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困難な自己変革の必要性 ~できるボスになるために~

 
20171116

日々、仕事を通じていろいろな方々から相談を受ける中で
根本的には同じようなテーマに起因している相談案件
がここ数日に重なっていると感じている自分がいます

今日はそれについての私の見解をお伝えしたいと思います。

それは、以下の文章に集約されていることなんですが・・・

大多数の組織は、偉大なマネジャーがごく一握り、優れたマネジャーが数人、
凡庸なマネジャーが大勢、冴えないマネジャーが数人、
とんでもないマネジャーがごくわずかという構成になっている。

あなたも、これまでの職業人生のどこかで、
「どうしてこんな人がマネジャーになれたのか(マネジャーでいられるのか)」
と首をひねるほどひどい上司に出会ったのではないだろうか。

 
「できる上司」になるのは難しい。
なぜなら個人として高成績を出すのと、他人を動かすのは
まったく異なる種類の仕事だからだ。
しかし、ほとんどのマネジャーは、自己管理の延長線上で
部下の管理をしようと考えている。
平社員時代に花形でやり手だった人ほど、この傾向が強い。

そうして部下の気持ちを理解できず、チームをまとめられず、
権限委譲できず、自分で仕事をこなす癖がやめられず、
マネジャーとしての付加価値の付け方がわからない「グズ上司」になる。

マネジャーの仕事はそれ以前のどの経験とも異なる。
できる上司になるのが難しいのは、個人プレー型の仕事とマネジャーとしての
仕事とのあいだには大きな隔たりがあるからだ。

できるマネジャーになるには、
新しい知識を培うだけではなく、困難な自己変革を遂げなくてはならない。
行動、発想、感じ方を変えるように求められる。
これまでと違った満足の源を見つけて、慣れ親しんでいるが今となっては
ふさわしくなくなった役割や自己認識から抜け出すのだ!!

「ハーバード流 ボス養成講座」 ~優れたリーダーの3要素~ より抜粋

IMG_3097

ということで、これらは以前にもちょこちょここのブログで書いてある
ものですが、特に最近共感する内容なので、再度アップしてみました

困難な自己変革を遂げなくてはならない』

『行動、発想、感じ方を変えるように求められる』


今までプレーヤーとしては優秀だった人が、その上のステージの役割を
与えられたときに、乗り越えなければいけない壁なんだと思います

しかし、頭ではわかっていても実際に、困難な自己変革を断行できている
人はそんなに多くないように感じています

なかには、自分の立場やポジションや役職の力でなんとか人を動かそうと
する人がいる・・・でも人は本来、そうやって動かすものではないという
大切なことを理解できていない

もしくは理解はできているけれども、どうにも自己変革できないので
そうやってなんとかしようとしてしまうのかもしれない

そんな人は大抵・・・

何か問題が起こっていることや、うまくいっていない
ことを、誰かにせいにしたり、環境のせいにしたり・・・
つまり、自分以外の何かのせいにして、自己正当化をしたがるもの

そして、自分の心の中では、”自分はできる人間である”と勘違いしている

その人の言動や行動を注意深く見聞きしていればそれは自ずと
わかってくるもの。
言葉の端々に、行動の端々にそのほころびが見て取れるのです

職業柄、そういった”人間観察”の目は鋭いほうだと思います。

そんなときに、私が言いたくなってしまうのは

『あなた自身が問題の根源なんですよ!!』
『一生誰かのせいにして生きていくんですか!!』
 ということ。

それをちゃんと心にとめて、困難な自己変革に一歩でも進んでいけるか
それとも、ちゃんとその真実と向き合わず、今までの延長線でやろうと
してしまうのか・・・

これが、できる上司になるのか、グズ上司になるかの大きな分岐点
になるのでしょう

日々の中で、何かのトラブルやクレームや内輪もめ・・・
そんなことが起こったときこそ、実は自己変革のチャンスなのかも
しれませんよね。
ちゃんと真実と向き合う時間を増やしていくことが大切ですね

それにプラスして思うことは、

『人間は年齢を重ねていくほど自己変革しにくくなる』ということ。

上記は、全員がそうということではなく、あくまでも傾向の話ですが
いろいろな人との出会いの中でそう思うことも多いですね。

まずは、人の話をちゃんと聞こうともしない人がいます。
そういう人は、当然変わる必要がそもそもないと思っている人だから
どうにもなりません

そして、人の話は聞くし、本を読んだりセミナーを受講するなどして
良質なインプットはしているのですが・・・
そうしている自分によっているだけで、結果的には自己変革できていない人。
そういう人もかなり多いのではないでしょうか。

あえて年齢を重ねていくほどと書いたのは、
だんだんこの話を掘り下げていくと、やはり『三つ子の魂百まで』
ということになっていくからです。

将来、優秀なトップ&リーダーになれるかどうかのベースは、
ある程度幼児期に決まってしまうのではないか??

すべてとは言いませんが、その割合はかなり高いのではないかと
最近考えています

いろいろな壁にぶち当たりながら、数々のプチ自己変革を
子どものころから繰り返してきた人間は、大人になってそのレベルが
高くなっても、今までの繰り返しの感覚で自分を高めていけるのではないか。

子どもを育てていく中で、叱るという行為があると思いますが、
それは、「その状況や壁に応じた、正しい自己変革の方向を促す」ということで
なければならないのでしょう。
ただの気分や感情で叱るのとはだいぶ違いますよね。

つまり、正しい方向性を促せる人は、その状況に応じた正しい方向性が
分かる人でなければできません。

『必要なときに、正しく自己変革していくことができる資質』
 
を身に付けてもらうことは、子育てや人材育成で大切なポイントでしょう

それは、必要なときに正しく自己変革できる人間(大人)が子育てや人材育成を
しなければ成立していかないことでもありますよね

今日は日々の仕事現場で感じていることから、私なりの想いや見解を
お伝えしてみました。

人間理解は簡単ではないからこそ、いろいろな人から学び、
そして、常に探求し続けていく価値があるとも思いますね

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