心が育っている瞬間と感じる力の育成 ~感動と誇りの関係性~
先週末からちょっとバタバタしていて、ブログ更新がしばらくできず・・・
先週の金曜日は、パール幼稚園の『UTABUTAI2017』
今年も子ども達の教育活動の集大成としての発表会を
体感させてもらいました。
個人的には、この『UTABUTAI』というスタイルでの発表会がスタート
したときから見続けていますが、初めて観る人は、衝撃的でしょうね
なんといっても、生のオーケストラと子ども達の共演ですからね~
なかなかそのレベルで発表会をやっているところはありません。
いつも冒頭は、全園児によるパール幼稚園のオリジナルソング合唱
個人的には、『UTABUTAI』を鑑賞すると、このオリジナルソングが
しばらく頭の中で鳴り響いているんですよね~
年長クラスの子ども達の合唱中・・・
何人かの子ども達が心が高まって泣いている・・・
そんなシーンを見て、感動しましたし、
心がちゃんと育ってるな~と思いましたね。
自分達が頑張ってきたこと、クラスメートや先生たちと信頼を築いてきたこと、
もうすぐ卒園となり、このメンバーで歌う最後の歌・・・
そんなことをいろいろと考えながら、自然と涙する子ども達。
もちろん歌が上手なことも素晴らしいのですが、個人的には、こういうシーンが
教育的にはとても意味があることだと思って観ているのです
『感じる力を育てる』
最近、子ども達が成長していくための原動力として私が注目している力。
喜怒哀楽の振れ幅がたくさんある人
相手の気持ちを感じ取る力がある人
置かれた環境の中で適格でバランスの良い判断をできる人
そんな資質のベースになっているのが、”感じる力”だと思うのです
感じ方や感じるレベルによって、リアクションやアウトプットのレベルに
大きな差が生じ、それが信頼や評価の差につながっていくのが社会だからです
みんなと最後の歌を歌いながら、感じる力が強い子ども達は
自然と涙がでてくるのではないでしょうか。
自分や自分達の姿に感動できるまで頑張ったという証拠ではないでしょうか
そんな子ども達は、勝ち組ですし、そんな子ども達の感じる心を育てた
先生達も勝ち組だと思うのです
そのレベルに大きな影響を与えるのが・・・
『トップ&リーダーの資質』
コンサルティング経験を通じて、痛烈に感じている自分がいます
以前、このブログで上記の内容について、自分なりに思っていることを
整理して書いたものがあるので、今回はそちらを引用させていただきます。
トップ&リーダーの仕事とは何か?
『チームを勝たせてあげること』
園長にとっては、発表会という環境を通じて先生達を勝たせてあげる、
そして子ども達を勝たせあげること!!
最近、私が提言させてもらっているトップとして重要な
『環境プロデュース力』とは、
最終的に、チームメンバー(先生や子ども達)を勝たせて上げる力だと考えています。
勝つとは何か?
①一生懸命何かを頑張る姿は、とてもかっこいい
②一生懸命何かを頑張る姿は、たくさんの人に感動を与える
(見ている人達に力を与えるメッセージになる)
③仲間と協力して何かを成し遂げることは、一人で成し遂げるよりも達成感が倍増する
④困難であればあるほど、それを乗り越えたときに多くの喜びや感動を体感できる
⑤相手を感動させることができた自分に出会えたとき、
自分という存在に誇りが持てるようになる(自己肯定感が確実にアップしていく)
そんなことを実感できたら勝ち組なんだと思うのです。
単純な勝負ごとでの勝ち負けとはちょっと違う話をしています。
例えば、園の発表会や行事が終わったときに、
先生達や子ども達が上記のようなことを実感できているか否か??
先生達や子ども達の心に何が刻まれたのか・・・
それを味わえる環境を作りだすためには、子ども達の姿を見ている保護者の方々
の役割も大きいでしょう。最高の笑顔と拍手と涙で先生と子ども達の頑張りや努力の
プロセスを称賛してあげる役割・・・
それが成立した瞬間が、
先生や子ども達が頑張ることの意味を理解する瞬間になるからですね。
個人的に思うのは、上記①~⑤のようなことが心にちゃんと刻まれている人、頑張ることの
意味を理解できている人は、その感覚を人生のあらゆる場面でマイルストーンにしながら、
自分が更に成長できる道筋を選択できる人になると思うのです。
そして、そういう人は、人に自分のマイルストーンを伝達できるリーダーになっていく
と思うのです。つまり、人生の勝ち組に近づいていけると思うのです。
そんなマイルストーンは、できれば早い段階で心に刻まれるきっかけが
あったほうがいいですよね。
そんなきっかけがなくいつの間にか年をとっていってしまう人・・・
その逆に、発表会でそんなことがなんとなく心に刻まれる3歳~5歳の子ども達。
発表会や行事を通じて、心を育てるというのはそういうものだと思います。
そんな心につなげてあげること、そして何かを一生懸命頑張り、
それが相手にちゃんと伝われば称賛されたり、拍手されたり・・・
発表会が終了した時に、そんな心地よさを先生と子ども達が同じ空間で
感じ合える場面を創り出すこと。それが「勝たせてあげること」だと思ったのです。
それが、私が伝えたい『環境プロデュース力』=『勝たせてあげる力』
そして、トップの更なる仕事は、
先生と子ども達に「勝ちグセ」をつけさせることだとも思います!!
勝ち続けるためのコツを、あらゆる場面や状況設定を通じて、
どのように心に刻ませようか??
そんなことを常に考えているトップこそ、私には魅力的に感じますね~
そして、先生達の仕事は、
『子ども達を導きながら、本番の最終ステージで勝たせてあげられたか?』
『子ども一人ひとりを主人公にしてあげられたか?』
それが求められることでしょう。
それぞれ担当やそのポジションでの役割を果たすために
一生懸命取り組ませることで、一人ひとりの心に主人公的瞬間を提供できることが
できたのだろうか??
”主人公的瞬間”をその子が感じられたら、
その子の心に頑張ってよかったという心地よさと自信が芽生えるのだと思います。
それが、勝たせてあげるという意味です。
そこに想いを馳せながら、練習から本番までをどう積み上げてきたか・・・
その時間をハイレベルにしていくことがプロの仕事なのでしょう!!
昨日も今日も、最終ステージを終えて、子ども達が成し遂げた姿を見て
涙を流していた先生もいましたね。
その瞬間こそ、その先生が自分で勝利を手にした瞬間なのだと思います
今日の発表会では各クラスの発表が終わり、幕が綴じた後に、その中から聞こえる
子ども達と先生の「ヤッター」という大きな声・・・
この瞬間を皆で味わえるのは、その先生と子ども達だけのもの
この瞬間に出会えた先生は、自分の仕事の素晴らしさをリアルに実感できるのです。
体感した人でなければ絶対にわからない達成感から出てくる「ヤッター」でしょうね。
自分の仕事を通じて、こういう涙を流せる人は、いい仕事をしているな~と
思います。それだけプレッシャーの中で悩みながらやってきた証拠ですし、
それだけ心の振れ幅があったということです。
『心の振れ幅が大きく揺れ動いたときに、人は成長する』
『人の器は喜怒哀楽のふれ幅なり』 そう思います。
逆にいつも安全地帯にいて、無難に仕事をこなし、そしてチャレンジすることを避けている
人は、心の振れ幅が大きくなることはなく、ほとんど心が動かない人・・・
そんな時間を過ごしている人は、残念ながら成長するチャンスを自ら放棄している人
だと思いますね~
先生達や子ども達に成長してもらうために、心の振れ幅が大きく揺れ動くような環境を
用意してあげること、そして、倒れそうなときにはしっかり支えてあげること!!
それは園長のとても重要な役割だと思いました!!
そして、もう1つ付け加えておきたいことは、
『一流のトップやリーダーは決して目立たない』ということ
発表会で一番目立ち、主人公にならなければいけないのは、子ども達!!
先生が目立ち過ぎてはいけないし、トップが一番目立っているような発表会
では少々問題ありだと思いますね
子ども達の素晴らしい姿を見た人が、まずは子ども達を称賛してくれること。
そして、そこまで導いた先生達を称賛してくれること。
その場面を最終的に作り出せているトップは素晴らしいトップだと思います。
なぜなら、確実に、子ども達と先生達を勝たせてあげているからですね。
そういう園長は、じっとそのステージを影から見守っています。
発表会などの園行事を見学しているあいだ、いつも今回書いたようなことを
思っている自分がいます。
そして、今回書いたような”勝ち方”を環境プロデュースという手法で
子ども達や先生達に伝達し、体感させ、体得させているトップ(園長先生)を見ていると
単純にかっこいいな~と思いますね。
それと、同時に自分の仕事は、園全体に良い意味での”勝ちぐせ”を伝授していくことだと
再確認できたように思います。
今日は、各園での発表会シーズンに自分がいつも思うこと、感じていることを
整理してみました。
といった文章を以前書いたのです。
この気持ちは、今回のパール幼稚園の『UTABUTAI』を鑑賞させてもらっても
同じように思うことなので、今回引用させていただきました。
相手を感動させることができた自分に出会えたとき、
自分という存在に誇りが持てるようになる
今回、パール幼稚園の子ども達や先生たちを見ていて、
特に強く感じたことですね~。
頑張って、結果を出して、感動をして、自分に誇りを持てる・・・
この流れをハイレベルでプロデュースできる人がトップ&リーダーに
いる組織か否かで子ども達や先生たちの成長の質が大きく変わると
思いますね~。
だからCLPとしては、今後もトップ&リーダーの育成サポート
に力を入れていけたらと思います
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