目的と覚悟の伴った判断ができているか? ~退職を希望している方々へお伝えしたいこと~
- 2022.09.09
- MESSAGE園トータルサポートPERSONAL COACHING
一昨日も昨日も認定こども園の教職員の方々との面談対応。
昨日は、今年度、園の現状診断プロジェクトのご依頼を受けてお手伝いしている長崎県の認定こども園の教職員の方々とのZoom面談。こちらは、現状診断なので、主に園の強みと弱みを整理するためのヒアリング。
一昨日は、コンサルティングサポートをしている認定こども園の中堅クラスの先生方3名との個別面談。次年度の進退確認結果を踏まえて、園長先生からフォロー面談をしてほしいということで。
そんな日々なのですが・・・
夏休みから2学期に突入すると幼稚園では、現場の先生方に来年度、継続して働くかそれとも退職するかを確認をする時期でもあります。
そんな背景の中で、その結果を得て、園長先生から相談されることもありますし、上記のようにその結果を踏まえて、先生たちへのフォロー&サポート面談をしてほしいとのオーダーも多くなります。
特に・・・
退職を希望している先生の本音が知りたい
残ってくれる余地が少しでもあるのか
いくつかの退職理由を聞いていく中で、園側が今後改善していくべきヒントがあるはずなので、それを聞きながら整理してほしいとか
その園にとって、想定内の結果、想定外の結果、年度によって様々です。
想定外の複数人の先生が退職する園では、その退職者が多ければ多いほど、保護者の中でどちらかと言えばネガティブなイメージにつながってしまう・・・真実ではない噂が伝言ゲームのように広まっていく。
もちろん、寿で退職する人、次のキャリアステージや夢を求めて退職する人はポジティブですが、そうではなく、現状の職場環境に不満や不安を感じて辞めていく人もいますよね。
簡単に言えば、続けるか、辞めるかというどちらかの判断を毎年この時期にすることになるわけですが、その判断のプロセスで、いくつかの要素や理由が重なり合って、最終判断をしているわけですよね。
そんな最終判断でモヤモヤと悩んでいる人からの相談の場では、もう少し大きな視点で捉えて
『人生は始める・やめる・やり続ける』の連続で成り立っている
というメッセージを送ることもあります。
人間の過ごしている時間は、「何かを始めるとき、やめるとき、やり続けているとき」ですべてが構成されていますよね。
そこで大切なのは、『目的と覚悟』の伴った判断をしていくこと。
★自分は(あなたは)何のためにそれを始めるのか?
★自分は(あなたは)何のためにそれをやめるのか?
★自分は(あなたは)何のために今それをやり続けているのか?
ふと考えて見ると、しっかりと目的を持った時間を過ごせていないときがあったり・・・
★自分は(あなたは)それを始める上で、本当の覚悟ができているか?
★自分は(あなたは)それをやめる上で、本当の覚悟ができているか?
★自分は(あなたは)それをやり続けていく上で、本当の覚悟ができているか?
ふと考えて見ると、覚悟と責任を持って今と向き合わず、過去と今の惰性で過ごしていたり・・・
始めることも、やめることも、やり続けることも、すべて目的と覚悟とセットにしないと次へのプラスのステップにつながりにくいというメッセージ。
人生のプロセスには、『始める』 『やめる』 『やり続ける』
といったある程度大きな判断をしなければいけないときが、ちょこちょこおとずれますよね。
自分もサラリーマンをやめてから早くも13年の月日が流れました。実際には32歳で退職して33歳で起業をしたわけですが・・・
『何かをやめるということは、やり続けることをやめる』 ということでもある。
やり続けることをやめるという決断には2パターンあると思います。
【パターン①】 そこからただ逃げるためにやめる(現実逃避型)
【パターン②】 次のステージに目的と覚悟を持って進むためにやめる(ステップアップ型)
その当時、ある程度の会社内のポジションは確立されていましたし、それなりのお給料もいただいていたので、「なんで辞めるの?もったいない・・・」なんて何人かの人に言われました。
その時の自分は、「同じ場所に居続けること、そこでやり続けることへの成長鈍化リスク」を強く感じていたのです。なんだかんだで10年もそこにいましたからね。もちろんそれだけで判断したことではありませんが・・・
『慣れ合いとマンネリ化は成長の敵』 だと思っていますから!!
もちろん、そもそも起業することを目的に修行の意味でサラリーマン経験を積み上げてきたというのが一番の理由での退職ではありますが、次の大きな理由は、当然、「もっと成長するため」ということ。
まあ、それなりに「覚悟」をして、辞める、そして始めるといった判断をしたとは思います。少なくともパターン①では辞めていないので、今の自分が成立できているのでしょう。
コンサルティングやパーソナルコーチングの現場では、パターン①に近い考え方で辞めようとしている人に遭遇したり、相談に乗ることはけっこう多いかもしれません。
そんなときは、今日のような話をするようにしています。次に向けて、目的と覚悟がちゃんと整理できていない場合は、まだ進んではいけないんじゃないかな~という感じで・・・
現実逃避型の人は、本当に目的と覚悟という部分が不足しているんですよね。そして、まわりの人や職場の環境のせいにしたがる傾向が強いので、たまに少し腹が立ちますが、そこは冷静に相談に乗りながら、その人にアドバイスする内容のレベルを調整しております。
それに加えて、プラスαをお伝えすることは・・・
『辞めるという判断はその人の自由であるとは思うけれど、その判断によるまわりへのいろいろな影響を考えることも大切。』
『立つ鳥跡を濁さず』って言いますよね。これは日本人の美徳感でもあります。自分の場合は、実際に前職を辞めると意識してから、本当に辞めるまでには約2年かかりました。自分が抜けてもパフォーマンスがなるべく下がらないチームとメンバー育成、そして自分が直接サポートしているお客様に一人ずつ自分の思いや辞める理由を説明して・・・
多くの人の実態や自分の経験則を通じて思うのは、『辞め方も大切』とういうこと。
辞めるときに、同僚、そしてお客様に惜しまれつつ、そして次のステージに向けて応援されつつ辞めて行くAさん。その逆に、「あの人、本当に退職してくれてよかった!!」 「正直、必要なかったよね」なんて、ひどいことを影で言われながら辞めて行くBさん。まわりへの影響や余波も考えず、ただ嫌だからという理由で辞めて行くBさん。
AさんもBさんも今の仕事や職場を離れることは一緒かも知れませんが、その未来は大きく異なっていくことでしょう。
だから、個人的には前の職場や仕事の愚痴やら悪口を言い続けている人間は本当に嫌いです。そんなこといっても誰も得をしないことだとわからない人なんだろうなと思うし、その人の成熟度の低さが感じとれてしまうからですね。でも、実際にはそういう人達がけっこう多いな~と思うわけです。
更に少しプラスすると、『辞め方も大切ですが、辞めた後も大切』ですよね。
その当時、時間を共有しお世話になった上司や同僚やお客様とのご縁もなるべく継続的にメンテナンスしていくことが大切でしょう。
次のステージで輝くためにもそういうご縁のメンテナンスは大切であり、たまに、近況や新しい職場、生活環境などを報告することが基本的な礼儀だと思います。辞めた後で、そういう礼儀をしっかりできないと、更に評判を落とすことになるので、結局ダブルで損をしているな~という人もいるように思いますね。
まあ、全般的にいわゆる”仕事ができる人”というのは、辞め方も辞めた後も上手にできている方が多いですよね。その逆に”仕事ができない人”は、辞め方も辞めた後も無礼で自分勝手な方が多いのかなと。
そんな人達は、『恩を仇で返す人』と認識されてしまうので、あらゆる面で、悪循環を繰り返していくのでしょう。何が恩なのかを認識する感覚が鈍いということなのかもしれません。
今日は、日々の進退相談や人生の岐路に立つ人達からの相談などの現場で主にお伝えしているメッセージなどを簡単に整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
※明日から1泊2日でファミリーキャンプに行ってきます!!