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共感性の育成ポイントは直接会話の頻度!! ~子どもの共感性は親の共感性と連動傾向が高い~

今日はお月見ですね。どんな月が見られるのか・・・

そんな月をきれいだなと思いながら時を過ごす人もいれば、そんなのどうでもいいし、自分には関係ないことと思って時を過ごす人もいる。同じものを見ても、同じ空間にいても、人それぞれ感じることは違う。

ということで、今日のテーマは『共感性』

なぜならば、最近あらゆる現場で、共感性のレベルの違いからコミュニケーションでのトラブルや問題が発生しているな~と感じる機会が増えているからです。もちろん昔からそうなのでしょうが、最近とくに感じる・・・

その理由は??

”最近、若者の共感する力が低下している”という研究結果によるところも大きいのかなと思っています。共感性とは、簡単に言えば

『相手の喜怒哀楽などの感情を自分のことのように理解できる能力』

であり、社会性やコミュニケーションの発達に密接に関わり合っていると言われています。

そういえば、最近・・・

「あの人、仕事の能力は高いけれど、社会性の部分に問題があるんだよね・・・」

「あの人、まじめでいい人なんだけど、全然気づけないんだよね・・・」

そんな会話を耳にしたり、相談を受けたりすることも多いように感じます。

そして、そんな状態が起こっている根源的な原因の1つとして自分が最近思っていることが『共感性のレベル差』なわけです。

東北大学脳科学センターの滝靖之教授のお話しによると、

『共感性は、多くの人達と直接会話することで育まれる』 そうです。

そこで1つ思い当たることは、昨今スマホ&SNSの普及によって、直接的な会話が明らかに減少していることは、共感性育成の部分でかなりマイナスに作用しているだろうということ。

この”直接会話する”ということがポイントなので、特にこれからの未来を担う子どもたちには、意識してたくさんの人たちと直接話す機会を増やしてほしいものです。

なぜ、子ども達なのか??

脳内でコミュニケーションに関わる領域は「前頭葉」になりますが、前頭葉は脳全体の発達過程で最も遅く成熟するそうです。前頭葉の中でも特に意思疎通で重要な役割を果たす「前頭前野」は思春期近くに発達のピークを迎えるとのこと。

ということは、幼児、小学生、中学生くらいの時に、家族、友人、その他の人達と多くの直接的なコミュニケーション機会を持つことで、共感性が大きく育つということになりますよね。

そこで育てておかないと、大人になってからではなかなか難しくなっていくと感じています。それは、コンサルティング現場で、いろいろな人にアドバイスをしていても正直日々感じていることなのです。

『頭ではわかってくれているけれども、それを行為で改善できない人』

とても多いと感じています。

それは、いろいろな要素が絡んでの結果だとは思うのですが、共感性の欠如がその結果を生んでいる割合も大きいのかなと・・・

社会やその人がいるコミュニティーの中で共感性の高い人は以下のようなことが自然とできているのではないでしょうか。

①相手のニーズや口にしない気持ちを予測、察知できる
②相手の感情を自分の感情のように感じ取れる
③相手の視点からいろいろなことを検討、考察できる

上記のような能力がベースにあるからこそ、その場の状況や人の気持ちに沿った適格なコミュニケーションや行動を日々継続できる可能性が高い、だから信頼されていく。

逆に言えば、共感性の低い人は上記のような能力がベースにないのでその場の状況や人の気持ちに沿ったコミュニケーションや行動ができずに、よかれと思ってやったことでもまわりからみると少しずれている。そんな日々だから人と一緒に過ごせば過ごすほど残念ながら信頼を失っていく。

そんな差が、人生の時間軸の中でお互い蓄積していくのが現実なんだろうなと思います。

そして、幼児教育の現場で更に感じていることは・・・

『子どもの共感性は親の共感性と連動傾向が高い』という現実。

親が感じ取れないのだから、子どもだってそうなってしまう・・・もちろんそうでないパターンもあると思いますが、その傾向は高いと感じています。

『子ども達の共感性を育むこと、感じとる力を育むこと』

その子が将来、あらゆる場所でコミュニケーション能力を発揮して信頼を積み上げていくためには、共感性のレベルが高いことがとても重要なファクターだと最近強く感じています。

それは、今の大人の世界で起こっている現象を見ればわかるものです。共感性のレベル差によって社会の中でのいろいろな差異が生まれていますし、それは年をとればとるほど、身に付けにくくなることもいろいろな人を見てきたことでわかってきました。

そんな思いを今日はは自分なりに整理してみました。

スマホやSNS等でとても便利な時代になっているのは良いことですが、その反面、人間として大切なことも失う可能性が高くなっているという状況も頭に入れながら賢く生活をしていくことが大切なんだと思います。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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