親子関係での悩みが急増中 ~「信用・信頼・尊重」の関係づくり~
- 2016.05.24
- MESSAGECONSULTING
皆さんこんばんは。
ここ数日は、5月だというにに夏のような天気で、だいぶ暑くなってきました
もうしばらくすると、梅雨に突入してしまいますね
最近のコンサルティング現場やプライベートで相談や悩みを打ち明けられる
内容の中に・・・
『親子の関係における悩み』
というテーマが以前よりも増えているように感じています。
もちろん、昔からあることだと思いますし、自分も多少は悩むことも
ありますが、自分とは比べものにならないくらいのレベルで悩んでいる人からの
ご相談を受ける機会も増えています
経営コンサルタントとしては、事業継承や後継者問題というキーワードで
相談を受けることは以前からありましたが、以前よりも相談内容の深刻度合
が増している案件が・・・
先日、テレビを見ていたら『毒親・毒母』というテーマを扱っていて
なんだか、アンテナが反応したので思わずテレビ画面を撮影してみたのですが・・・
こちらが『毒母チェックの10ポイント!!』
これを見たときに、思い当る人物が何人か自分の頭の中に
思い浮かびましたね~
上記のチェック項目も当てはまるとは思うのですが、
自分がイメージした人物に、私が特に共通して感じていることは・・・
①自分の子どもを基本的に信用・信頼していない
(認めてあげる発言がほとんどない)
②自分のほうが子どもよりも仕事もできて、人間的レベルが高いと思い込んでいる
(ただの勘違い&自意識過剰である場合が多い)
③自分の子どもをやたらとコントロールしたがる(常に口を出す・過干渉)
EX)学校、就職、恋愛、結婚など
④子どもがいくつになっても、常に親面を主張し続ける(神格化傾向)
EX)育ててやったんだから感謝しなさい 親のほうが偉いのは当たり前 など
⑤子どもに、「○○であるべきだ」とか「××でなければならない」などと
自分の価値観を押し付けることが多く、継続的なプレッシャーを与え続ける
こんな感じでしょうか。
上記①~⑤は、互いが絡み合ってそれぞれに影響を与えている内容だとも思います。
その結果として、その影響下で育てられた子どもはどんな傾向になっていくのか?
自分なりに感じていることを整理してみると・・・
①親の顔色をうかがいながら日々生活している(親からのプレッシャーにおびえている)
②極度に失敗を恐れ、まわりの人に怒られることを回避する行動と言動が優先される
③自分の思いやビジョンがないために、指示がないと動けない
(常に受動的であり、返事はいいが、基本的にはあまりモノゴトを深く考えていない)
④何かを決断したり、選択したりする際に、いちいち親にホウレンソウする
(自分の意思が弱いために、親の判断や決断にすがる傾向が強い)
⑤社会の中で、いざという時に責任をとる器が育っていないので、リーダーになれない
(失敗をしてもすぐに謝ることができず、できない言い訳を並べる傾向が強い)
まあ、こんな感じでしょうか。
皆さんのまわりでも、毒親(毒母・毒父)の影響によって、上記の①~⑤のように
なってしまっている人物が思い浮かぶのでは??
もちろん、すべてが毒親の影響でそうなっているとは言いませんが、
かなりのウェートで影響を与えていることは事実だと思います。
まあ、親としては悪気もないでしょうし、子どものことを思ってやっている行動や言動
だから、自分が毒親であるなんて、自ら気づくことはできないのかもしれませんね。
でも、第3者やまわりの冷静な人間から見たら、その親子は残念な親子ですよね~
少なくとも子どもは、親のコピーロボットではないし、自分ができなかったことを
子どもに押し付けて、リベンジしようとすることは子どもを私物化しすぎている
ように思いますね
もちろん、そんな毒親を反面教師にして、素晴らしい人間に成長されている方も
多数いらっしゃいます。
しかし、そうやって成長した自分の子どもをいつまでも認めることなく、意固地になって
なんだかんだ批判し続ける親が存在していることも事実
親子問題は家庭問題でもあり、私の経験則から思うことは、
家庭が安定していないといろいろな場面で、各人のパフォーマンスは下がります
家庭の安定度や幸福度が高い人間は、あらゆる場面でパフォーマンスが高いですし、
まわりに良い影響を与える力を持っています
ということで、まず子どもを持つ親としては、上記のような”毒親”にならないように
気を付けることが大事ですね。キーワードは・・・
『信用・信頼・尊重』
ではないでしょうか。
人が自己責任で主体的に考えて、動いて、成長して、自立していく
ためには、まわりの人から信用されている、信頼されている、尊重されている環境
が必要ですよね。これは組織マネジメントの基本です。
『信用され、信頼され、尊重されているから、自力で期待に応えようとする!!』
そんな環境が、まずは家庭にないと子どもは主体的に成長していかないでしょうね
かわいそうなのは、その真逆の環境の中でもがいている子どもがいるということ。
20歳を過ぎて社会人になっても、親との関係で悩んでいる人は多数存在します。
最近の相談案件の変化から推察すると・・・
『家庭を安定させること=社会を安定させるためのキーポイント』
だと思いますね。
今日の内容も「育ちの差シリーズ」に仲間入りしてもいいかもしれませんね
まずは、自分がまさかの”毒親”にならないように気を付けたいと思います