何事も基礎やベース作りがその後の大きな飛躍につながる!! ~『制御』と『安定』のレベルアップ~
少年サッカー指導 サッカーコーチ 雑賀竜一 スポーツ選手 基礎の大切さ STUDIO PIVOT 平山昌弘
日曜日は、基本的に小学1年生の息子のサッカーチームのコーチをしています。
昨日も午後から約3時間程度の練習。その他のパパコーチとともに練習メニューも試行錯誤しながら対応しているのですが、小学1年生チームには幼児クラスの年長&年中児も加わって練習をしているので、それはそれで楽しみながら集中をさせながら、練習してもらうための工夫が必要になりますかね。
どうも、自分の経験値から先走っていろいろと教えたくなってしまうのですが、それは少々我慢しながらということで、この年代の指導は個人差や意識差もありますので、それなりに難しいなと実感しているところです。
半年程度ですが、子ども達も観察したり、指導したりする機会を得て、今感じていることは何か?当たり前だとは思うのですが・・・
『基礎やベースづくりの大切さ』
そして更に感じていることは、自分自身のカラダを使いこなせていない子ども達がとても増えているということ。だから、サッカーの技術の向上という手前の段階でどうしても個人的には、自分のカラダを上手に使いこなすというフェーズにおける基礎やベースをつくる必要があるんだろうなと。
例えば、ボールを蹴って自分の真上に上げるという練習のときに、足首を伸ばして、足の甲をしっかりボールに当てて蹴るとうまくいくよね。とアドバイスをするのですが、そもそも、足首を伸ばすという感覚がつかめない子が多いんですよね。足首をもって、こんな感じだよとやってあげるのですが、いざ、自分でやろうとすると足首がふにゃふにゃみたいな・・・
だから、ボールがあちこちに飛んでいってしまう。もちろん自分もそんなときを経て、段階的にできるようになっていった記憶はあるので時間経過ととも上達していくのですが、その感覚を取り込む力という意味では、我が子も含めて全体的に弱まっているのではないかと感じています。
特に感じるのは、『股関節の可動域』が狭くて、動きがどうもぎこちない子どもが多い。
これに関しては、その他コーチも共通して感じている要素。
自分もそういう視点で子どもを見るようになったのはきっかけがありまして、それは、あらゆるプロスポーツやオリンピアンなどのフィジカルコーチやコンディショニングアドバイザーをされてきた『平山昌弘さん』(STUDIO PIVOT 代表取締役)との出会い。
ある幼稚園の園長先生経由でご紹介いただいたのがご縁で、子ども達のカラダの研究なども行っており、個人的には、カラダ面の学びにおける私の師匠みたいな方ですね。いくつかの幼稚園にご紹介をして、園児や先生や保護者の方々のカラダコンサルティングなども行っています。
東京に住んでいたときは、定期的に家族でスタジオにおじゃまして、夫婦でカラダのメンテナンスをしてもらったり、カラダに関するいろいろな知識を教えていただいたり・・・以下にSTUDIO PIVOTのホームページをリンクしておきますね。
https://studiopivot.com/index.html
そんな平山さんが、カラダの基礎やベースとしてよく話されるのが『股関節』そして『足首』の可動域の問題。
平山さんが選手のカラダの動きを見てチェックしているポイントは?
「自分のカラダが安定するポイントをわかっている選手かどうか!!」
そういう選手は、
★無理をしないでも軽やかに自分のカラダをコントロールできる
★前後左右に素早く軌道修正できる
★常に安定した動きで体勢が崩れない・・・
だから相手にとっては厄介な選手になるわけです。そういう選手は自分の思うようにカラダを使いこなせるわけですからそうでない選手よりもプレー中に余裕がでてくるわけですね。
今まで平山さんが実際に生でプレーを見た選手の中で、カラダの安定レベルがダントツに抜きんでている選手だと言っていた選手は誰なのか?
それはこの人!!フランスの至宝 「ジダン」です。
彼がレアルマドリードに在籍していたときに、実際に真近でプレーを見る機会
があったらしいのですが、平山さんから見ると、他の選手を超越したカラダの安定度だったそうです!!まさに”別格”
私は一人のサッカープレーヤーという視点でジダンを見て、世界のトップ選手だと思っていましたが、カラダという観点で見ても、世界のトップだということですね~。だからこそ、唯一無二の存在になれたということかもしれません!!
あのマルセイユルーレットも、ジダンは自分のカラダが常に安定している場所を体得しているからこそ、簡単にできるということですね。シルエットだけ見て真似しようとする子ども達はたくさんいると思いますが、その前にカラダの使いこなし方のベースが違うのです。
サッカーをプレーする上で、あらゆる状況下でなるべく高いパフォーマンスを維持するために、どのようにカラダを使いこなすか??
平山さんから教わったポイントこそ『制御』と『安定』なんですよね。
だから、そういう視点で子ども達の動きを自然とチェックしてしまう自分がいるわけです。
サッカーというスポーツは特に、いくつかの動きを同時に行いながらプレーが続いて行きます。走りながらトラップをする、方向転換しながらドリブルをするなどなど。複数系統の動きを無駄なく無理なく自分の思い通りにコントロールするために大切なのが「制御」と「安定」ということなのでしょう。
「カラダを鍛える」と「カラダを使いこなす」の違い
指導する立場としては、ここをはき違えないようにしないといけませんよね。カラダを上手に使いこなすベースが整った状態で鍛えていけば、それが上乗せ効果になっていくと思うのですが、カラダを使いこなすという基礎やそのベースが整っていないで、カラダのどこかが不安定だから無理して動かしている状態で、カラダを鍛えていったら何が起きるのか?
『からだの故障や怪我につながっていく』
無理に無理を足したらそれはカラダが壊れますよね。
だからこそ、サッカースキルの前の『カラダの基礎&ベースづくり』がとても大切なんだろうな~とここ最近、コーチ業をしながら考えているところです。
おそらく、昔の子ども達の生活環境に比べたら、バリアフリー化が進んでいて、各種関節を大きく動かす機会が減少していたり、便利さの弊害として歩行数や運動量もだいぶ減少傾向にありますので、日常生活の中で自然と培われていたカラダの基礎&ベースづくりができなくなっているのが、今の子ども達の実態なんだと思いますね。
まあ、小学校のサッカーチームのパパコーチにそこまで求められているかどうか?という話ではありますが、自分の経験値と学びの中で、どうしても気になってしまうので、今日はそれをアウトプットさせていただきました。自分なりにちょっとずつ、子ども達にそんな部分を還元していきたいなと思っています。
最近、平山さんにお会いできていないので、久しぶりにいろいろと教わりたくなりましたね。そんな機会も近いうちに実現できたらと思っています。
『何事も基礎やベース作りがその後の大きな飛躍につながる』
これはどんなスポーツであろうが間違いないことだと思いますね。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。