差別化の要素と”人財力” ~こなし教育にならないために~
- 2014.10.31
- MESSAGECONSULTING
今日はハロウィン!!
ということで、10月も終わり今年も残り2ヶ月となりました
我が家では、とりあえずカボチャのキャンドルが登場しております
(1年に1回だけ活躍する日・・・)
そして、パンプキンスープが食卓にならんでいます
街を歩いていると、どこかの保育園の子ども達がかわいい仮装をして
歩いていましたね~
昨夜もたまたま渋谷のドンキホーテの前を通ったのですが、仮装衣装を
購入するために、店の前まで人だかりになっていました
自分が子どもの頃は、そんなにハロウィンで盛り上がっていたイメージは
ないんですけどね 少なくとも我が家では何の兆しもありませんでしたね
でも、最近はかなり盛り上がっているようですね。
経営コンサルタントとしての仕事をしている時間で、相談対応をしているとき、
いろいろなことを考察するわけですが、
他社との『差別化』をどうやって図るか!!
というテーマは、業績改善には必ず考えなければならないことの一つですよね。
もちろん差別化の要素にはたくさんの要素が考えられるわけで、
例えば・・・
★立地での差別化
★商品力での差別化
★価格力での差別化
★接客力での差別化
★広報・販促力での差別化
★営業力での差別化
★施設・設備力(ハード)での差別化などなど
まあ、むりくり挙げていけば切りがないほど考えることができるはずです。
これらは一般的な視点であるので、ほとんどの業界で応用できるものだと思います。
若い頃は、これらの要素について、競合となる会社や店舗の現地調査をして、
自社と他社・他店舗の各要素におけるレベル差を把握し、
自社のできるだけ正確な業界内ポジショニングを把握する・・・といった
仕事を多くさせてもらったことを思いだします。
その整理した資料をもとに、業績アップに向けた戦略・戦術・戦闘レベルでの
作戦をたてていくわけですよね。
個人的には幼稚園や保育園などのお客様がかなり多いのですが、
そこで、私が一番重視している差別化の要素は・・・
『人財力』
専門コンサルタントとして、園を成長させるために何が一番大切か?
と問われたら、まよわずそう答えます!!
ハイスペックな先生達を育てることができれば、
商品力の重要な要素である教育力も上がります。
その他の差別化要素もそれに連動して高まっていきます。
但し、これはそう簡単なことではありませんので、最近はそのテーマでの相談を
たくさん受けますし、先ほどは、そのテーマで講演依頼のお電話がありました。
巷で評判の良い教育メソッドやプログラムを導入したとしても、それを使いこなす、
人財力がともなっていないと、結果として子どもの成長にはつながらない事例を
目の当たりにすることも多いですね
同じカリキュラムで、同じ教材を使って、同じ時間で教えているにもかかわらず、
子ども達に与える影響には、先生によって大きな差がでてしまうのが教育の現場です。
プロフェッショナルとして一言一句、一挙手一投足、すべての立ち居振る舞いにまで
拘りながら、常にベストを探そうと努力している素晴らしい先生もいらっしゃいます。
しかし残念ながら、全くその逆の先生も同じお給料をもらって存在していることも事実
その差は果てしない!!
少なくともメソッドやプログラムや教材を導入しさえすれば良い教育につながるという
考え方は、間違いだと思っています。
そのような間違った考え方がトップから末端まで蔓延している園では、
現場で結果として何が起こるかというと
『こなし教育』という時間が残念ながら増えていきます。
これは私の造語なのですが、簡単に言うと、
目的・ねらいがなく、心が通っていない、思いが伝わってこない先生
ただ、カタチやプログラムを淡々を進めているだけの先生
それで、効果がでるはずだと思いこんでしまってる先生
挙句の果てには、効果がでない、成長しないことを子どものせいにしだす先生・・・
そんな先生達が多いと、あらゆる要素が他園よりもレベルダウンしているはずですね。
優良なメソッドや教育プログラムがもちろん効果が全くないわけではありませんが、
一要素をブラッシュアップしたに過ぎず、一要素での差別化でしかありませんよね。
差別化というものは、いくつかの要素が絡まりながら、その差が生まれています。
もちろん、各要素において、なるべく他よりもレベルアップしていくことで良い方向に
向かっていく可能性は高まりますが・・・
一番全体にテコをかけるために必要な要素は何か?ということは
真剣に考えて、選択と集中をするべきだと思いますね。
だから、コンサルティングサポートをさせてもらっている会社や幼稚園・保育園には、
『人財力』のレベルアップというテーマを軸にお手伝いしています。
これは自分自身、そしてCLPのコンサルティングポリシーでもありますね
差別化というものは、ビジネスの世界だけではなく、
人の日常生活でもすごく大切な視点ではないでしょうか。
それを人の場合は”個性”という言葉で表現することもありますね。
でも、いくら個性があったとしても、それを活かす環境が整っていなかったら
まわりに受け入れてもらうことは難しいでしょう。
自分の個性を受け入れてもらう環境整備とは何か?
それは、やはり人としての基本や規律やルールを守ることではないでしょうか。
自分で自分の環境整備ができないと、いくら個性があると言っても、
人とは違うオリジナリティーを持っていると言っても、
それを活かせる可能性が低くなってしまうと思うのです。
そんな人を独りよがりというのかもしれません・・・
自分で自分の環境整備ができる人間になるために、子ども達には
基本的生活習慣というものを教え、社会の規律やルールを教える必要があり、
それが、近い将来に自分の個性を最大限発揮するための武器になると思うのです。
個性の前に大切なことは何か!!
やはり、何事も原点、原理原則に戻って一番大切なことは何かを
考えながら、生活していくこと、仕事をしていくことが
本当に一番強力な差別化になるのではないでしょうか~
明日は、多くの幼稚園で入園願書受付の日。
毎年ですが、緊張しますね~