喜びの総量が増え続けていく環境づくり ~成功のトライアングルとトップの仕事~
- 2024.01.29
- PERSONAL COACHINGMESSAGECONSULTING
クロスライフパートナーズ 成功のトライアングル 従業員満足 喜びの総量 顧客満足 心理的安全性 雑賀竜一
1月も終わろうとしていますが、コロナやインフルエンザが流行っているようですね。
我が家の息子(小1)も先週くらいから体調を崩して、発熱したり、咳が出ていたり・・・金曜日に学校を休み、なんとか熱が下がったので、土曜日のサッカーの試合に出場。
まあ病み上がりということもあり、本人はベストのパフォーマンスは発揮できず、試合も敗戦。それから帰宅して疲労はあれど比較的元気に過ごしていたのですが、夜中に高熱となり、昨日は安静にしていて本日病院に行ってきて、診断結果は『インフルエンザB型』
木曜日か金曜日まで学校は休むことになりそうです。私も含めて家族も感染対策をしっかりしないといけませんね。
さて、経営コンサルタントという職業をかれこれ20年程度やってきて、様々な組織を見てきたわけですが、もちろん厳しい競争環境に置かれながらも、業績や成績を高いレベルで維持できている組織もあれば、競争の中で業績ダウンやその他の課題を多く抱えて、先行き不安が続いている組織もある。
先日こんな言葉に出会いました。
『新しい時代の仕事は、”喜びの総量を増やす”のがゴール』
仕事に関わる、作り手、繋ぎ手、使い手、地域・・・これら全員が楽しめる仕事を目指す。
新しいというよりもこのような考え方は、以前から自分のコンサルティングコンセプトになっている重要な視点だったので、こういう伝え方もありだなとメモをしておきました。
自分の著書にも書きましたが、組織やチームの成功ポイントとして、
『成功のトライアングル』という考え方を私は大切にしています。
「経営・運営とは、3つの大切な要素のバランス調整である」という考え方。
視点①:ES(従業員満足)の視点
視点②:CS(顧客満足)の視点
視点③:Profit(利益・付加価値)の視点
かつて、ある世界的に有名な日本企業の経営診断プロジェクトに関わったときに、世界で成功している組織や企業の分析結果として、成功しているところほど、上記の3つのバランスがよい状態を絶妙に維持し続けているという分析結果が出ました。
地球規模で行ったプロジェクトで、アメリカやヨーロッパ各地やアジア圏の優良企業をピックアップして、そのすべての会社にご協力いただきながら、ヒアリング&リサーチを繰り返して導き出したもの。私は、それらを分析するためのコンサルタントとしてそのプロジェクトメンバーに入って、あらゆる優良企業から集められた現場実態の共通ポイントを分析&整理する担当者だったわけです。
特に、その中でも成功しているところほど、従業員満足を高めようとする意識がカルチャーとして根付いているという分析結果にもなりました。だって、嫌々働いている人、不満をいつも抱えながら働いている人が、お客様に対して良質な対応はできないですからね。そればかりか、それが続いていると、定着率も下がっていく・・・まさに、悪循環スパイラルが発生している状態です。
実は、こういう組織はけっこう多いんですよね。まあ、最近の経営現場における流行り言葉で言えば、
『心理的安全性』
という言葉で表現されている内容かもしれませんが、当時はそんな言葉は存在しませんでしたので・・・
顧客満足はとても高いけれど、その反面働いている従業員の満足度が低い。
給与がかなり高額で従業員満足は高いけれど、その反面、いつも赤字体質。
収益をストックしすぎて、社員満足&顧客満足を更に高める使い方ができていない。
そんな感じでいろいろなバランスの状態の組織がありますが、上記の成功のトライアングルのバランスが悪いとどこかでひずみやほころびがでて、問題が発生するわけです。
だから、経営者は上記のバランスを常に意識して、微調整しながら運営していくことが成功ポイントであるという結論に。
そんな考え方がありますので、弊社CLPのコンサルティング先や顧問先には、企業であろうが幼稚園や保育園であろうがすべての方々にこの成功のトライアングルの概念をお伝えして、それらを高いレベルでバランスよく維持していくような改革や変革をお手伝いしています。もちろん、その組織の成長に応じて段階的に高めていくことが現実となります。
働いている人達、そしてその商品やサービスの受け手となる利用者やお客様の人達、関わる多くの人たちの喜びの総量が増えていけば増えていくほど、売上や利益を生み出す基盤が強くなっていく。
トップや幹部クラスの仕事は、そんな環境をプロデュースしていく仕事だとお伝えしています。
それを『環境プロデュース力』とお伝えして勉強会や研修などでは成功事例なども踏まえながらより詳しく学んでもらっています。
『どんな環境が良質なのか?』と問われれば・・・
『喜びの総量が増え続けていく環境づくり』
ということになるのかなと思いますし、成功のトライアングルは、そのバランスを意識しながら、好循環のスパイラルを実現してくことだとお伝えしています。
『誰かが誰かのマイナスやネガティブを補って、ストレスを溜めながらそこにいる』
人が集まれば、上記のような実態はあらゆるところで発生しています。そして、職業柄、そんな実態の中で悩んでいる方や燻っている方からの相談をたくさん受けてきました。
『ポジティブで前向きな人達とのつながりの機会と量が増えることで、更なるポジティブを生みだすパワーを最大化させていく』
それがその地域や場所の喜びの総量を増やすポイントであり、それを実現できている組織やチーム環境を創り出していくことがトップ&リーダーの役割だとお伝えしています。
それは、あらゆる業種業態に関わらず、すべてにおいて共通の成功ポイントではないでしょうか。
『ポジティブで前向きな人達とのつながりの機会』
これを弊社では”クロス”と表現しています。
良質な”クロス”を増やすことで、世の中にプラスの力と新しい価値を創造していくこと。
それが弊社CLPの運営コンセプトになっています。顧問契約先をもっと増やして、契約先の地域で喜びの総量が増えていくお手伝いをしていくことをこれからもたくさん実現できるように頑張って行けたらと思います。
今日は、一人の経営者としても、経営コンサルタントとしても大事にしている考え方と視点について書いてみました。
皆さんもまわりにいる方々、関わっている方々の喜びの総量を増やすような生き方を心掛けていくことで、自分自身の喜びも高まっていくという好循環スパイラルをご自身の時間軸や人生軸の中で実現されていくと、人としての成功に近づいていくのではないでしょうか。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。