この写真は、とても貴重な写真なのです？？
といってもさっぱりわからないですよね

我が家から歩いて2分程度のところにあるこちらのパン屋さん。
その名を『365日』と言います

その名の通り、1年間休むことなく365日営業をしています。
ということは・・・

4年に1度だけやってくるうるう年の2月29日だけお休み

だから昨日、写真を思わず撮影してみました。
この写真だと4年に1度の休みだとわかりずらいのが残念
でも、嘘偽りなくその2月29日に撮影した写真なのです。
まあ、ただの自己満足かもしれませんが

別に普通のパン屋であれば、いちいちこのブログに取り上げないのですが、
この『365日』は、かなりの人気店なのです

決して立地的に良い場所にはございません。
大通りから路地を入って、進んでいった場所にひっそりと存在しています。
でも、土日には必ず人が店内に入れず並んでいます。
平日でも行列ができている日もあるくらいなのです

近所を散歩していると、何回か「365日というパン屋さん知りませんか？」
聞かれたこともあります。

店内は正直かなり狭いです。
そして、パンについては一般のサイズよりも少々小さいサイズ感で、
ショーケースに綺麗に並べられています。
プライスは、200円～400円ですから、一般よりも少々高いんですよね。

それなのに、行列店という注目のお店。
もちろん、店内が狭く入りきれないということもありますが、
それにしても、土日になるとたくさんのお客さんであふれている

つまり、コンサルタント視点だと、”坪効率の高い店”だな～と感心します。

商売における立地は、とても重要な要素であることは言うまでもないと
思いますが・・・

『立地があまり良くないのに、人気がある店』

のほうが、経営コンサルタントと生業としている私としては、
とても刺激的であり、学ぶべきポイントがあると思っています。

つまり、『立地を凌駕する何か？』がないと
人気店にはなれないわけです。

こちらの店の、その何かは・・・
まず、”美味しさ”であることは間違いないでしょう。

我が家もちょこちょこ活用させてもらって、何種類かのパンを食べていますが
基本的にはすべてハイレベルだと思いますね。

そういえば、我が家のある代々木公園・代々木八幡・代々木上原エリアは、
パン好きの人に言わすとある意味”聖地”のようで、美味しいパン屋が集まって
いるようです。その中でも最近の注目店なのかもしれません。

その注目されるきっかけとなっているのは、メディアだと思います。
美味しいパン屋ということで、雑誌やインターネットで
けっこう取り上げられていることから、口コミが広まっているのでしょう。
若い数人の女性チームがよく携帯を見ながら、『ここだ～』
なんていいながら・・・お客さんがご近所の人達だけではないということですよね。

これは、パン屋の従来考えられる商圏ではないレベルの商圏から
お客様を呼び込むことに成功しているということです。

写真を見てもらうと、パンのショーケースの反対側には、カウンターがありますよね。
5人も座れば埋まってしまうカウンターですが、ここに座って食べている人もいます。
パンとワインの組み合わせなんていう光景も見かけます。

マーケティングの基本に、
『店への滞留時間を長くすることができれば商圏を拡大することができる』
という考え方がありますが、そういう意味でも一つの工夫と考えられます。
それに加えて、パンだけではなく、食全体へのこだわりを感じとってもらうための
空間演出になっているでしょう。

店内はスタイリッシュ＆シンプルといった感じで、清潔感のレベルは高いですね。

そして、もうすぐご近所に、このカウンターだけでは足りないということで
カフェスタイルの店？？が新規オープン予定とのこと　こちらも楽しみです。

今までの経験則から自分なりに感じていることは、

立地を凌駕して成功している人気店は、
①その他の店にはない、絶対的な強みを持っている
②その業界や業態の慣習に捉われない
新しいコンセプトを発信したり、カタチにしたりしているケースが多い
③常識やモラルを覆すようなスタイルへのチャレンジ精神を感じる

同じことを同じレベルでやっていたら、確実に立地の良い店に負けてしまうからです。
その新しいコンセプトが時代とマッチしているかどうかは、経営者のセンスや先見性
によるところが大きいと言えるでしょう。

だから、立地を凌駕している人気店には学ぶべきことが多いと思いますし、
時代の潮流やトレンドを感じとる貴重な場所になると思っています。
それが、自分が仕事をしている業種や業界と違う世界だとしても、
そのフィルターをもう少し広げてみれば自分の仕事や生活に活かすヒントが
たくさん詰まっているのではないでしょうか。

そういう感覚を持ちながら、日々過ごしている人を私は
『勉強好き』と表現しています。
勉強好きである人は、成功する人が多いんですよね～

自分の場合は、いつかCLPが飲食業に進出するときに・・・
こんなスタイルの店もおもしろいかもな～なんて勝手に思いながら、
この店を見ているだけでなんだかワクワクしてきます。
それは、ただの妄想かもしれませんが、心がワクワクするのは事実

街にはそんなヒントや変化が常にあります。
でも、心や頭が閉じていたり、アンテナが立っていない人には、ただの風景でしょう。
いつでも、自分の心のフィルターを広げていれば、ワクワクできる時間を
増やすことができると思いますね～

そんなことを、小さな人気店から教えられているような気がします　 
学べること、教えられることは、以外と自分の身近にあるということですよね～