“幼稚園の経営を劇的に変える方法” 7月の記事より
こんばんは、雑賀です。
台風が過ぎ去ってからだいぶ暑さもやわらいで、さわやかな天気ですね~
本日は、実家にて連載記事の原稿執筆しておりました。
ということで毎月恒例の記事紹介です。
7月に購読園に配布された記事の内容をご紹介。
7月の記事タイトルは・・・幼稚園マネジメントの基礎⑦
「教職員採用の現状把握」と「採用トレンドとシステムの組み立て方」
~人材確保の競争時代へ突入~
最近、教職員採用における以下のような共通の嘆きが多くの園長先生からよせられます。
「うちの園には、実習生も来なくなってしまった・・・」
「優秀な学生を選びたくても、採用枠の人数も来てくれない・・・
だから、しょうがなく採用するしかない。」
ここ数年の傾向として顕著なのは、学生の保育園への就職傾向が強くなっていることです。
それが良いか悪いかという議論はさておき、事実として少子化による学生の総数が
減っていること、更にその中に占める幼稚園教諭を目指す割合も減少していることは
間違いありません。
私の見解としては、業界全体で、学生に対してアプローチを強化するべきだと思っています。
例えば、全国各地の協会が企画して行う合同説明会の開催や、そこで行うマインドアップ
セミナーの開催などが効果的でしょう。そのような取り組みをしていく中で、
魅力的な職業であることを伝達していかないと、ますます幼稚園教諭を目指す総数が
減少して自分達が困ることになるのです。それにいち早く気付き行動を起こしている方は
いらっしゃいますが、全国的にはごく一部の動きに過ぎないのが残念ですね。
それを期待していても、しょうがないので、単独園で採用強化に乗り出す園からのサポート
依頼が増えているのも最近のトレンドと言えます。
一般的な組織と世界的に偉大な組織の徹底的な差異ポイントを膨大なリサーチ結果から
導き出したポイントをまとめた良著「ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則」には、
こんなことが書いてあります。
「偉大な企業への飛躍を導いた指導者は、まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、
不適切な人をバスから降ろし、次にどこに向かうべきかを決めている」
やはり、成功のエッセンスをしっかり学んでいる方は、こんな時代だからこそ、
今採用を強化しなければ、中長期的に理想の組織を創造できないとわかっているのでしょう。
まさに優秀な人材確保への競争時代がスタートしているのです。
~採用マーケティング~
そんな時代の中で、なんとか自園に優秀な人材を確保したいと思っている
園長先生は多いと思います。学生側の就職プロセスを整理してみると、
基本的には、自分の住んでいるエリアから通える範囲でという前提条件はありますが・・・
①卒園した園に実習に行き、そのまま就職するパターン
②教授や就職担当者と話し合った結果、推薦された園で実習、就職するパターン
③自分で情報収集をして、希望の園をリサーチして就職するパターン
もちろん上記以外のパターンもありますが、大概当てはまると思います。
前々回の記事でお伝えしましたが、学生にも「2:6:2の法則」が当てはまります。
上位2割の層が多く潜んでいる可能性が高い就職プロセスパターンは③と言えます。
やはり、自分の職業や職場に関して、真剣に考えながら活動している学生は、
まわりからも情報をインプットしますが、自分で情報を得ようと行動を起こしているのです。
そのような学生に自園の情報を得てもらうために、カギになるのは「ホームページ」です。
なんでもインターネットで情報が手に入る社会に生きてきた20歳の学生がターゲット
であることを考えれば、自ずと答えは出ますよね。
幼稚園や保育園への就職を目指す学生にとってかわいそうなのは、それぞれの園を正確に
把握するための情報提供量が非常に少ない中でセレクトしなければならないということです。
その結果として、多くの園で働きだしてからのミスマッチが起こり、互いがプラスの関係に
なっていけない現象を目の当たりにするのです。それはお互いに責任があると思います。
まず自園のホームページを見直したときに、リクルート向けの情報量をチェックする必要が
あるでしょう。その上で以下のような内容が充実していると望ましいですね。
①トップ(理事長・園長)の運営ポリシーや思い
②教職員に対する思い(人材育成への思い、求める人材像など)
③この園で働くことで得られるメリット(どんな先生になれるか、どんな感動ができるか)
④職場の楽しい雰囲気や一体感が伝わるコンテンツ
⑤募集要項
そして、自園のホームページを見た学生が「素敵」だと感じるデザイン性や見せ方も重要な
要素と言えます。まずは、採用強化に向けて、その視点で自園のホームページを見つめ直して
みることからスタートしてはいかがでしょうか。しかし、ホームページだけでは採用システムは
構築されないので、次回は、その他の取り組むべき内容について解説したいと思います。
という記事でした。
自分も10数年前、就職活動をしていたのが懐かしいですね・・・
実家のマイルームのデスクの引き出しから出てきました~!!
なんと当時の履歴書の写真・・・22歳ですからけっこう若いですね。
そして、そのとなりのなんだかよくわからないメモのような画像は??
これは、最終面接に最後のアピールで胸ポケットに忍ばせた社長あての手紙
の手書き原稿です。これを最終的に清書して最終面接が終わって部屋を出るとき
に頑張って副社長に渡したことを思い出しますね。
こんなものがあるとは・・・というより実は意図的にとってあったんですよね~。
内容はけっこう熱いのではずかしくてお披露目しません。
でも、若くて忙しいときにはこの原点の思いを大切にして頑張っていましたね。
徹夜の連続でしんどいときにはふとこの手書き原稿を取り出し、そして読んで、
自分を奮い立たしていたものです。
私は、これを”素心”(そしん)と習いました。
なぜ、自分がその仕事をやりたいと強く思ったかという本当の思いですね!!
だから、これはずっと大切にしなければいけないと思っているものなのです。
悩んだり、逃げ出したくなったときに舞い戻る原点なのです。
私の就職エピソードにはこれまた運命的なことがあって・・・
これは、また後日お話しましょう。。。
とにかく、自分の原点(素心)を忘れない!! これが大切だと思います。