市川市私立幼稚園協会『講演会』~少子化・競争激化時代に考える園の未来戦略~
講演会 雑賀竜一 経営コンサルタント 株式会社クロスライフパートナーズ 市川市私立幼稚園協会
昨日は、千葉県市川市の私立幼稚園協会からのご依頼で理事長・園長先生向けに講演をさせていただきました。
タイトルは『少子化・競争激化時代に考える園の未来戦略』
全国的に人口が減少している地域のほうが多いと思うのですが。市川市の人口は減少はしておらず、微増で推移していて、ほぼ50万人のマーケットサイズ。そんな環境下において協会に所属している幼稚園は27園だそうです。
駅前にはちょこちょこと立派なマンションが建築されていて、以前は6000万円~7000万円ゾーンの価格帯だったのですが、最近では1億円オーバーする物件も登場してきているらしい。
そうなると、以前と住んでいる層の変化もあり、多くの場合、ダブルインカムでないと生活を維持できない・・・ということで、保育園がたくさん作られていて、かつ利用者が増えているというのが実態。
故に、旧態依然として3歳から入園児を受け付ける幼稚園のスタイルでは園児獲得競争で厳しい状況を強いられているというのが市川市の今のようですね。
先日、東京都の練馬区にある幼稚園の園長先生とも話していたのですが、同じようなことが起きていて、練馬区も土地が高くなって、今までそこに住めていた層が住めるプライスではなくなったため、もう少し郊外に家を買うようになっているという話。
このように、園が置かれている場所や地域の環境はどんどん変化しているということを踏まえて運営戦略を考えて変革していくことが求められている。
もちろんそんなことは頭では誰でもわかっていることなのですが、その変革をスピーディーに推し進められるトップもいれば、保守的でいつまでたっても旧態依然のままの運営でとどまっているトップもいる。今回の講演でもお伝えしたのですが、歴史から学ぶべきことは・・・
「最も強い者が生き残るのではなく、
唯一生き残るのは、変化に適応できる者である」 By ダーウィン
まさに、これから生き乗っていくためには、自分たちのまわりでどんどん起こっている変化に適応していかなければならない。
『ではどんな変化や方向性が必要なのか?』
ということを示唆できたらという思いで、今回は以下の大きな3つのテーマでお話しをさせてもらいました。
未来戦略①『園長(トップ)としての考え方と役割』
~組織はトップで99%決まる
未来戦略②『園のマーケティングポイント』
~地域の教育総合コミュニティ施設化を目指す~
未来戦略③『園のマネジメントポイント』
~ビジョンマネジメントとチームビルディング~
大テーマ内の中テーマのワードだけ以下に記載しておきますね。
・トップの差を生み出している力とは?=『環境プロデュース力』
・成功するトップに共通する資質とスタンス10(成功の3条件)
・成功のトライアングル(ES経営の重要性)
・選べれる園になるための基本マーケティング
・これから生き残っていく園になるための未来コンセプト
①『家族園へ』 ②『地域の教育総合コミュニティ施設へ』
・地域との良質な接点づくり&ファンづくり
(園児募集活動についての概念を変える)
・プレママから始める地域子育て継続サポート体制の構築&機能付加
・組織・チーム構造の基本を理解する
(チームビルディングをする上での基本知識)
・理想の園づくりに向けて ~ビジョンマネジメントの重要性~
・人が育つ体制づくり ~人財育成プロセスマネジメント~
上記内容とボリュームでの70分講演でしたから、けっこう話すスピードは速くなってしまいましたが、皆さん熱心にメモをとりながら聞いてくださいましたね。
講演会後は、懇親会にもお誘いいただき、その場ではたくさんの方々と名刺交換をしながら、いろいろな話で盛り上がりました。話す時間が多くてなかなか食事をとることも難しいくらいでしたかね~。
おそらく園の置かれている状況やステージは皆さん違いますので、講演内容の捉え方は様々だと思いますが、良い学びと刺激になったとおっしゃってくれる方が多かったので、ある程度は満足度につながる時間を提供できたのかなという思いで電車に揺られながら帰ってきました。
そんな夕方からの数時間はとても有意義な時間となりました。
今回参加された方々にとって、プラスのエネルギーにつながり未来へのより良き変革が各園で進んでいくことを願っています。
上記のように、各エリアの幼稚園協会主催の講演会や研修会などの講師も随時対応しておりますので、ご興味のある方は以下フォームよりお問合せいただけると幸いです。
今回のように理事長や園長先生の運営トップ向けはもちろん、現場リーダ―向け、中堅クラス向け、フレッシュクラス向けなど各カテゴリーでのプログラム提供も可能ですので、ご希望があればお申し付け、ご相談ください。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。