追い込まれるステージでイノベーションが生まれる!!~園のマーケット推移から未来を考える~
株式会社クロスライフパートナーズ 幼稚園経営 保育園経営 雑賀 竜一 こども園経営 幼稚園数 保育園数 認定こども園数
今日は久しぶりに逗子&葉山エリアをランニング。
気温が高いわりにはさわやかな天気で気持ちよく汗をかけました。一色海岸も逗子海岸もオンシーズンに向けて、海の家の建設がスタート。毎年このシーンを見ると夏の訪れを感じます。
①1637減少
②282増加
③444増加
④2461増加
いきなり①~④の数字と増加&減少を並べてみましたが、
皆さんこの数字が意味するものは何でしょう??
この5年間の全国の〇〇園の増加&減少推移になります。
①幼稚園 ②保育園(所) ③幼稚園型認定こども園 ④幼保連携型認定こども園
(株式会社クロスライフパートナーズ主催 勉強会テキストより抜粋)
幼稚園数は令和元年から2年にかけて10,000を割り込み、昨年度データでは全国で8,837になりました。私の記憶では、ピーク時の1990年の時点で全国の幼稚園数は15000以上ありましたので、この30数年間でおよそ6000も減少したということがわかります。
保育園数は、この5年間はほぼ横ばいでその数が推移しています。しかし、2021年(令和3年)5月に厚生労働省が公表した「保育を取り巻く状況について/厚生労働省子ども家庭局保育課」によると、保育所の利用児童数は2025年(令和7年)にピークをむかえ、その後はゆるやかに減少していくことが見込まれています。
故に、保育園数も中期的視点で見れば、増えていくことはなく、競争が厳しくなる中である程度精査されていき、減少傾向に流れが変わる可能性が考えられます。
(株式会社クロスライフパートナーズ主催 勉強会テキストより抜粋)
そしてこのグラフは、この5年間の認定こども園数の推移。実は、上記の幼稚園減少数は、もちろん閉園による減少も含まれるのですが、最も大きな要因は、認定こども園への運営移行による減少。
特に、幼保連携型認定こども園の増加が顕著になっていることがわかります。この5年間は年間平均500箇所のペースで増加してきました。おそらくあと数年後には、幼稚園数よりも幼保連携型認定こども園数のほうが多くなることは確実でしょう。
かつては、地域の子ども達が通う園の選択肢はおおまかに2つ。幼稚園か保育園ということでしたが、今の子ども達が通う園の選択肢は4つに増えたということになります。
幼稚園?保育園?認定こども園?(幼稚園型、幼保連携型)
このような時代の流れは、制度改革&変更ということも大きいですが、世の中の子育てニーズや環境の変化の中で、需要と供給のバランスが自然と取られてきているということ。
少子化傾向がこれからも続き、そして各地域の家庭のライフスタイルが変化しているときに、基本戦略として大切なのは、
『子育てニーズに対する受け皿を広く用意していくこと』
が大前提になります。
ということで、そちらの戦略へのシフトしチェンジを『幼保連携型認定こども園』というスタイルでマッチングさせていこうとしている方々が増えているというのが今の実態でしょう。
私もコンサルティング現場では、各種条件がクリアできるのであればその方向へのシフトチェンジを推奨しています。
ある尊敬する方から聞いて、私が大切にしている言葉があるんですが・・・
好きか嫌いかは自分が決める
良いか悪いかは社会が決める
正しいか正しくないかは歴史が決める
ということで、歴史の中で起こったことを紐解きながら本質は何か?を自分なりに考えることがあるのですが、
『その業界が成熟期から衰退期に突入していくときに、混乱と不安定というステージが発生して、そのプロセスの中で何かまた新しいモノや価値が生まれていく。』
多くの事例がこのパターンに当てはまるのかなというのが自分なりの見解でもあります。
安定期にはあまり新しいモノゴトって生まれていないんですよね~。歴史から学べる真理としては、
『追い込まれるステージでイノベーションが生まれる』
ということ。今までのままでは生き残れない。変わらないと生き残れないという『切実な必要性』に直面する人が多ければ多いほど、そのステージで多くのイノベーションが生まれてきたのかなと思うわけです。
今まさに、上記のデータが物語るように、園業界はまさに混乱と不安定のステージに突入して、今もこれからもそれなりのレベルで追い込まれる方々が増えていくでしょう。
そんな時代に突入しているからこそ、個人的にはちょっと楽しみでもあるんですよね。それはどんなイノベーションが生まれてくるのかなという興味関心。まさに、イノベーションが生まれる兆しを今まさに強く感じています。
イノベーションとは?
『新たな価値を創造し、社会にインパクトのある革新や刷新、変革をもたらすこと』
そこであらためてお伝えしたいことは、弊社CLPが起業したときから一貫してイノベーションの方向性を提示し続けていること。それは・・・
『地域の教育総合コミュニティ施設化』
これが、未来戦略の重要なキーテーマになると確信していますし、その思いをベースにコンサルティング先のサポートをしています。
幼稚園だから・・・保育園だから・・・こども園だから・・・という枠組みでモノゴトを考えているとそのステージには行けません。視座をより大きくして、
『地域の子育て支援、教育施設としての最高峰を目指すにはどうしたらいいのか?』
これを常に考えて、段階的に正しい方向と環境づくりを継続していくことが大切。そこに集まる子ども、保護者、地域の人々が育ち合い、学び合う場所への進化を今までの枠組みではない発想で創造していくこと。それが『地域の教育総合コミュニティ施設化』へのプロセスとなります。
各地のトップブランド園のスタイルはそのようになっていくと予想しています。まさにこれが、この業界の次のイノベーションのカタチだと、個人的には思っています。
ちょうど来週6月20日に講師をさせていただく以下のオンラインセミナーでは、その未来戦略の詳細と実例をお話しする予定です。
幼稚園と保育園は別物みたいな感覚がある方がまだ運営者の中にいらっしゃるかもしれませんが、もうそんな時代は終わっています。本当の地域の子育て支援&教育施設として、今まで守られてきた枠組みが突破われた競争を勝ち抜いていく、賢さとたくましさと忍耐力がトップには求められるでしょう。そんなトップとして必要な資質や思考についても少しお話ししたいと思っています。
まだ定員には至ってない(あと数名は大丈夫)ようなので、ご興味ある方はぜひお申込みいただき、未来へのヒントとしてお聞きいただければと思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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詳細内容は以下ブログにてご確認下さい。
お問合せとお申込みは以下をご覧ください。
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