時流適応力が問われている?? ~生き残るのは変化に適応できる者である~
- 2023.05.25
- 園トータルサポートCONSULTINGMESSAGE
ダーウィンが書いた「種の起源」の中に、このフレーズが登場します。
永久不滅の名言、まさに経営コンサルタントとして長年活動してきて、多くの人や組織を見てきた経験値からしてもこれは揺るぎない真実だと思いますね。
やはり、時代や環境の変化スピードが著しい中で、過去の栄光に浸りすぎていると、いつの間にかまわりや時代から取り残されるはめに・・・
『時流適応』
そんな言葉を使うことがありますが、時の流れにうまく適応する力が今、個人にも組織にも問われているのかなと思います。
今日は、長年お付き合いのある幼稚園の監事としての仕事。決算書&予算書の事前監査ということで、数字のチェック。ここ数年いい調子で園児募集結果が推移していたのですが、今年度は想定外に新入園児が減少・・・
60人ベースから40人ベースに減少。もちろん地域の少子化による対象マーケットの減少や保育園やこども園も含めた競合園の影響が要因として考えられますが、コンサルタントの直観としては、この減少レベルはその他の要因も大きく絡んでいる可能性が高いなと。
外的要因にするのは簡単ですが、内的要因についても的確に原因追求してから、マーケティング戦略を構築したほうがいいと、監事としてもアドバイスさせていただきました。
『現状分析をして、園児減少の原因をある程度整理整頓する』
これが大切であり、なんとなく手探りで打ち手を考えても、それが根源的原因からずれた打ち手の場合はほとんどその効果が得られない。
その園は、地域一番園としてのネームバリューもあり、地域一番の保育料設定にして、ある意味でのそこに通うことがステータスになるようなブランディングを進めてきましたが、その進め方へのシグナルがなっているのかもしれませんね。
同じことをしていても、時代や時流のタイミングで相手の反応が異なることはよくあることです。昔はそのやり方でうまくいっていたけれど・・・でもそこからの変化の方向性がわからない。そんな気持ちのトップの方からの相談も多いですかね。
先ほどもお伝えしましたが、そんなときこそ、今自分たちが置かれている状況を正確に把握することが必要ですよね。そういうシグナルが発動されたタイミングでこそやるべきだとお伝えしてきました。
弊社のサポートメニューでは、『現状診断プロジェクト』と呼んでいます。
簡単に言うと、アンケートを上手に活用して、更なる伸びしろと変化&進化の方向性を正しく導き出すということ。それに関しては、以下のブログ記事に概要を書いているのでご興味ある方はご覧ください。
昨日も1日デスクワークだったのですが、コンサルティング先の認定こども園の『現状診断プロジェクト』の利用者(保護者)評価の分析を行っていました。
『園と私で設定したテーマ別の満足度はどうなっているのか?』
園によってアレンジしながら設定するのですが、今回設定したテーマは以下の10個
①園内設備の充実度(遊具・冷暖房など)
②園のセキュリティーシステム・設備等の充実度
③日々の教育内容・カリキュラムの内容と実践レベル
④先生たちの印象(明るさ、挨拶、対応力、話しやすさ等)
⑤園と保護者のコミュニケーション体制(情報提供の量と質)
⑥年間の行事やイベント等の充実度
⑦子どもに対する安全面・衛生面への配慮、取り組み
⑧子育てサポート機能・サービス(預かり保育・その他)
⑨バスの運行システム、対応エリア
⑩園にお支払いいただく各種費用について
上記について、5段階での満足度チェックを保護者にやっていただき、その結果を見える化。この園の場合、満足度が一番高い項目は④の先生たちの印象。約90%の満足度を獲得しています。
これに加えて、教育理念や方針の理解度と、その方針と教育内容の一致度レベルもすべて数値化します。更に、いくつかのフリーアンサー形式のアンケートをとります。
フリーアンサーの分析を長年やってきました。もう延べ人数としては数千人のフリーアンサーの内容を見てきましたね。その内容を見ると、その園の保護者のレベルや地域の民度みたいなものがなんとなくわかります。(いい悪いは別として)
園に対するご意見やご要望などのアンケート分析になると、ものすごく感謝してポジティブメッセージを書いてくれる層の保護者もいれば、その逆に、かなり細かい部分をつついたり、ネガティブなメッセージを書いてくる保護者もいます。この傾向はレベル差はあれど、どの園でも同じように起こります。
先生たちの印象のテーマで90%の満足度を獲得している園であっても、フリーアンサーの中には、先生の印象や対応において、ネガティブな意見が散見される。これが実態なんですよね。
『その全体結果をどう受け止めて、どう変化の方向性を決めるのか?』
そこの部分に対しては、ある程度の知見や経験値も必要なので、アドバイザーやコンサルティングサポートをさせてもらっています。柔軟性をもって、変化の方向性を決めていくことが大切かと思います。
生き延びるポイントが『変化に適応すること』だとしたら、間違ってる変化、自分勝手な変化ではなく、適切で正しい変化の方向をしっかり自分たちで定義することが大前提なのかなと思います。
自分たちがこうだろうと思っていることが、ただの思い込みだったら・・・
自分たちがこうだろうと思っていることが、利用者やお客様のニーズとずれていたら・・・
なるべく、そのリスクを減らすためにも、正しい方向への変化をしていくためにも、客観的に自分たちの現状を分析することからスタートするのが、良い変化につながるのではないでしょうか。
昨日、今日の仕事を通じて、時流適応について頭を働かす時間が多かったので、今日はそこで感じていることを書いてみました。
明日の夜は、4年ぶり?の逗子海岸花火大会が開催されます!!
一応、4年前のブログ記事を以下にリンクしておきますが、残念ながら自分は大阪出張のため今回は観賞できず、残念。子どもたちが体感して感動してくれればそれでOKですかね~
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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