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道具とスキルだけでマックスパフォーマンスは出せない? ~心の力の足し算が大切~

昨日は、神奈川県にて、認定こども園化に向けて申請準備を進めている幼稚園のコンサルティング。

園長&副園長との打ち合わせでしたが、園内に空きスペースがないということで、最寄り駅のコメダ珈琲でのコンサルティングタイム。基本的にはその園で対応することが多いですが、たまにこんなスタイルでも対応しています。

いろいろな話をする中で、同じ教育メソッドや教具を使っている園であっても、子どもは同じように育っていないという現実について意見交換をする時間がありました。

自分もいつも違う園に足を運びつつ、その問題は常に実感しているところです。私なりの回答は・・・

『やり方とあり方の差』

と思っています。そのやり方や教具の使い方はトレーニングタイムがあって、そのようにやっているけれど、そこに馳せる思いや心のあり方に大きな差があるということですかね。

『その教育内容やメソッドが本当に子ども達にとって素晴らしいものだと信じているか否か?』

『子ども達のために最良のアプローチを常に考えて工夫しようとしているか?』

コンサルタントとして現場で常々お伝えしていることは・・・

『道具やスキルがそろってもそれだけでは最大の成果は出せない』

ということ。

高いレベルの成果を出していくためのポイントは何か? それは・・・

『心の力の足し算』

例えば、心の力を伝えるために、たまに研修や講演会などでワークタイムでやってもらうこともあるのですが、一回、普通にカラダをひねってもらってその時点で見える景色を確認していただく。そして、元にカラダを戻してもらって、静かに目をつぶって、自分の身体がぐにゃぐにゃにゴムのように柔らかくとろけてしまった様子を集中してイメージしてもらいます。かつカラダをひねったときにもっともっとカラダが回転して180度以上まわっていくイメージもしてもらいます。

それから再びトライすると、誰でも前よりグニャッとカラダが柔らかくなってひねりのレベルがあがって景色が変わるんですよね~。ぜひやったことがない方はやってみてください。

でもこれって、人によって本当にカラダが柔らかくなる人とあまり変わらない人がいるのも現実。これがまさに、同じことをしているのにパフォーマンスに差があるということ。

さて、何が差を生んでいるのでしょうか?

イメージをしてもあまり効果が出にくい(パフォーマンスが出にくい)人の共通項は、頑固で信じていない人。つまり素直でない人なんですよね~。

「いやいやそんなことしたって、自分の身体が変わるわけないじゃん」

そんなふうに頭の片隅で思っていると、あまり効果を体感することはできない。

これこそ、『心の力の足し算』という意味。

だから心を柔らかく。聞いたことを、一度は素直に信じてやってみる。そういう心の柔軟性が、新しい自分をつくっていきますし、パフォーマンスを高めるポイントになっています。

ドクターの世界においてもこんな話を聞いたことがあります。

お医者さんの中でも治癒率の高い人もいればそうでない人がいるのも現実。同じ治療法、同じ薬を出してるのに、治せる医者と治せない医者が存在しているということ。その理由を分析してみると、心と言葉が関係してるらしいのです。

「これは大変でしたね。けっこう痛かったでしょう?」

パフォーマンスが高い傾向にあるお医者さんの共通ポイントは・・・

『傾聴と共感』

患者さんのの不安な気持ちをしっかり傾聴することができる。それに加えて共感の言葉も付け加えている。患者に顔も向けないで、診断書を書きながら、「お薬出しておきますね。はい次のかたどうぞ~」という感じのそっけない医者もいる。

おそらく、そういった医療スキル以外の大切な部分は、あまり現場の研修では習わないけど、実は言葉とか態度が、相手の命に大きく作用するということですよね。目に見えないことだからと軽視されがちだけど、その『心のあり方』が治癒率というものに大きな差を与えているらしいですよ。

こういったことが、あらゆる領域の仕事の現場で起こっているわけです。

だから、チームマネジメントの観点で言うと、

『トップ&リーダーは、自分たちがトライしていること、日々やっていることに各メンバーが心の力を足し算できているか否かをチェックすることが大切』

ですよね。

『ただなんとなく言われたこと、教わったやり方をやっているだけのチームになっていないか?』

『今やっていることが何につながるのか?目的やねらいは明確になっていて共有されているか?』

『今の取り組みの延長線上に未来のポジティブなイメージが描けているメンバーが多いか?』

技術やスキルや持っている道具は一緒でも、上記のような心のあり方や心の力の足し算の部分で大きく差が開いているからパフォーマンスに差が出ている。これは、たくさんの人たちを見てきて自分の中では確信していることの1つです。

心の力の足し算があってこそ、マックスパフォーマンスを実現できるんだと思います。

今日は、昨日のコンサルティング現場にて話題になった、

『同じ教具、教材、教育プログラムを使っても先生によって、子どもの育ちや成長は違う』

という現実における、私なりの1つの見解について整理してみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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