ニュートラルマインドの維持を目指して ~一流はいつも自然体で力んでいない~
- 2023.10.23
- MESSAGEPERSONAL COACHING
雑賀竜一 喜怒哀楽 ニュートラルマインド 一流は自然体 感情コントロール
秋晴れの日中はとても心地よく、過ごしやすいので、今の時期はけっこう好きですね。
先週末の土曜日は、そんな素晴らしい天気の中、鎌倉にある『鳩サブレスタジアム』にて、大人のフットサル大会に参加。息子のサッカーチームの現役パパコーチを中心に40代&50代の8名編成で10分×5試合。
いや~さすがに、コーチはしていてもちゃんとフットサルの試合なんてやったのはもう何年ぶりになるでしょう??結果は8チーム中4位でした~。
もちろん交代を頻繁に繰り返しながらなので、体力的にはなんとかなるのですが、蹴る、走る、止まるための筋力がだいぶ弱っていることを実感・・・同じ世代とやる分にはなんとかなりますが、20代がメインのチームとやると、さすがに自分がかなりおじさんになってしまったことを再確認させられますね。ということで、この2日間は久しぶりの軽い筋肉痛。
再来週にはオールコートの11人制の大会があるらしく、どうせなら少々トレーニングをしてもうちょっと動けるカラダにしたいなと。なんだかちょっとだけサッカープレイヤー復活へのスイッチが入っている今日この頃。
まあ、父親としてコーチとして威厳を保つために、息子にも多少はサッカーがある程度できる姿を見せたいなというモチベーションもありますかね。
さて、今日のテーマは『ニュートラルマインド』
先日、なんとなく耳に入ってきたフレーズなのですが、なんだか気になったので調べてみると、いろいろな解釈があるようですが、
『感情に左右されない心の状態』という意味合いの解説が多かったですね。
そもそもニュートラルとはどういう意味なのか?
『いずれにも片寄らないさま。中立的。中間的。』という意味のようです。
いろいろな人と出会ってきて、うまくいっている人とそうでない人を比較したり、コンサルティング現場で多くの成功している組織とそうでない組織を比較したりする中で成功するための1つの重要な因子として自分の指標にしていることがあります。それは・・・
『バランス調整をする力』『バランスを常に意識すること』
これを個人的には『バランス理論』と言っています。儒教の世界では『中庸の徳』というものがありますが、昔から大切なこととして語り継がれているということでしょうね。その内容についてはかつて書いた記事があるので以下にリンクしておきます。
そんな思考がベースにあるので、おそらく『ニュートラルマインド』というフレーズにもアンテナが反応したんだと思います。『感情に左右されない心を持つ』といっても、このご時世、人がストレスを感じる情報も多いですし、心が乱される状況も多いですよね。
①感情をうまくコントロールできる
②自分の機嫌を自分でとることができる
①②はほぼ同じ意味かもしれませんが、この力量が高まっていかないと、なかなかニュートラルマインドを維持することはできない。
生活をして仕事をしていれば、多くの人と接する機会があるので、その中で理不尽なことを押し付けられたり、価値観がすごくずれた相手と時間をシェアしなければならないときはどうしてもあることでしょう。
想定外のことが起きたり、頑張っても失敗をしてしまったり、原因もわからない病気になってしまったり・・・思い通りにすべていかないのが人生。
そんな状態のときに、『感情に左右されるな!!』と言われてもイライラしたり、落ち込んだり、憤ったりしてしまうのが人間ですよね。逆にそんな状態なのに無感情の人間もそれはそれでちょっと変わっている人と思われてしまうかもしれません。
話が矛盾してしまうかもしれませんが、以前のブログ記事に
『人間の器は喜怒哀楽の振れ幅なり』とメッセージを書いたことがあります。
感情に左右されない成熟した人間になっていくためには、あらゆる人の感情を理解できる器を育てる必要があると思っています。何が言いたいかというと・・・
『ニュートラルマインドを維持できるようになるための大前提は、自分自身の器(キャパ)を広げていくこと』
だと思うんですよね。
器=受容力が小さいと、相手とのギャップを受け入れる余裕がないから、イライラしたり、憤る頻度も増える。喜怒哀楽の振れ幅をたくさん体験してきた人間であれば、相手がなぜ喜んでいるのか?なぜ怒っているのか?なぜ哀しんでいるのか?なぜ楽しんでいるのか?と受容する器が大きくなっているので、いちいちそこで狼狽えることも少なくなるということ。
小さい器(キャパ)のまま、なんとか感情を安定させようとしてもそこには、”無理やり”という状態が存在して、その無理やりが続くと更なる悪いスパイラルにつながってしまうと思うんですよね。
それに加えて、自分が出会ってきた一流と感じる人たちの共通点は、
『いつも自然体で力んでいない』とういうこと。
それこそ『ニュートラルな状態』とも捉えることができるでしょう。
誰もが真似できないすごいことをしているのに、無理してやっているようには見えない。それは、積み上げてきた経験値や体験値の中で築かれたご自身の『軸や核』が明確にあるということなんだろうと思いますね。
そんな人を見ているとその人の日々の状態がまさに『いつもニュートラルマインド』なんだろうなと。
これって、実はスポーツの世界でも全く同じようなことが言えるんですよね。
トップアスリートになればなるほど、そのカラダの動かし方を見ていると、まさに自然体そのもの。力んだり、無理やり動かしているようには決して見えない。かつ、どんなときでもカラダの安定度が高く、バランスをあまり崩すことがない。だから次の動作へのリンクがスムーズ。それが連続的につながっていくので、動きに無駄がない。それは種目に関係なく、すべてのスポーツで共通していることだなと個人的には捉えています。
逆に運動が苦手な人を見ていると、動きがぎこちないし、自分のカラダを動かすために、いろいろなところに無駄な力を入れて、無理やり動かしている感じ・・・もちろんバランスも悪い。
まさに、自分の中でニュートラルな状態を維持することが、心にもカラダにもプラスの影響を及ぼすということでしょうね。
『感情に左右されない心の状態』
それを常に維持するということは、自分も含めてそんなに簡単なことではないと思います。まずはその真逆の状態である、いつもイライラ、何かに怯えていたり、恐れていたり、感情が安定しない状態は一番うまくいかない状態だと認識するということから自己変革をスタートしてもよいと思いますね。
そのためには、
自分自身の器(キャパ)=受容力を広げていくこと
自分自身の軸とか核を明確にしていくことで、自信と余裕につなげていくこと
そんなことが大事なのではないでしょうか。
自分も完璧にはできませんが、なるべく「ニュートラルマインド」を意識してキープできるように過ごしていけたらと思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。