ノーリアクション注意報!! ~愛の反対は無関心である~
台風24号の勢力がすごいようですね
今日の夜中に関東地方を通過するみたいですが、ちょっと心配です
『愛の反対は憎しみではなく無関心です』
この言葉は、マザーテレサの名言といわれています。
最近、このようなことに関する話や事例を耳にすることが重なったので
テーマとして取り上げてみることにしました。
先日、とある幼稚園のコンサルティング現場にて、園長先生から
こんなエピソードがあったことを聞きました。
その日は、園で防災訓練をする日だったらしく、地震が発生した後に
火災も発生したという設定での訓練
ある新人の先生が指定の場所から、当日の出欠簿を持って、人員点呼を
する役割を与えられていたらしいのですが、実際にあるべき指定の場所に
出欠簿がなかった
誰かがすでに持っていったのかな?と思って、
「出欠簿をどなたか持っていませんか?」と何回か大きな声で全体に話しかけた
らしいのですが、しばらく誰も返事もせず、その声が鳴り響くばかり・・・
つまり、その新人さんが困っている状況に関して、ノーリアクション&無関心
の状態がしばらく続いてしまったということ
その状況に、園長先生はショックを受けてらっしゃいました
そして、普段の状態がいざというときにも表れてしまうと嘆いていました
訓練といえども、その状況でまわりにいる人達からいわゆる”しかと”をされて
しまった新人さんの気持ちはやはり良い気分でないですよね
そういうことって、普段でも自分達のまわりでも起こりえることでしょう
特に、悪気があるわけではないのですが、相手に対するリアクションが
不十分だったり、配慮が不足していたりすることで、相手の気分を害してしまう人が
少なからず存在しています。
でも、悪気があったり、わざとやっているわけではないから、
そうなってしまっていることに気づいていない人も多いのかなと思います
コミュニケーションをテーマにした研修や講義をすることも多いのですが、
そこでお伝えしている、実社会や普段の生活におけるリアクションは・・・
①人の話を聞いているときの態度や反応
②何かのメッセージをメールや電話などで送ったあとのレスポンススピードや返答内容
とお伝えしています。
実際には、人によって上記の内容はけっこう差があるものなんですよね。
①については、一般的には『傾聴のスキル』というものがあって、
★あいづちとうなずき
★共感のフレーズの活用
★オウム返しのスキル
そんなことを自然とできている人は、リアクション上手ということになりますが、
上記の内容をまったくできていない人は、リアクション下手ということになり、
相手からすると、話しにくい人、話していても楽しくない人・・・
という評価にだんだんなっていってしまうんですよね~
②については、単純に返答や返信スピードの差が人によって大きく違います。
最近では、返答内容と返答姿勢で人を不愉快にする人も多いなと思います
何かの指摘をされて、ふてくされてしまう人もそのケースでしょう。
その人のことを思って注意してくれたり、叱咤してくれたりする人に対して
素直に受け入れない態度やその場でなく影でその人の悪口を言っている人など。
悪いことは素直に認めて、ちゃんと謝罪する!!
というリアクションが好印象になるのに、そのセレクトをできず、
できない理由を並べだしたり、自分が悪くないことをやたら主張したり・・・
リアクションはしているけれど、ちょっと間違っていますよね~
逆に叱咤する側に対して思うこともあって、感情的な要素が強くなって
言葉のセレクトもきつい言葉になりすぎていることに気づいてない人も
少なからずいますよね。
上司やリーダーに対する意見として、若い人たちからそんな相談されること
もけっこうありますから・・・
言っている内容は間違っていないのに、そのような言い方と言葉のセレクト
をしていまうことで、真の想いが伝わらず、悪い印象になってしまう人
実は、そういう人って客観的に自分を観察する能力が低いので、自分でそんな自分
に気づけない人が多いんですよね
(もちろん私も気を付けるようにはしています)
まあ、普段生活していれば、自分のまわりにはたくさんの人たちが存在して
日々、その人達との生活と接点を通じて、なんらかのリアクションをしている
ことになります。
だから、リアクションの質もコミュニケーション能力向上にはとても大切な
要素だと思っています
そして、そのリアクションの内容にも人それぞれ差が
ついているのですが、その中で一番無礼で愛のないものが・・・
『ノーリアクションと無関心』
とマザーテレサは教えてくれているわけですよね。
生きていく上、人間関係を良好に維持していく上で
リアクション上手になっていくことはとても大切ではないでしょうか。
そんなことを最近、あらためて考えされられる機会がありました。