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うまくいく人は、流れを止めずに循環させ続ける? ~停滞と滞留がネガティブ現象を発生させる~~

7月末に法事があって奥さんの実家(神奈川県南足柄市)に家族で行ってきました。

実家のすぐ目の前に水源を金時山とする二級河川の狩川が流れているので、子ども達とその川に入って遊ぶのが真夏の恒例になっているのですが、海とは比較にならないくらいめちゃくちゃ水が綺麗なんですよね。

川の流れが常に止まらず流れ続けているので、モノが滞留することなく流れていくことで常に透き通った状態が維持されている。

なにげない自然体験なのかもしれないのですが、この自然体験から我々は学ぶべき大切なことがあると個人的には思っています。

今朝も2年生の息子の朝練に付き合って、逗子海岸まで往復で約3キロのランニング、砂浜でのちょっとしたアジリティ系のトレーニングをコーチングしてきたのですが、息子が海を見ながらポツリとつぶやいたのは・・・

『これだけ汗をかいた後はすごく気持ちいいよね』

汗をかくということが、自分のカラダにとって良いことであると人間はインプットされているということなのかもしれません。運動をやっている人であればよくわかる気持ちではないでしょうか。

もともと体育会系ですから、カラダの学びにも興味がありまして、汗をかくと同時にカラダに何が起きているのか?それは・・・

『血流が良くなっている』ということ。

かつて、家族であるTV番組を見ていたら、相手にぶつかって転んだことが原因でそれ以来、2時間前のことを思い出せない女の子のストーリーをやっていました。2時間前のことを忘れてしまうのですから、当然通常の生活や学校での勉強にも支障がでてしまう・・・そんな連続に自分の将来も前向きにイメージできない日々。

でも、MRI検査をしても特に脳に異常があるわけではなく、主な原因がわからず過ぎてい行く日々。そんな症状を多くの人達に発信する中で、その症状の専門医とつながり、専門機関の細かいデータ分析によれば、その原因は、『脳しんとう』と判明。

脳の各器官における血流量が標準値をすべて下回っているという検査結果が・・・

そして、専門機関での女の子のリハビリがスタート。そこでのリハビリのメインプログラムは

『カラダを動かすこと』&『脳に刺激を与えること』

つまり、血流量をカラダも脳も高めていくこと。

最初は、めまいを起こすなどつらそうでしたが、彼女も頑張った結果、5日間程度でデータが標準値以上に戻り、記憶もかなり改善されて、彼女に未来に明るい光が戻ってきたというお話。

ここで、大切だなと思ったのは

『流れと循環』

カラダにとって血流がどれだけ重要かということですし、川の流れだって、その流れが止まってしまったら水が淀みそれがしばらく続くと腐っていく。

私たちの日常生活の中で流れを止めないで循環させていくということは・・・

情報をインプットしたら、アウトプットにつなげるということ
チャンスを得たら、チャンスを活かす行動をするということ
お金を得たら、ため込み過ぎずに有効に使うということ
誰かに親切にされたら、その人もしくはまわりの人に恩返しするということ

インプットしただけで終わる、チャンスをもらっているのに動かない、お金をため込んでいるだけで自己投資しない、恩返しの行動ができていない・・・

そうやって循環させず、あらゆることを滞留させてしまっている人の日常や人生はだんだん淀んでいくんだろうなと。

例えば、同じ場所、同じ動き、同じ脳の使い方・・・という環境に立ち止まっている人には、当然新しい情報も流れず、新しい人との出会いも起こらないわけです。流れの太さや細さや速さや量という指標がありますが、それらはあまり重要ではなく、

『重要なことは常に流れを止めないということ』なんだと思います。

それを経営コンサルタントとしての視点でビジネスへの応用として転換してみたのが、私の著書にも書いた自分のコンサルティングコンセプトの1つ。

『成功のトライアングル』

「経営・運営とは、3つの大切な要素のバランス調整である」という考え方。

視点①:ES(従業員満足)の視点
視点②:CS(顧客満足)の視点
視点③:Profit(利益・付加価値)の視点

成功のトライアングル(オールマイティ)

かつて、ある世界的に有名な企業の経営診断プロジェクトに関わったときに、世界で成功している組織や企業の分析結果として、成功しているところほど、上記の3つのバランスがよい状態を絶妙に維持し続けているという結果になったのです。

地球規模で行ったプロジェクトで、アメリカやヨーロッパ各地やアジア圏の優良企業をピックアップして、そのすべての会社にご協力いただきながら、ヒアリング&リサーチを繰り返して導き出した結果なのです。私は、それらを分析するためのコンサルタントとしてそのプロジェクトメンバーに入っていました。

特に、その中でも成功しているところほど、従業員満足を高めようとする意識がカルチャーとして根付いているという分析結果にもなりました。だって、嫌々働いている人、不満をいつも抱えながら働いている人が、お客様に対して良質な対応はできないですからね。そればかりか、それが続いていると、定着率も下がっていく・・・まさに、悪循環スパイラルが発生している状態です。

つまり、悪循環スパイラルというのは、上記のトライアングルがうまく循環できていない状態とも言えます。矢印が3つの視点から双方に出ているところを見ていただきたいのですが・・・

『利益や付加価値をストックするだけではなく、従業員満足や顧客満足を更に向上させるためにどんなフィードバックをしているかという循環機能が働いている会社や組織が成功している』

というお話。

給与&ボーナスアップ? 福利厚生制度の拡充? VIP客への還元イベント?? などなど

現場指導では、大きな視点で、『どこかで何かが滞留してはいないか?』と客観的にチェックをして、成功のトライアングルの流れが常に良い循環を維持できるように軌道修正のアドバイスをすることも多いですかね。

より現場的な視点で言えば、『報告・連絡・相談』も同じような視点でチェックをします。

これまでの経験則で感じていることですが・・・

『うまくいっている組織やチームのほど”ホウレンソウ”のレベルが高い。』

それは、関わるメンバー間のコミュニケーション滞留レベルの差。

コミュニケーションが滞留せず、意思疎通がスムーズで指示を出す側と受け取る側で確認がしっかり行われて伝達メッセージと理解度にギャップがズレが生じていないというのがレベルが高いという状態。そして、ゴールに向けた進捗確認もこまめに行われていることも流れがどこかで停滞してしまうのを避けるために大切なこと。

逆にうまくいっていない組織やチームは上記と真逆なホウレンソウの状態が慢性化しているんですよね。コミュニケーションの量も質も悪いので、あらゆる場面で滞留が発生している。そんな組織の実態を客観的に察知して、流れを良くしなければならないリーダーの役割も破綻している。

『今日は上司が機嫌が悪そうだから、相談するのはやめておこうかな・・・今度にしよう』

これまさに、コミュニケーションの滞留が起こっていますよね。現場あるある現象。

そこにずっと身を置いていると、流れが滞留していることにも気づけなくなる。そのままその状態が続いていくと組織は滞留が激しい部分からネガティブな現象やほころびが発生してだんだん腐り始める。れが、ESダウンもしくはCSダウンに直結していく。

故に組織やチームのトップ&リーダーのチームビルディングやマネジメントのポイントの1つは・・・

『組織内のコミュニケーションがうまく流れて循環しつづけるカルチャーをつくること』

その前提として、何かどこで滞留しているのかを見極める能力も必要なんですよね。そこに埋没していたら見極められないので、客観的で俯瞰的な視点を持てるかが大切。

『流れと循環』の大切さをカラダ面、ビジネス面で考察してみましたが、最後に、1人の人間として流れを止めずに維持していくというポイントをわかりやすくお伝えすると・・・

『変化をし続ける』ということだと思います。

『流れと循環=変化』

新しい流れや変化のあるところに人は集まってくる、そしてそこからまた新しい価値やカルチャーが生まれてくる。旧態依然として物事が滞留し淀んでいるところから人は離れていく。

ということだろうなと思っています。

ちょっと考えてみるといいかもしませんね。

今の自分は淀んでいないか?滞留していないか?

良い流れを続けているか?循環システムが働いているか?

そんな自問自答を繰り返し、自分自身の軌道修正をしていくことが『流れをつくる』という行為であり、その流れを維持していくことが人生を豊かに健康に楽しく過ごしていくポイントの1つだと思います。

今日は、子ども達との自然体験から感じた『流れと循環』というテーマで自分なりの想いを整理してみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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