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日常の中で無意識に過ぎていく”最後の日” ~日常は貴重な時間の積み重ね~

昨日5月22日は、我が娘の10歳の誕生日。つまり自分自身も父親になってから10年目。

夜は本人のリクエストにより「手巻き寿司パーティー」となりました。

プレゼントは、本を2冊とアディダスのTシャツ。

本については、本屋に行ったときに本人が欲しいと言っていたものをプレゼントしたのですが、Tシャツについては、あるとき本人がこれ欲しいな~とつぶやいていたのを私が覚えていて、それを密かにゲットしておいたので、本人にとっては想定外のサプライズプレゼント!!

袋を開けてそのTシャツを見た瞬間、なんと本人の目から大粒の涙が・・・相当うれしかったようです。そんなに喜んでくれるとは思っていなかったので、こちらもちょっともらい泣き状態・・・

そんな感じで素敵な誕生日の夜になりました。

しかし、そんな嬉しい時間とは裏腹に家族で決めていた『最後の日』でもあったんですよね~

それは、娘と私が一緒にお風呂に入る最後の日!!

本人はまだまだパパと一緒にお風呂に入りたい気持ちが強いみたいなのですが、これもカラダ的な成長のこともあるのでどこかで切りをつけなければならないわけで、約束として10歳の誕生日の日までと決めていたのです。

だから先週くらいからなんだかカウントダウンが始まってついに昨日が本当のラスト。もう一生一緒に入ることがないわけですから、こちらも少々センチメンタルな気持ちになりましたね。

最後の日でしたから、お風呂に入るツーショットを写真撮影してもらいました。それと同時に、パパと子ども達2人で入るシーンも最後になるのでスリーショットも写真撮影してもらいました。

こうやって、最後の日だとわかっていればカウントダウンもできるし記念撮影もできるのですが・・・

親子の〇〇が最後の日って日常の中でいつの間にか過ぎていく場合のほうが多いのではないでしょうか。無意識に過ぎ去ってしまうことのほうが多いのではないでしょうか。

そんな瞬間を経て、ふと思ったことは・・・
こうやって『〇〇が最後の日』って日常の中にあるんだということ。

今回はもともと決めていたことだから写真に残すという行動を起こしましたが、無意識に終わっていく『〇〇が最後の日』のほうが多いのかなと思います。

例えば、子どもを肩車したり、抱っこしたりする最後の日って絶対ありますよね。今、夕食が終わると自分の役割として、日によっては、子ども2人の歯磨き指導と髪の毛をドライヤーで乾かしてあげているのですが、これも近い将来には最後の日がやってくる。

今回のようにお風呂も毎日のように今日はパパと入る、ママと入るなんて2人が言いながら当たり前に入っている時間も必ず最後の日がやってくる。

さて、息子との最後の日はいつになるのやら?

お子さんが更に小さい家庭であれば、一緒に手をつなぎながら散歩してくれるシーンも最後のシーンが訪れる。『パパ抱っこして!!』と言いながら、すり寄ってくるシーンも最後の日がくるのでしょう。でも・・・

それらの最後の日っておそらく無意識に終わっていくしいつのまにかその日が過ぎていることに後から気づく。親もそうですが、子ども達も無自覚で最後の日が過ぎていくんだと思います。

だって、自分も父親が最後に肩車してくれた日は覚えていません。歯磨きだって、髪の毛を乾かしてくれたことだって、お風呂だって、手をつないだ最後の日だって、残念ながらまったく覚えてないんですよね~。

そう思うと・・・

『日常のそういう時間は、当たり前ではなく貴重な時間の積み重ね』

なんだと思えてきますよね。いつかやってくるであろう、最後の日を意識しながら、貴重な時間と機会の認識を深めれば、日常や日々の当たり前に対する感覚もだいぶ違ってくるのかなと思います。

例えば、自分の人生のシーンにおいて振り返ってみると、就職をした社会人1年目の12月に、東京の本社勤務から仙台の支社へ1月からの転勤指令がでまして、その機会に初めての1人暮らしスタートとなったわけですが・・・

年末に両親と一緒に横須賀の実家から車にある程度の荷物を積んで、仙台まで移動して、新しく1人暮らしがスタートする部屋に荷物を運び、掃除をして両親は1泊して、その次の日に帰っていきました。

その日に荷物の入った段ボールを整理していると、一番底に1枚の手紙が置かれていて、その手紙は母親が自分に書いてくれたもので、そこには、いくつかのメッセージがあり、最後に・・・

『とにかく健康には気を付けて頑張ってください!!応援しています!!』

 母より

と書いてあったんですよね。恥ずかしながらその手紙を持ちながらぽろぽろ涙したことを思い出します。今でも思い起こすと少しウルウルします・・・

自分としてもこの親にちゃんと恩返しをするためにもめちゃくちゃ頑張ろう!!と決心した日だったような気がします。

母親にとっては、自分が実家住まいでなくなるタイミングをある意味、”巣立ちの日”みたいな感じがあったんだと思います。20年以上同じ家で時間をともにしていた息子が明日からそこにいないわけですからね。ある意味『最後の日』の自覚があったからこそ、その手紙を書いてくれたんだと思います。書きたいと思ったんだと思います。

人生で母親からもらった手紙はこれが最初で最後です。

そうやって、どんな人にもどんな家族にも「〇〇が最後の日」が訪れるわけですよね。その日が自覚できて意識できれば、何かのアクションを起こせるのでしょうが、どちらかと言えば、無自覚、無意識で最後の日が過ぎていくことのほうが多いのが人生なのでしょう。

そんな家族の日常の中にある『〇〇が最後の日』

あらためて、日常の中にある貴重な時間の積み重ねを意識したいものですね。

そんなことを大事だなと認識させてくれる有名な絵本が・・・

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202010282

『ちいさなあなたへ Someday』

知っている方はご存じかもしれませんが、子どもを持つ親が読んだら感動すること間違いなしの名作ですよね。

小さなお子さんがいる方で読んでいないかたはぜひ読んでみて下さい。赤ちゃんが生まれた方にプレゼントする本としてもおススメですよ。

子どもに対してイライラしていた日常が、子ども達に対する愛おしさの日々に変わることでしょう。

今日は娘の誕生日とともに起こった、一緒にお風呂に入る最後の日を体感して、あらためて感じたいつの間にか過ぎてしまうことが多い『〇〇が最後の日』というテーマで書いてみました。

お子さんを持たれる方々にはいつか子ども達との〇〇が最後の日が必ず訪れるわけですから、日常の中にある貴重な時間を大切にされるとよいのではないでしょうか。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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