恐れとの闘い ~体験を通じて自分を確かめる~
本当に毎日暑くて嫌になってしまいますね
八海山での磨く塾の研修にて、白石康次郎さんが何回も語っていた言葉
それは・・・
『恐れ』
この恐れが人間にとって大敵であり、それは自分の外部ではなく内面や心との
戦いであるということ
自分も含めてどんな人でも、日々いろいろな”恐れ”は感じながら生きている
ことは事実でしょう
具体的に直面する恐れであったり、抽象的でなんとなく将来が・・・
みたいなものであったり
そして、最近仕事やプライベートを通じて接点をもった、若い人たちに感じている
のは、その”恐れ”に自分で振り回されて、前向きなチャレンジへのパワーが
出し切れていない人も多いなということ
失敗したらどうしよう。
怒られたらどうしよう。
自分だけ恥をかいたらどうしよう。
自分だけ仲間外れにされたらどうしよう。
そんなあらゆる”恐れ”の連続に心のキャパの多くが占められてしまって
大事なことに自分の心のパワーを割けていない人が多いと感じます。
自分でコントロールできない何かを心配し過ぎてもしょうがないのですが、
頭でわかっていても、そうなってしまう自分がいるのでしょう
この”恐れ”はまわりの人たちにも伝播していく傾向があり、
特に、子育てなどでは親の恐れが子どもの恐れと連動してしまうケースは
多いように感じます
その結果として生まれた言葉が『ヘリコプターペアレンツ』なのかも
しれませんね。
子どもが、失敗しないように、人様に怒られないように、恥をかかないように
仲間外れにならないように、常に見張っていて、余計なお膳立てをしてしまう人達
それって、実は子どもが精神的に自立していく機会を奪っている関わり方でしか
ないですよね。
失敗したことないから、失敗することが怖くなる
怒られたことがないから、怒られることが怖くなる
大きな恥をかいたことないから、恥をかくことが怖くなる
仲間外れにされたことないから、本当に大切な友達がわからなくなる
個人的には、成長していくプロセスの中で、喜怒哀楽の伴う多くの体験・経験を
していくことが重要だと思いますし、白石さんも体験の重要性を話されていました。
成功体験、失敗体験、屈辱体験、理不尽体験、幸せ体験、苦しみ体験・・・
『体験を通じて自分を確かめること』
今回とても印象に残ったフレーズですね。
体験を通じて学ぶという言葉は、今まで幾度となく聞いてきましたが、
学ぶとは、体験を通じて自分を確かめていく行為であるという教えは自分の中
で更にピンとくるものがありますね~
人生の中で思い起こされる原体験は、いくつかありますが、
確かにその体験で自分が変わるきっかけになっていることは多いと思います。
つまり、その都度、自分の感情や性質や自己変革すべき何かを確かめる機会が
与えられてきたということなのでしょう
『体験の量を自分に課す=何かにチャレンジする機会を増やす』
ということでしょうが、恐れがそこに邪魔をしてしまう人が多いのでしょう。
まったく恐れがないということも逆に言えばよくないのかもしれません。
人はそれを”無謀”と言いますよね。
恐れに振り回されるのではなく、それにちゃんと向き合って
自分にとって必要なチャレンジや体験から逃げない人間になること。
そんなことが必要なんだと思います。その判断と決断が人生って難しいのでしょう。
だから、体験というのは日々のトレーニングなんだと思うのです。
それを嫌々恐れてやっていくのか、それとも楽しんで前向きにチャレンジしていける
のか、大きな違いでしょうね
そんなテーマに関連したような話はかつて、以下のブログ記事にも
書いているので、興味ある方はクリックしてご覧ください。
⇒『”根拠のない自信”と”根拠のない悲観”』
⇒『人間の器は・・・”喜怒哀楽の振れ幅”なり!!』
自分の中にあるあらゆる恐れをどう克服していくのか
そして、何事にも恐れない自分をどう創造していくのか
人生に突き付けられた人間としての課題なのかもしれませんね~