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一瞬の輝きで終わらず本当(まこと)の花を咲かせる ~最短ルートは最良ルートならず~

今日から3連休がスタート。9月も中旬で来週はお月見だというのに、今日も30度超え・・・これから気温が秋モードに下がってきたときに、夏の疲れで体調を崩す人が増えそうな予感。

昨日、無事に車が修理されて、自宅の車庫に戻ってきました。ついでに、パワステのオイルもサービス補充してくれたようで、運転した感触も改善されていい感じです。

今、コンサルティングの仕事で定期的に長崎に足を運ぶ機会があるのですが、2024年10月14日に『長崎スタジアムシティ』がオープンします。

サッカースタジアムを中心としたアリーナ・オフィス・商業施設・ホテルなどの大型複合施設ですが、これまでの日本のスタジアムにはなかったコンセプト&スタイル。サッカースタジアムが中心になって、そこに人々が集まる機能が付随するという考え方はなかなか発想としてなかったと思います。

このスタジアムが新しいスタジアムのあり方の未来提示をしていくのかなと個人的にも注目していますし、時間があれば今度体感してきたいなと思っています。

そのスタジアムの建設については、あのジャパネットグループが中心となって民間主導で進められているわけですが、このプロジェクトに資金面でもかなり貢献しているのがジャパネット。

そのジャパネットタカタの創業者である高田明氏が、ある雑誌で世阿弥の「風姿花伝」をベースにしたお話しをしていた内容に共感したのでその話をしたいと思います。

「風姿花伝」は世阿弥が記した能の理論書と言われていますが、そこには、人間として学ぶべきたくさんのことが書いてあると高田氏は語っています。

★『時分(じぶん)の花』と『まことの花』

”時分の花”とは、若い人が持つ若さゆえの鮮やかで魅力的な花のことですが、

盛りが過ぎると散ってしまいます。

これに対し、”まことの花”とは日々の鍛錬と精進によって初めて咲く花を指します。

人間は修行によって本当の花になって感動を与えられるようになるのです。

そんなフレーズが印象に残ったのでメモをしておきました。

時分の花に惑わされることなく、己惚れることなく日々の精進を継続することは本当に大切ですよね。

また、ベストセラー作家の喜多川泰さんの著書である「手紙屋」の中には
こんなことが書いてあります。

★『急がば回れ』

人が夢や目標を持つと、目の前には必ず壁が現れます。とりわけ大きな夢を描く人には大きな壁が現れます。人はどうしてもその壁を乗り越えることだけに意識を集中してしまいます。

実は、乗り越えることよりも、どう乗り越えようとしたかのほうがはるかに重要なのですが、視野が狭くなり、どんな方法であれ乗り越えさえすればいいというような気になってしまうのです。

ある一つの職業を将来の目標と定めるとき、多くの人は何が最短ルートなのだろうと考えがちです。そしてその最短ルートに向かっていくのが、最良の方法だと思っています。でもそれは必ずしも最良のルートではないのです

自分の夢を実現するためには、「しっかりしたゴールを持ち、常にそのゴールを忘れない」ことが大事だとよく言われます。

しかし、素晴らしい成功の人生を送るためにはそれ以上に大切なことがあるのです、それは、「今、目の前にあるものに全力を注いで生きる」ことです。このことを忘れてはいけません、これは何よりも大切な成功法則といえます。目の前に現れる壁は、一見あなたにとって必要なさそうなものに見えても、自分が進もうとする人生にどうしても必要だから現れるのです。

このように人生におけるあらゆる壁は、あなたが決める生き方に応じて目の前にやってきます。だから、目の前にやってくるものを、取捨選択しないことです。

「これはいる、いらない」と、そのときの自分で判断していると、後悔するばかりでなく、自分の持っている秘めた可能性を開花させることはいつまで経ってもできなくなるのです。

最短ルートや具体的手段に惑わされないで、本当の夢、目的を見つめてみてください。そのときが、あなたの人生の始まりなのです。

この文章も自分の中でインパクトが強かったので、パソコンに入力しておきました。

人間として”まことの花”を咲かせるためのポイントが書かれていると読み取ってもよいのではないでしょうか。

そしてあの有名な人も同じようなことを・・・

『無駄な過去はない。失敗がないと深みがない。遠回りが一番の近道である。』

この言葉を語った人物は・・・

201911262

イチローですね。

あるインタビューの中で、

「最近は情報量が多いので、最短距離で目標まで到達できる可能性が増えた」

というコメントに対して、イチロー選手は『無理だと思います』とハッキリ切り捨てたそうです。

現実的にまったくミスしないで目的地に到達することはできない。それよりも危険視すべきなのは、ミス無しで目的地にたどり着いてしまった場合である。失敗をせずに目的を達成した人には、深みがでない。

そんな話をしたそうです。

これらのイチローが語った言葉の中にもいろいろなヒントがあるのではないでしょうか。

今、確かにYOUTUBEなどのインターネットメディアの情報量はとてつもなく豊富で、そんなツールを通じて簡単に体験したことない知識もインプットできる環境がある。

そんな環境の中ではどうしても、自分の実体験や苦労や工夫というプロセスを経なくても、目標到達への答えらしきものが情報として入手できてしまう。

だから・・・

無駄なことはなるべくしたくない
失敗もできる限り避けたい
遠回りなんて嫌だから最短距離で行ける方法を知りたい

そう思ってしまうのは無理もないかもしれませんよね。

そんな『最短ルート探し?』『近道優先思考??』こそ危険

なんじゃない。

というイチローのアンチテーゼなんだと思います。

一般的に、無駄、失敗、遠回りというフレーズはネガティブな印象を持っている人が多いかもしれませんが、無駄をしてきたからわかること、失敗をしたからわかること、遠回りしたからわかること、それによってもたらされる人生の知見や知恵が、その人の深さにつながっていくことも確かだと思いますね。

答えらしきものが、情報として簡単に手に入る時代だからこそ答えらしきものが、自分の中でわからないことに対してフリーズしてしまう人が増えているのかなとも思います。

無駄になってしまうかも、失敗してしまうかも、遠回りしちゃうかも・・・そういう状況をできるだけ避けようとする。

でも、そこで入手できる”答えらしきもの”は自分の経験の中でつかんだ確信ではないいわゆるコピーのレベル。だから、突っ込まれたときにその相手に自分の言葉で語ることはできない。それが深みがない人の背景、盛りが過ぎると散ってしまう人の背景なのかなと思います。

『”答えらしきもの”ではなく、無駄と失敗と遠回りからつかみ取った確信をもって生きようよ!!』

それが一瞬の輝きで終わらず、本当(まこと)の花を咲かせるポイントである!!

上記の方々が教えてくれているのでしょう。

短期サイクルで見ると、遠回りに感じてしまうことも、人生軸の大きなサイクルで見ると・・・

『遠回りと思ったけれど、実はあの時があったから今の自分がある!!』

と感じている人がいる。そういうふうに自分の過去を振り返ることができている人こそ、本当の意味でブレイクスルーを達成している人=”まことの花”を咲かせている人なのかもしれませんね。

皆さま、3連休をハッピーにお過ごしください。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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