「頼まれごとは試されごと」 ~プラスαの心がけと期待超越~
- 2024.08.30
- 園トータルサポートPERSONAL COACHINGMESSAGE
昨日は、9月から幼保連携型認定こども園として新しく運営スタートをする埼玉の幼稚園へのコンサルティング。
9月からスタートということでまず現実的に心配なのは”台風”・・・9月2日がこども園の新たなスタートなのですがこの流れで台風がどのレベルになるのか。
そして、新しいメンバーもたくさん加わって、今までにない保育部門&調理部門がスタートするということでも不安がありますよね。そんな不安を前向きなエネルギーに転換するために昨日開催されたのが・・・
『決起集会』
スタート準備の最終段階ということで、決めることや確認することがたくさんあるということで、私も8月中にスポットで3日間こちらの園にご訪問していろいろなサポートを。
認定こども園化すると以前よりも1.5倍から2倍の教職員数になりますし、各部門での稼働時間が重複したり異なったりするので、完全に全員が集まって会議をするとか研修をするということが現実にはできなくなります。だからこそ、スタート直前の時間を活用してなるべくここで働くすべてのメンバーが集まる時間が必要だということで開催されたのが『決起集会』
冒頭、園長先生が、認定こども園化に舵を切った思いや、どんな園にしていきたいのかという思いを語る中で、私の心に響いた言葉がありました。
『頼まれごとは試されごと』
同じことを頼まれても、そのリアクションや態度は人によって大きく異なる。
例えば、その園長先生が具体的な体験談を話していたのですが、園長先生がA先生に頼みごとをしたときにA先生の返事が・・・
『その仕事、今やらなければいけませんか?』
と言われたらしい。さすがに、園長先生もそのリアクションにショックを受けてしまったと・・・
頼んだ側の人間が何を期待しているのか?何を大切にしているのか?を踏まえて受け答えができる人もいれば、自分のネガティブな感情をそのまま言葉に出してしまう人もいる。
『あの人に頼んだ案件、今どうなっているのかな~?』
そんなふうに相手に心配させてはいけない。リアクションや態度やその後のホウレンソウやスピード対応などそこで評価や信頼の差につながっていく。だってそれは、あなたが試されているのだから。
そんなメッセージを園長先生が30人のメンバーに語っていましたね。
私もすごく共感するメッセージでした。
同じようなことを、私が若い20代のときに職場の先輩たちから教えてもらったことを思い出します。
『頼まれたことができて満足するのではなく、それ以上のプラスαを心掛けて実行できる人になれ』
このようなことは同じ言葉ではなくても複数人の先輩たちからよく言われました。
例えばある先輩から習った具体的なプラスαの心がけですが・・・
『先輩の名刺は自分でも数枚もらっておいたほうがいいよ。』
『えっなぜですか?』
『先輩だって完璧ではないから、たまたまお客様の前で名刺を忘れたり、切らしてしまうこともある。そこで、私持っているので大丈夫ですよとあなたが手渡せたら、先輩はどう思うかな?、お客様はどう思うかな?』
『なるほど・・・』
その話を聞いてから、カバン持ちで同行する機会が多い先輩たちの名刺は各々複数枚、自分の名刺入れに入れておくようにしましたね。
このようなプラスαの心がけがいざというときの信頼につながっていく。
別に頼まれたわけではないけれど、先回りして予測して相手が喜んでくれるための準備ができている人。そこに思いを巡らせることができる人。そんな人たちが多い組織やチームが成功していることは言うまでもないでしょう。
これを私なりにわかりやすい言葉で誰かにお伝えするときには・・・
『期待超越』
と言っています。まさに相手の期待していることの更に上を目指して仕事をしましょうということ。それが仕事だし、それが積み重なっていくことで信頼度が高まっていく。
頼まれごとのたびに期待を大きく下回るのか、期待を大きく上回るのか?
頼む相手によってそんな傾向があることを相手はだんだん把握していくわけですよね。だから、Aさんには頼みずらい、Bさんにはどんどん頼みたくなる。そうなるのは当然の結果ですよね。
期待超越のエピソードは、私がこのブログでちょろっとだけシリーズ化している
『”思いをカタチにする” 素敵な人達』
の内容はすべて期待超越の事例かと思いますので、スターバックス編を以下にリンクしておきます。お時間ある方はぜひお読みください。それ以外のエピソードもご覧になりたい方は、このブログの検索機能に『”思いをカタチにする” 素敵な人達』と入力していただければ複数記事でてきます。
誰かに何かを頼まれたときに、自分が試されているんだと思って、謙虚な姿勢で期待超越やプラスαを心掛け、それを実行していくこと。
それはまさに自分を大切にするということなんだと思います。
日々の頼まれごとをおろそかにしてふてくされながらやっている人は、おそらく時間の経過の中で頼まれごとがなくなっていく。それはまさに孤独を意味しますよね。だって、自分がまわりの人たちに必要とされていないということですから。そのときに気付いてもそこから信頼を取り戻していくのはかなり大変ですよね。
自分自身もあたらめて、昨日の園長先生からのメッセージ『頼まれごとは試されごと』を更に意識して仕事や生活をしなくては・・・と思いましたので、今日はブログで書かせてもらいました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。