きらりと輝くできるリーダーの育て方と育ち方!!満員御礼
- 2017.07.02
- SPECIAL ONE CLUBVALUE UP CLUB
昨日、東京品川の会場にて、SOC&VUCコラボセミナー
『きらりと輝く”できるリーダーの
育て方と育ち方』
が開催されました
全国各地から、定員超えの70人以上の方々にご参加いただき
会場は空席がまったくない状態で開催できたことをうれしく思います
お忙しい中、北は秋田県、南は宮崎県という全国各地からお集り
いただいたことがありがたいですね
SPECIAL ONE CLUBとVALUE UP CLUBのコラボレーションセミナー
ということで、会場内には、理事長、園長、副園長、主任、学年リーダー
の先生たちが入り混じり、それぞれの立場での自分の現状把握、そして
これからの課題や目指すべき姿などを講義を聞きながら心に刻んでいたのかな~
と思います
今回もかなりボリュームのあるセミナーでしたので、
いつものようにポイントフレーズだけにはなってしまいますが、
私なりに簡単に講義内容を整理しておきたいと思います
第2講座のお二人の先生については、就職してから7年の過程
の中で失敗して学んだポイントを私なりにピックアップして整理します
★第1講座:トップからの熱いメッセージ!!★
講師:学校法人白水学園 くすの木幼稚園 園長 白水 剛 氏
『トップの想いに共感できるチームづくり』
★私たちの仕事は、 『未来創造業』
チームづくりの大前提=『トップが強烈な想いを持つだけ』
想い①:どんな幼稚園にしたいのか?
(Before) (After)
・園児を集めたい・自園の教育を受けさせたい
・結果重視 ・プロセス重視
・俺の話を聞け~・先生たちを幸せにしたい
・厳しくすれば?ルールで縛れば?
⇒パートで働くスタッフは必ず子ども達を白水学園に入れてくれている
そして、その理由を皆が『ここの園の教育がいいからです』と
言ってくれるようになった
⇒先生たちが将来この学園を離れても、「白水学園で働けてよかった」
と思ってもらえる園にしていきたい
★『保育に命を吹き込むのは、優れた先生であって、カリキュラムではない』
想い②:どんな子に育てたいか?
(白水学園で育てたい心)
・素直・・・お父さんお母さん先生の言うことを聞きます
・しつけ・・・自分から挨拶 呼ばれたら返事 はきものを揃えます
・誠実・・・約束を守り、うそは言いません
・正義・・・卑怯なことや弱い者いじめをしません
・根性・・・何にでも挑戦し最後まであきらめません
・自立・・・どんな時も自分で考えて自分でやってみる
⇒特に最近感じていることは、男の子の”ガッツ”が失われている
想い③:どんなチームにしたいのか?
=『スカッとした職員室にしたい』
★チームワークを勘違いしている人が多いのではないか?
(目的)成果を出すこと(ここがぶれないことが大切である)
⇒チームがワークしてようやく成果がでる
(目標)人間関係をより良きものに
(励まし合いや指摘ができるか)
【チームワークの基礎】
①報告・連絡・相談
・わからないことをそのまままにしない
・自分らし判断が失敗の元
・マイナスなことほど報告
・結論から言う、要点は三点以内
・失敗を防ぐために一番大切なことは=「確認」
⇒今の若い先生の中には失敗することを極端に嫌う傾向を感じるが
それは小さな頃からの、メディア等での刷り込みが影響している
EX)芸能人や社長が関係ない人にまで謝る姿を見てきた・・・
②指示命令の即行(素直さの定義)
・返事は大切
・後回しにしない
・言い訳をせず、言われたことをすぐにやる習慣
③事前準備の徹底(仕事は事前準備で8割決まる)
・仕事は計画と準備で8割決まる
・悲観的に準備し、楽観的にやろう
・事前準備してもうまくいかないときもある
その時は「苦手」ではなく「能力」がないではなく
自分の努力が足りなかったと考える
⇒『当たり前のことをどれだけ徹底できるかが大切である』
(それが白水学園のストロングポイントであると思っている)
【いつも伝えていること】
・今できることはないか?
・自問自答
・お互い励まし合う
・園長先生ならどう判断するか?
⇒今できることはないかと常に考えて、自問自答できるようになること
が自立への第一歩となる
⇒特に組織のリーダークラスの人は、トップがその状況でどう判断
するかという観点で自分の判断を精査していくことが求められる
【用心している言葉』
・「まあ、いいやん!」
・「なんとかなるよ!」
・「先生達は頑張っています」
⇒なんとかなるようにしている人がいるという事実を知ること
⇒何をどのようにどんなレベルで頑張っているのかを具体的にすること
【愛園化につながること】
①自園への誇り
②お互い気にかける人間関係(職員室で揉まれないとわからない)
③憧れの先生が多い
④園長先生が嫌いではない
⇒本当は園長先生が好きであると書きたいが・・・(笑)
④どんな先生(リーダー)になってほしいのか?
⇒『素敵になってほしい』=素直・努力・感謝
※ファーストコンタクトが大切である!!
EX)新人の先生に対する最初の研修で伝えている主な内容
Q1:何で幼稚園の先生になったの?
⇒誰かのために・・・それが人間の最大のエネルギーを引き出す
⇒利己から利他へ
Q2:何のために生まれてきたと思う?
⇒世のため、人のためになるため
Q3:何のために働くの?
⇒まわりの人を喜ばすため
Q4:自分らしくの前に考えることって何?
⇒まずは「指示を正確にやること」
Q5:素直って何? 努力って何?
⇒言われたことをすぐに行動にうつすこと
⇒自分の苦手なことから逃げずに成果が出るまで続けること
・自分なりに頑張っている・・・という言葉が出る人に対しては
⇒『評価は第三者』
・失敗とは何か?=やらないことだ!!
⇒できない自分をありのままに受け入れること
(自分のプライドがそれを邪魔している)
【憧れの先生になるために必要なこと】
・とにかく後輩をきにかける
・本気で可愛がる
・自己成長率の承認(スモールステップでの承認)
⇒若い先生ができない部分の仕事の質の穴埋めはチーム全体で補う
※最近は、6月に新人の先生のお悩み相談会を開催している
⇒そこで担当リーダーがその先生に手紙を書き朗読される
(その手紙は本人の親にも渡される)
想い⑤:想いをカタチにするのはNo2
『No2は育てるものではなく、出会うものである』
⇒無理くりNo2を育成しようとしてもうまくいかないほうが多い
★第2講座:現場リーダーからの熱いメッセージ!!★
講師:学校法人白水学園 くすの木幼稚園 学年リーダー 藤井 裕貴 先生
『失敗の連続の7年間としくじり後輩指導』
【私のしくじり&失敗】
・自分の目の前に楽なことと大変なことがあったら、迷わずに楽なほうを選択
・自分を責めてばかりで、素直にアドバイスを受け入れていなかった
・逃げるということが改善されていなかった
・言わなくてもいいようなことまで感情的になり、相手を追い込んでしまう指導
・後輩に言いたいことがなかなか伝わらないことに悩んだ
・指導している先生ができるようになったことを自分が全く認めていなかった
【私の学びと成長】
・自分が相手を想う気持ちが必要なのだと学んだ
・相手を変える前に、自分が変わらないといけない
・具体的にわかるように話すこと、必ずメモを取らせること
・今までなかなか伝わらないと思っていたことが伝わったと思えたときに
やりがいを感じた
・うまくいかなくても、一生懸命頑張ることや素直でいることの大切さ
を後輩の姿を通じて学んだ
・すぐに結果が見えなくても焦らず、根気よく言い続けたり、ときには一緒に
付き合ったりすることが必要だと学んだ
・言葉を発する前に少し考えるようになった
・この失敗は自分に対してどんなメッセージなのか、なぜ起こったのかと
自問自答するようになった
講師:学校法人白水学園 くすの木幼稚園 学年リーダー 田嶋 由加里 先生
『失敗の連続の7年間としくじり後輩指導』
【私のしくじり&失敗】
・就職したら毎日指導されることばかりで、苦しくて苦しくて1年生
のときは毎日辞めたいと思っていた
・無意識に嫌なことか逃げてしまい、指導されていることが、
怒られている、自分を否定されていると考えてしまった
・自分勝手で素直でなく、小さい時から自分のことが好きではなく
自信もなく卑屈で、自分に対してつねに否定的だった
・自分が育てるべき後輩のあいつぐ途中退職を経験(同じ失敗の繰り返し)
・後輩との関係がうまくいかず、一方的に冷たい感情的な指導しか
できなくなってしまった(その結果、人財育成、仕事の放棄)
・人財育成の目的は「成長させること」ですが、「辞めさせないこと」
の意識が高くなって、ビビッてしまっていた
・気にかけてあげることと甘やかすことをごちゃごちゃにしてしまった
・チームとしてメンバーをまとめきれず、先生たちの気持ちがバラバラ
になってしまった(その結果、3園対抗リレー大会で0勝8敗)
・リーダーとしての覚悟と本気で向き合う愛情が足りなかった
【私の学びと成長】
・家族のようにサポートしてくれる園長や副園長のおかげで、
変わるのは自分自身であることに気づかされた
・自分が心を開いて話せば、先生たちとの距離が縮まり、心のつながりが
強くなっていくのを感じた
⇒自分の気持ちと行動が変わったときに回りの先生たちの見方も変わった
・日常の職員室の人間関係がいろいろな場面で結果として現れ、
チームワークと職員室内の人間関係の大切さを学んだ
・単に人に教えることではなく、相手のことを知り、心から好きになり、相手
の良いとこをも悪いところにも向き合う大切さを学んだ
・相手のせいにするのではなく、自分を見つめること、相手に理解を求める前に
自分の課題を理解しなければいけないことを学んだ
・方法や手段ではなく、何より「相手のことを良くしたい、成長させたいという
本気の愛情があるかどうか」が一番大切である
・一生懸命頑張ることはいくつになっても素敵なことだと感じることができるように
なった
・ネガティブだった自分がら前向きな考え方ができるようになった
・自分が園にできることは、園長先生の想いをカタチにして、後輩の先生に
教えていくことだと思っている
⇒努力の大切さ、仕事のやりがいや楽しさを教えていくこと
⇒自分の職場に誇りを持って大好きだと言えるようにしていくこと
『続けるからこそ、気づくことができ、変わることができる』
★第3講座:コンサルタントからの熱いメッセージ!!★
講師:株式会社クロスライフパートナーズ代表 雑賀 竜一
1.組織はトップとリーダーで99%決まる
①トップとリーダーの一体化
②2:6:2の法則
2.トップとリーダーの何が差を生んでいるのか?
①環境プロデュース力
⇒置かれた環境のせいにせず、自ら良い方向に環境を変革していく
総合的な力
②メッセージ付き共通言語・・・想いを浸透させカタチに変える
⇒言葉は人を動かす道具となる
3.できるリーダーになるためのポイント
①体験(成功&失敗)への意味付け ~必要・必然・ベスト~
⇒体験を通じた学びは人を動かす力となる
⇒リーダーの役割『意図的なおせっかい』をして相手を成長させること
⇒『力がつけば、力が抜ける』
②興味関心のスキル ~なんで何も盗もうとしないの?~
・目的の違いが行動を変えている
相手から盗もうとしている人の目的=『成長すること』
そうではない人の目的=『その場を楽しむこと』
『学ぶは真似るから』・・・”師を持つ”ことが成長の最大効率アップ
『味方とファンを増やす』
⇒自分の興味関心をしめして前のめりの人には、いろいろと教えたくなる
まわりに可愛がられる、応援してもらえる人になろう
③”小さなほころび”にアンテナを張る ~他人事から自分事に~
参考ブログ記事
⇒『小さなほころびにアンテナを張る ~ほころびに実態が現れる~』
・『誰かがやるだろう症候群』 『役割分担の弊害』
⇒ある意味、組織の病気の症状でもある
・仕事観を揃えて、想いをカタチにできるチームを作る
・フロアコントローラーの役割
参考ブログ記事
⇒『タイムマネジメント能力と仕事の質を上げる!!(事例編)』
★表面的現象ではなく、根源的原因を突き止める
⇒モノゴトの本質を見極める力をつける
④同じ一言でも大きな差がある事実 ~影響力=伝達力&指導力~
・人は自分にとって、プラスの影響力を感じる人についていく
⇒伝達力や指導力をアップする前提条件=プラスの影響力(相手との関係構築)
・厳しいリーダー、すごいリーダー、素敵なリーダー、ありがたいリーダー
愛らしいリーダーと思われているか?
⑤相手を知り、自分を伝える
・リーダーとしてチームメンバーに自分自身の仕事観や想いを伝えているか
【6つのヒューマンニーズ】
①安定②不安定③重要感
④つながり⑤成長⑥貢献
上記のニーズは個人によって異なる、それを前提のコミュニケーションの
調整をしていくことが大切である
そんな内容の4時間となりました。
今回は、講師4名で頑張りました
特に、藤井先生と田嶋先生は今回が講師デビューということでかなり緊張感
がこちらにも伝わってきましたが、この緊張感が人を成長させてくれる大きな
要素の1つであると思っています
もちろん、白水園長の中にも、そのような意図があり、
これから更に成長していってほしいと期待しているお二人の先生に対する
プレゼントだったのでしょう
そして、その期待にちゃんと応えるべくしっかり事前準備をしてきた
お二人の姿勢とその時間にすごく価値があると思いますね
もうかれこれ18年前くらいになるかもしれませんが、自分のデビュー戦
は本当にひどいあり様でしたからね~。でもその時の記憶は
一生忘れない貴重な体験となります
会場にはたくさんの同じキャリアステージの先生たちも多く、
お二人の実体験に基づく、しくじりと失敗などの話は、いろいろな意味で
共感を得ていたと思います。大切なことは・・・
『失敗をしながら学び、一歩ずつでいいから成長し続けるということ』
失敗やしくじりを自分の未来のエネルギーにしてしまえばいいのです。
それを素直さ賢さというのでしょう
今回は、全国各地から本当にたくさんの方々に集まっていただいたことを
うれしく思います。その分、久しぶりのプレッシャーもありましたが・・・
このようなプレッシャーを定期的に感じる機会をつくらないと、自分の頭と
心が摩耗してしまうので、必要なことだと思います
なんとか無事に終了できてよかったです。
このような時代の中で、
園を運営していくこと、
そして、その園を支える人財を育て続けること、
これは、終わることのないテーマであり、
その時、その時によく考えて、判断して、追求して、徹底して
より良い方向へ組織を導くことが
トップ&リーダーの役割と責任だと思います。
これからもそんな情熱を持って、日々挑戦しているトップとリーダーを
サポートする役割をCLPとして追求していきたいと思います。
今回、スペシャル講師として、ご登壇いただきました、
白水園長、田嶋先生、藤井先生、
本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。