学び合う時間を提供しようと
考えています。具体的日程などはこれから決めていきますので
また詳細が決まったらご案内致します。
ご興味ある方は、ぜひお問い合わせ下さい