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主体性を育てるためのコーチングスキルの活用 ~成長を促すコーチングアアプローチ~

前回のブログで、『主体性を育てる』というお話しをしましたが、続編という感じで今日のブログも書いていきたいと思います。

主体性に近しい言葉として自主性という言葉もありますが、まったく同じ意味ではなくちょっとニュアンスが違うようです。

主体性とは・・・

『自分の意志や判断において、自ら責任を持って行動すること。』

『目的や課題を自ら設定して、その実現のために考え行動し、結果に責任を持って取り組む力』

自主性とは・・・

『やるべきことに対し自ら率先して行動すること。』

大きな違いは、やるべきことが決められているという前提ありが自主性。やるべきことも含めて自分で考えて責任を持って行動するのが主体性。

故に、個人的には自主性よりも主体性のほうがワンステージ上のレベルなのかなと思います。

だから、『あの人、自主性は高いほうなんだけど、主体性はいまいちなんだよな』という評価になっている人もいることでしょう。まあいちいちそんな言い方をする人はいないので、現実的には・・・

『あの人、決められていることを進めるのは得意だけど、自ら考えて動くほうではないよね。』

という感じでしょうか。

でも、コンサルティングの現場でけっこう遭遇する課題が・・・

『そこで昔から決められているルールややり方が本当に今の時代にマッチしているモノなのか問題』

今やっているスタイルがベター&ベストだと思い込んで必死にやっているが、実はもっと効率的で効果的なやり方があるだろうとはほとんどの人たちが疑っていない状態。

これって、まじめで自主性はあるけれど、主体性があまりないチームの悪しき風土。

もうワンステージ全体がレベルアップしていくためには、やはり『主体性を育てる』ということにフフォーカスしていく必要がありますよね。

前回もこのブログで登場した岡田武史さんが、プラスαで語っていたのですが、

『子ども達の主体性を育てるために学校の先生達によく伝えていることは何か?』

・子ども達にすぐに自分が持っている答えを教えないでほしい

・子ども達に指導するというよりも寄り添っていく姿勢を大切にしてほしい

・寄り添うためには・・・次のような声掛けを意識してほしい

 『あなたは、どう思うの?』

 『そして、あなたはどうしたいの?』

 『先生に何か手伝えることはあるかな?』

・先生は子ども達のセーフティネットとして存在してほしい

まさにこの思考って、『コーチングスキル』を最大限に活用することが、主体性を育てていくためには一番大切なポイントであるということですよね。

それは、現場でコンサルティングをしている自分としてもすごく共感する考え方です。大人の社会だって、同じことが言えるから・・・

ティーチングベースのウェートが高すぎる上司やリーダーの下にいる人たちは、やはり主体的な姿勢は残念ながら育ちません。挙句の果てにお互いこんな愚痴を互いに言い始める。

上司:『A君は、こちらがすべて教えてあげているのに、ちっとも自分で動いてくれない』

部下:『B先輩が、ぜんぜん指示をしてくれないから、こちらは動きようがない』

これってよくあるパターン。どちらにも問題があるわけですが、私としては上司のほうが問題ありとの判断をすることが多いですかね。だって、部下のマインドをそうしちゃっている原因が、上司の日々のアプローチの仕方にあるわけですから。

リーダーシップやチームマネジメントのテーマで研修講師のご依頼をいただくことも多いのですが、そんなときに以下のような内容をお伝えしています。

少なくとも、マイルールやスタイルを押し付けることはよくないと思いますし、自分で考えてもらう手前の段階での準備アプローチも大切ですよね。

メッセージやヒントを会話の中にナチュラルに入れながら、その問題のポイントに気付いてもらったり、興味関心の領域を探ったり広げたり・・・

考えるのも無理やり考えさせるよりも、楽しく前向きにワクワクと考えてもらうように持っていけるかがキーポイントの1つ。その後はある程度の責任の範囲内で、トライ&チャレンジをしてもらい、そこをしっかりフォロー&サポートをしながら、最終的には成功させてあげる。目標達成させてあげる。

『自ら考え責任を持って行動した成果や結果に対して、それまでのプロセスを褒めてあげる』

そんな承認や評価が本人の自信ややりがいにつながっていき、こちらが何かを促さなくとも、自ら考えて行動できる人になる。そんな流れの全体像をプロデュースしてくのがトップリーダーの仕事。

簡単に言えばそんなお話しをしています。

まあ、言葉で言うのは簡単ですが、実際にはそんな簡単にはいかないのが現実ですけどね。

子育てについても、幼児教育についてはも基本的なポイントは同じなのかなと思います。

重要なことは・・・

「親や先生の思い通りになるように子どもに口出しすること」ではなく、

「子どもが将来自分で考えて行動できるように助けること」

誰もが、自分の子どもには、生徒には、『主体性を発揮して自立して生きていくこと』を期待しているわけですが、それは日々のまわりの人たちのかかわり方やアプローチポイントで大きく違いがでてしまうと思っているので、今回も『主体性を育てる』というテーマの続編で書いてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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