強い思い、使命感、理念、死生観が人生を変える!!
昨日は、日中にコンサルティングの仕事を終えて、夕方からは学びの時間
日経主催の講演会に足を運んできました
タイトルは、 『顧客と社員の心をゆさぶる理念経営』
講師は、株式会社ティア 代表 冨安 徳久 氏
株式会社ティアは、名古屋で創業して今年で20年を迎えた葬儀社。
現在、直営店、フランチャイズを合わせて92店を展開
2014年に東証一部に上場して、2015年には売上高100億円を達成。
ちなみに、全国の葬儀社のうち94%の会社がいわゆる”パパママストア”
なんだそうです
果樹農家の長男として愛知県に生まれた冨安社長が、どんな経緯で
どのように一部上場の葬儀社を作りあげたのか??
そんな講義の中で、いつものように私が印象に残ったフレーズ集
というカタチで整理しておきたいと思います
・国立大に合格して大学入学前の3週間だけバイト体験をしようと思い
とあるコーヒー屋のマスターに紹介された場所が、たまたま「葬儀会社」だった
・荷物運びのアルバイト程度で時給1000円ももらえるからスタートしたバイト・・・
ある日、先輩が涙ながらにお客様に感謝されているシーンに遭遇・・・
その先輩に言われた一言が自分の人生を変えるきっかけとなる
『あの家族、一生俺のこと忘れないと思うよ』
・自分の親や祖父母から、常に2つのことを繰り返し言われていた
①自立しなさい ②世のため、人のためになることをしなさい
・そこで、自分の仕事はこれだ!!と思い、国立大へ行くことを断念して
アルバイトから社員にしてくださいと会社に懇願している自分がいた。
最初は、学歴社会真っ盛りの時代でもあったので、社会的地位が低いイメージ
の葬儀屋なんかにならずに、大学に行った方がいいと会社の人達に説得された
・しかし、自分はその先輩のようになりたいという強い思いを貫き通して
社員への道を掴むことに成功した。
【仕事を通じて、学んできたこと】
・仕事に慣れれば慣れるほど、消費者心理から遠ざかる(先輩の教え)
・繰り返し伝えることの大切さ(3日たったら忘れるのが人間)
⇒一番の復習は自分で語ることでもある
・人生観・仕事観・死生観・・・どう”気づく”かが一番大切である
⇒人生観や仕事観は本を読んだり、セミナー等で学ぶことはある程度できるもの
だが、死生観を持つか持たないかで人生は大きく変わる
⇒死を五感で感じ取れるか・・・死を意識するからこそ、生が変わってくる
EX)独立を決意した30歳のとき、自分で書いたフレーズは・・・
「余命10年と思って30歳から独立の準備をする」
・「やれたらいいなと思っています」なんて言っている人は絶対にやらない人
⇒死生観が腹に落ちているかどうかが人生を変える(明日死ぬかもしれない)
・人の育成や教育にとって一番大切なことは??
『目の前に、強い思い、使命感、理念のもとに働いている人がいること』
そして、その人が育つかどうかは『素直』かどうかで決まってしまう
⇒学歴社会から人柄社会へ
・素直な人は、いくつになっても学び続ける
『モノゴトの考え方、あり方を教えていくことが一番大切なこと』
・どれだけ組織で教育をしても、全体の10%は”働かないバチ”が存在する
・トップ(社長)はスーパーポジティブでなければならない
⇒プラス発想では生ぬるい、すべてがプラス発声でなければならない
※トップ&リーダーの絶対条件
・葬儀業界は、相手が知らないことだから、自分達の都合で説得できてしまう業界
⇒そんな業界に違和感と疑問を常に感じている自分がいた
(自分が独立するときに絶対に勝てると思った理由)
①人が最大の差別化になる業界(だから人材育成に一番力を入れている)
②業界の常識は非常識・・・今までやっていないことをすべてやろうとした
③消費者の視点や立場になって考えることができる
・子育てや人材育成の本質=『自立を促すように守ること』
⇒小さいときにある程度は、恥をかかせたほうがよい
・教育とは教えて育てることだが、教えると育てるは違う
⇒教える=1対多数(それぞれの理解度が異なる)
⇒育てる=1対1でしかできない
・やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ。
(山本五十六の言葉)
”言って聞かせて”ができていないケースが多い
⇒何のためにそれをやるのかを伝えることを怠ってはならない
EX)整理整頓をする=時間はコストであることを伝える
人間は几帳面な人でも1日10~15分はモノを探している
(自社で共有しているような考え方とあり方)
●「これでいいはない」・・・これでいいと思った時点で退化である
●「自分の感性以上のことはできない」・・・一流体験の促進
EX)葬儀業界のリッツカールトンを目指す
●「幸せになりたければ、不平不満、誹謗中傷、陰口、悪口は禁止」
⇒ぶれない人生ほど幸せである
・会社は社長以上にはならない
⇒次世代の社長を育成するのは社長の義務である
・絶対的な1番を目指し、絶対的なモノを持たなければ生き残れない
⇒そして変化と進化をし続けなければ生き残れない・・・
今回の冨安社長の講演を聞きながらあらためて感じていたことは・・・
『仕事の価値は、その仕事そのものにあるのではない!!
誰が、どのように、それを行うかによって、
その価値が決まる!!』
ということ。これは自分の研修テキストの冒頭に必ず書くフレーズ。
世のため、人のために、葬儀業界の常識を打ち破って
より良いものに絶対して見せるという冨安社長の熱い思い、使命感、理念
が株式会社ティアの今を作ったのだと思います
理屈ではなく、まずはそのエネルギーを持っているかどうかが大切。
言い方を変えれば、そんな情熱を持てるものに出会えるかどうかで
人生は大きく変わるということ
そういう人達が世の中を変革してきたのでしょうし、これからを変えて
いくんだと思います。
やはり、自分はまだまだぜんぜん甘いな~と思わされましたね
死生観という言葉がとても刺激的でした
確かに、1週間後に死ぬかもしれないと思ったら、今の過ごし方は
確実に変わるでしょうしね
あらためて、1日、1時間、1分、1秒を大切にしたいと思います