SOCセミナー”園のブランド構築最新トレンド”が開催されました。
- 2015.11.22
- 講演&研修SPECIAL ONE CLUB
SPECIAL ONE CLUB 園長・後継者・幹部向けセミナー第2弾
『園のブランド構築最新トレンド』
~園児が集まり、保護者が共感し、先生が成長する環境プロデュース力~
が昨日開催されました。
『組織はトップで99%決まる』
という言葉は、よくお伝えしてきましたが、本当にそれは核心をついている
言葉だと思っています。だからこそ、
トップが更に自己成長できる場を提供することが経営コンサルタントの
1つの役割だと考えて、トップ・後継者・幹部向けのセミナーを
年に2回開催させてもらっています。
前回は、今多くの園が困っているであろう”リクルート対策”がテーマ、
そして、今回はもう少し広い意味で”ブランド構築”がテーマ・・・
すでに来年はどんなテーマにしようかな?と頭が動きだしています
今回のセミナーで特別講師にお招きした方は、
『のぞみ幼稚園』(東京都足立区)の岡村園長と
『パール幼稚園』(東京都大田区)の野村園長です。
お2人とも90分の講義タイムで濃密な時間となりました。
もちろん、そのすべてをこのブログでお伝えすることはできませんが、
キーフレーズなどをご紹介してみたいと思います。
【第1講座】 のぞみ幼稚園 園長 岡村 徳重 氏
下記3テーマを軸にお話いただきました。
★職員採用と育成
★園児募集
★ブランド構築
これらの内容については、約2年前に私がのぞみ幼稚園の訪問したときに
岡村園長の講義内容をブログ記事にしているものがあるので
そちらをご覧いただければ、おおかたご理解いただけると思います。
ブログ記事はこちらをクリック⇒
「第4回 「尊徳塾」 ~幼稚園・保育園若手経営者勉強会~ パート①」
今回も具体的な施策やツールなどをオープンにご紹介いただきました。
【第2講座】 パール幼稚園 園長 野村 良司 氏
マインドマップのプレゼンテーションソフトを活用して濃厚な90分。
入園説明会やリクルートなどで活用している動画メッセージなども
ご紹介いただきました。
★幼稚園の使命を考える
①教育の確立
②人財を育む(先生⇒子ども⇒母親)
③世の中の役に立つこと
★何のためにを考える ⇒ 夢と希望と愛と誠(大義の必要性)
★組織はトップで99%決まる
⇒トップのレベル以上の先生は育たない・・・だから自分をお磨き続けることが大切
⇒残りの1%の担っているのはNo2の存在(No2を大切に育てること)
★ブランドとは・・・『人々の信頼を信用に転換すること』
⇒信頼して入園してくれた子ども達を卒園するときに、入園させてよかったという
絶対的な信用に変えなければブランドは構築できない
★自分達が言っていることに”一貫性”があることが大切
⇒他園との”違い”と自園の価値の一定以上の確立
~ブランドは受け手がつくる~
★園や先生が輝くための準備が必要
①ヒトの準備 ②モノの準備 ③カネの準備
⇒特に後継者の人達へ・・・明日、現園長がいなくなっても引き継げる準備ができてますか?
★園を選択する要素とは??
①便利・利便性②価格③価値
⇒皆さんはどの要素で選択されたいですか?
※最近大切にしている要素は・・・『ライフスタイル』(これからの絶対的なキーワード)
⇒この園と関わることによって、子どもの未来が○○になるだろう?
私の未来が○○になるだろう? 家族の未来が○○になるだろう?
そんな前向きな期待を想起させることができれば選択される時代である。
★人に軸を置き、人に左右されない幼稚園を目指すこと
★(氷山理論)・・・園には見える部分と見えない部分がある
⇒トップの人生観、仕事観、価値観
園の歴史、ストーリー、のれん、玉手箱を”語りすぎず感じてもらうこと”が大切
★自園の歴史を知ると”やり方”に出会う 自園の原点を知ると”あり方”に出会う
⇒あり方を知ることによって、共通の価値観と優先順位が生まれていく
★園長の一番大切な仕事とは・・・
『幼稚園教諭を○○幼稚園の先生にすること』
ブランドをつくるのは『人』である
上記の何倍も濃い内容の講義でしたが、ブログではこの程度に整理しておきます。
そして、最後に私も主催者の立場として今回お伝えしたかったことを少しだけ
お話させていただきました。
【第3講座】 株式会社クロスライフパートナーズ 代表 雑賀 竜一
★ブランド構築=園の”引き寄せる力”がアップすること
ブランドとは・・・「社会にとって有意義な魅力ある個性=らしさ」
⇒○○園らしさに共感した人達(ファン)を作ることがブランディング
★ブランド構築における6つの強化ポイント
①トップの環境プロデュース力の強化
②ビジョンマネジメント(思いをカタチにつなげる体制づくり)
~園内コミュニケーション&カルチャーの進化~
③先生達が育つ仕組みの強化(採用・育成・評価&チェックの仕組み)
~人財育成プロセスマネジメント~ すべては連動性と継続性を持って成果となる
④憧れのリーダー・モデル育成(自園のマニュアルが紙ではなく人になっているか)
~素敵な女性の理想モデルを園内で育てる~
⑤園児募集シナリオの最適化と具体的取り組み強化
~ターゲットの明確化・ステップアップの仕組み~
⑥園の伝達力・広報力の強化(魅せ方の工夫と進化)
★名プロデューサー”秋元 康”から学べること
・『非妥協の精神』・・・未来を変える人は常に思考している
⇒人の何倍も思い入れを持って仕事に邁進し、何倍も考えている
⇒ストイックでありながらも、”ユーモア”を忘れない(チームを窮屈にしない)
・本当の締切を知っている
⇒メンバーの力を見抜いた、一番効果的な関わり方を知っている
~絶対的に価値がある人、園のまわりには、
自然と人が集まり、更にの上質な未来にチャレンジする環境が整っていく~
この内容については、以前書いたブログ記事から引用しているので
そちらをご覧になりたい方は以下をクリック
⇒「非妥協の精神!! 一流と二流の分かれ道!?」
私が最後に伝えたかったことは・・・
『ブランド作りは、
より上質な未来を作るために必要な準備である』
ということ。
そこには、トップの思いや使命に共感する人達が集まって、協力する
環境が整備されていきます。その環境を高いレベルで作り込んでいけるトップが
素晴らしいトップではないかなと思います。
私はそういう力を総称して『環境プロデュース力』と定義しました。
今回は、現役の園長先生はもちろんですが、将来トップになる後継者の方々
も多く参加して下さいました。皆さんが、昨日の講義内容を活かし、
更に上質な未来づくりに邁進してほしいと思います。
今日は午後からGAFCの試合観戦に行って来ます