競争環境を通じて得られる喜怒哀楽を大切にする ~誠実な負けず嫌いが伸びる人の共通項~
- 2024.10.15
- MESSAGEPRIVATEPERSONAL COACHING
運動会 喜怒哀楽のふれ幅 誠実な負けず嫌い 競争環境の是非 サッカー大会
今日10月15日は、関東エリアの幼稚園の入園願書配布日です。
そして、11月1日に入園受付スタート!!
願書の配布枚数が想定通りなのか、想定以上なのか、想定以下なのか・・・各園で実態が異なるわけですが、昔のように徹夜で並ぶような園は現状ではほぼなくなりました。
そして、園児数を継続的に増やしている園よりも、継続的に減らしている園が全体の8割以上という状況になっていますから、今後の運営不安もあって、新たにいくつかの園から弊社CLPへのご相談が増えています。
一昨日はプライベートではありますが、子ども達を連れて、大宮までJリーグ観戦に行ってきました。このブログを継続的にお読みいただいている方であればおわかりかと思いますが、わが友である寺田周平監督が率いる「福島ユナイテッド」の応援!!
J3で現在トップである「大宮アルディージャ」との試合は残念ながら3対2で敗戦。この試合を経て、「大宮アルディージャ」の来季J2昇格が決定しました。「福島ユナイテッド」は現在7位となっていますが、とりあえず昇格入替戦の権利対象となる上位6位までに食い込んでもらいたい・・・
そして昨日は、息子のサッカーチームの練習、その後は1学年下の1年生の大会がご近所であったので、そちらの応援に息子と駆け付けました。普段、練習のときは精神的なムラがあって、あまりテンションが上がらないようなメンバーが、大会となるとすごいテンション高くボールを追いかけまくっている姿を見て、なんだか心が動かされましたね。やはり試合をたくさんやることで成長機会は与えられるんだなとコーチとしてあらためて感じている自分がいました。
大会だから結果も明確にでるのですが、今回は残念ながら最下位の4位。でもこの年代であまり順位を気にする必要もなく、競争環境をその子なりに楽しめたのかが大切。
1年生のまだカラダが小さい子ども達が必死にボールや相手を追っかけるシーン、そして点が入って喜ぶシーン、点をとられて落ち込むシーン、子ども達の親が子ども達よりも興奮して盛り上がっているシーンなどを見ながらこちらも心を動かされるのですが、個人的には子ども達にとってそういう気持ちの振れ幅があることはとても良いことだと捉えています。
『人間の器は喜怒哀楽の振れ幅なり』
日々生きて行く中で、喜んだり、怒ったり、悲しんだり、楽しんだり、感情のふれ幅が大きいほど、器が大きくなる。
それは、そういう感情になったことがある人であれば、自分でない人が同じような場面に遭遇したときに、その人の気持ちを受け止めることができる。それが、いわゆる”器の大きさ”となる。
と思っている自分がいるからです。
子ども達が自分の感情を素直に表現できているシーンを見ると、成長しているシーンだなと思いながら見ている自分がいます。逆に勝った負けたという結果に対して、無表情、無感情の子どもがいたら少し心配になります。
そして、ここ1か月くらいの期間で、各地の幼稚園では運動会が開催されていますよね。最近そんな運動会を通じて行われる議論の1つが、”競争環境の是非”について。
このテーマに対する意見は人それぞれでいいと思いますが、個人的には競争環境の体験は若いときほどしておいたほうがいいという考え方を持っています。社会にでれば、否応なしに競争環境に身をさらすことはどうしてもありますよね。もちろん、レッドオーシャンとブルーオーシャンの考え方があるように、なるべく競争がない市場で競争せずに勝つという考え方のほうが賢い!!というのも一理あります。
自分も社会人を長らく体験して、会社の経営者となり、そして経営コンサルタントとして活動してきた経験則を経て、無駄な競争と必要な競争の分別は以前よりもできるようになってきたと思います。でも、確実に言えるのは、競争環境があって、そこでいろいろな心と身体の刺激があったからこそ成長できた自分がいるということ。そのプロセスの中にはたくさんの喜怒哀楽があって、いろいろな反省や軌道修正があって、その結果として成長できた自分がいて、今があるということ。
だから・・・
『段階的に人間としての成熟度が増していく中で、競争せずに効果的な成果や結果を出していくという賢さを身に着けていけばよい』
最初から競争をなるべく避けてというのは何か違和感があるのです。目の前にある競争に臆病になってただひたすら逃げ続けるという行為をすることがクセになってしまったら、将来危険ですよね。どこに行っても現実と向き合えずフェードアウトを繰り返す人生が待っていることでしょう。
『将来、余計な競争をしなくてもいいように、今競争環境に身を置く』
そんな感覚も大事なのではないでしょうか。
正々堂々とちゃんとしたルールがあり、同じ条件下で競争できる環境というのは、実は大人になればなるほど存在しなくなります。それぞれ抱えている背景や条件が同じというのはなくなっていきますので・・・
だから、子どもの頃のサッカー大会や運動会のようなちゃんとしたルールと同じ条件で競争できる体験というのは実は貴重なのかなと思うのです。そこで、一生懸命全力で頑張るということ、そして頑張っている仲間を全力で応援するということ、そんなシーンを見ていると単純に素敵なシーンだなと思うのです。
自分では、『誠実な負けず嫌い』が伸びる人の共通項だと思っていて、以前今回と同じような思いで書いた記事があるので以下にリンクしておきますね。
ただの負けず嫌いにプラスして誠実であること。
だから、昨日、1年生の試合を応援しながら、チームの先輩たちがちょっと相手チームに対してリスペクトに欠ける言動があった瞬間、そこにいた統括コーチが、即座に・・・
『応援するのはいいけれど、絶対に相手に対してネガティブでマイナスな言動はするな!!』
と声掛けをしていました。こういうことを伝えてくれる大人やコーチがいるってとても良い環境だと自分は思いますし、そういうチーム方針なので、私もちょこちょこ子ども達が気になる言動や発信をしたときには、誠実であることを大切にしてほしいというメッセージを送っています。
『そんなかっこ悪い人間にはなるな!!』と・・・
競争相手をリスペクトしつつ、正々堂々とルールに則って本気で一生懸命戦うことが大切。その経過、結果を通じて何を感じて、次どうするか?それが成長のプロセスにつながる。そんな環境を上手にプロデュースしてあげるのが大人やコーチや指導者の役割なんだと思います。
なんだか感情的になり過ぎて、怒鳴り散らしているようなコーチや保護者もたまに見かけますが・・・
我が家の子ども達は2人とも競争環境に対して一生懸命真剣に取り組もうとする姿勢は持っているほうかなと思うので、そこは大切にしてほしいなと思います。自分の過去を振り返っても、運動会やサッカーの試合&大会のときは夢中で取り組んでいたことを思い出しますし、両親もそんな自分を見て、興奮しながら応援してくれたことを思い出します。
ということで、親としてのアプローチや考え方も子どもに影響を与えているのでしょう。
自分としては『やるときは本気で真剣に取り組む』というスタンスを大事にしてほしいので、それが伝わるようにこれからも子ども達にアプローチしていけたらと思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。