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未来を予期して準備をする ~AIロボットに代替されないスペシャルな力~

人口知能(AI)の発達により、未来の姿がどのように変わるのか?多くの議論や予想がされている昨今・・・

ちょっと前に話題になっていた未来予測としては・・・

「日本の労働人口の約49%が、技術的には人口知能やロボット等で代替可能になる」

最近は、普段の生活の中にもその兆しを感じることは多くなっていますよね。レストランに行けば、ロボットが配膳しくれていますし、コンビニの中にも無人レジ対応の店舗もちょこちょこ登場しています。

このようなことが数年後には当たり前の光景として世間に広がっていくのでしょう。ある調査会社の発表によれば、AIロボットの世界的市場規模は、2021年の約8000億円から、2026年には約4兆円規模へと発展していくそうです。つまり、5年で市場規模が5倍になる。その分、人間が担っていた仕事がAIロボットの仕事へと転換されていくということでもあります。

将来なくなる仕事となくならない仕事も専門家がランキング発表をしています。

そのランキングでは、業務自体がコンピューター化することができるものはなくなる可能性が高くなり、コンピューター化することが難しい職種ほどなくなる可能性が低いという考え方がベースにあります。

その中でなくなる職種のカテゴリーワードは・・・

『受付』 「レジ」 『窓口』

確かに、ガソリンスタンドなどは、セルフのほうが多くなっていますし、飲食店などでも、セルフ方式のスタイルが増えていることを実感します。街中にあるスーパーマーケットでもセルフ式レジが導入されて、ある意味スタンダード化してきています。

ですから、現在、受付やレジや窓口での業務をしている多くの人々がある日突然、来月から無人化するのでと言われて、職を失うケースが現実化しているのでしょう。

逆になくならならない職種のカテゴリーワードは・・・

『スペシャリスト』 

例えば、カウンセラー(セラピスト)とか専門アドバイザーとか専門コンサルタントなどに属する職種と推測されています。その中には、教師や幼稚園教諭や保育士も含まれています。

マニュアルで覚えられるような仕事ではなく、その人の専門知識や経験をベースに、何かのスペシャルな力を活かしながら人の役に立つ仕事。』

『非定型な業務で、その状況に応じた最適な判断や行動が求められる仕事。』

『高いレベルの創造性や、まわりにいる人達との協調性を発揮しながら進める必要がある仕事。』

などは、コンピューター化しにくいでしょう。

そのような仕事はなくなったり、消えたりする可能性が低いそうです。

自分もコンサルタントという仕事をしておりますが、そんな職種の中には、いろいろな人達がいるのも事実。『〇〇スペシャリスト』という肩書が名刺に書いてあっても各人の力や能力や人間性というものはそれぞれ大きく異なるわけですよね。

個人的には、コンピューター化しにくい『スペシャルな力』を持つことは必要条件だと思うのですが、それに加えて、その力を社会で存分に発揮していくための資質や人間性を兼ね備えることが十分条件ではないかと思っています。そこは更に時代が進んでいっても、なかなかロボットが介入しずらい領域なのかなとも思いますので。(今の段階では・・・)

偏差値のすこぶる高い学校をでても、社会で活躍できない人やまわりからの信頼や評価が著しく低い人がいるという現実がそれを物語っていますよね。

AIロボットに代替されないスペシャルな力をつけるための前提条件として備わっていることが望ましい資質。個人的に大事だなと思っているものを思いつくまま、10個あげてみると・・・

①コミュニケーション能力

②自己肯定感(セルフエスティーム)

③未来志向的行動力(夢・目標に向かう力・エネルギー)

④感性(センス・感じ取る力)

⑤レジリエンス(忍耐力・やり抜く力)

⑥自己制御力(セルフコントロール)

⑦共感性と協調性

⑧熱中力・集中力・モチベーションコントロール

⑨主体性・創造性(クリエイティビティ―)

⑩問題解決能力

こんな感じでしょうか。

以前、脳科学者である澤口俊之先生のHQ理論について、このブログで紹介しましたがその考え方などもベースになって上記の10個を抽出してみました。

やはり、HQ(人間性知能)というものの重要性が、AI(人工知能)が発達していく未来になっていくからこそ、あらためて注目されていくと考えています。

そちらのブログ記事は以下をクリックしてご覧ください。

 皆さんこんばんは。今日は本当に猛暑でしたね。私は自宅で過ごしていたのですが、代々木公園に集結した原発反対デモの行列が朝から夕方までほぼ途切れることなく自宅前を・・・それにしてもも
2012-07-16 23:15

まさに、上記の要素こそ、コンピューター化しにくい人間が持っている本来の力ではないでしょうか。そして、これらは、いついかなる時代がやってこようとも、いついかなる職場や職業に就いても、絶対的にその人にとってプラスに作用していくものだと思っています。

でも、それをどのように鍛えていくのかという絶対的なプログラムが存在しているかといえば、それがないのも現実かと・・・

AIの発達によって、なくなっていく仕事が増えることは事実かもしれませんがどんな時代がきても、しなやかに粘り強く生き抜く力をその人が身に付けていれば、あまり心配することではないのかなとも考えています。

そして、個人的にそんな未来に向けて、本質的なポイントだと考えていることは・・・

『仕事の価値は仕事そのものにあるのではない!!

誰が、どのように、その仕事を行うかによって、その価値が決まる!!』

ということ。

これは、私が行う新人研修会やフレッシュクラス研修会(社会人1年目~3年目対象)の冒頭で必ずお伝えするメッセージでもあります。

今やっていることを惰性でやっているだけとか、ただの作業と捉えて工夫もせずにやっているだけとか、誰でもできることだとふてくされながらやっていたらそこで成長は止まり、コンピューターにも負けて、職を失う結果になるだけなのかもしれません。

同じ仕事でも、経験を積み上げて、絶対的非代替の存在になっていく人は、必要とされ続けると思います。たとえその職種がなくなってしまったとしても、他の仕事に応用して活かす力がついているので、職を失う可能性が低くなると思います。

それらは、その人自身が決めることですよね。そしてそれが、”生きる力”ですよね。

自分の仕事に誇りを持って、できることをレベルアップし続ける人達が多い職場や職種は存在価値が維持されるので生き残るでしょう。しかし、その逆の風潮が蔓延している職場や職種は、存在価値を失うので何かにとって代わられるということが本質なのかなと思うんですよね。

そして、私の経験則でもあるのですが
存在価値が維持される職場や職種には必ず優秀なトップ&リーダーがいます。

違う言い方をすれば、トップ&リーダーは、自分を磨き続ける人財を育て続けるのが重要な仕事(役割)だということです。

将来的に予想される分析結果を頭に入れておくことは必要だと思いますが、それよりも大事なことは、そんな時代になっても、必要とされるように自分を今から磨き続けるということではないでしょうか。

もちろん、そんな偉そうなことをお伝えしている自分も・・・

今日は、予見される未来から逆算して、だからこそ今何が大切なのかをあらためて自分なりに考えてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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