任せると押し付けるは違う!! ~その場しのぎの責任放棄はやめよう~
- 2022.01.20
- CONSULTINGPERSONAL COACHINGMESSAGE
今日は我が子たちの七五三の撮影で新横浜にある『LIFE studio』という写真スタジオに家族で行ってきました。7歳(小1)と5歳(年中)のダブル七五三撮影。
2人とも最初は緊張気味でしたが、スタッフの方々が積極的にコミュニケーションをとってくれたので、すぐに心もほぐれていき、ナチュラルで素敵な着物バージョン&カジュアルバージョンの写真を撮影することができました。そんな写真は私のプライベートインスタで近いうちに少しだけ公開しちゃいます。ご興味ある方は、インスタで「happymindcreator」と検索していただければ、たどり着きますので・・・
ちなみにこちらは、撮影シーンを私が撮影したもの。普段あまり着たことがない服をセレクトして撮影。こんな雰囲気もいいね~と夫婦で意見一致。
実は、現在、弊社CLPは、ある写真スタジオを複数店舗運営している一部上場企業からの相談を受けて、コンサルティングサポートをさせてもらっています。もちろんそのスタジオで撮影をすればよかったのですが、そのサポートに入る前に予約をしてしまっていたので・・・ですから、ただのパパという立場だけではなく、コンサルタント視点も入れ込みながらの今日のスタジオ体験となりました。そいいう意味では参考になる点はたくさんありましたね~
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今日のテーマに・・・
先日、自分が未来創造戦略室の室長をしている会社の幹部ミーティングに参加していたとき、社長から・・・
『任せると押し付けるは違う』
という言葉が発信されたのですが、確かにそう思います。
自分が経験した話をさせてもらうと、私が20代のほぼ新人社員のとき、ある女性の先輩にプロジェクト全体の部分的な仕事をお願いされました。自分はまだ未熟で経験値も少ないときでしたから、当然その仕事については進め方があまりイメージできず・・・先輩に『まだわからないことがたくさんあるのでその時は相談させてもらいます』とお伝えしたのですが、その返答が・・・
『えっ?この仕事、私もわからないからあなたに頼んでるんだけど!!』
正直、『それはないでしょ~ 理不尽でしょ~』と心から湧き出てきた声で即答しそうになりましたが、その場はひとまず押さえた記憶が鮮明によみがえります。まあ、でもやらないといけないので、他の先輩に相談しながらなんとかその仕事はやり遂げたわけです。
まさに、これが『押し付ける』という行為そのものですよね。
自分ができないから、嫌だから、めんどくさいから・・・そんな理由がベースになっている依頼事項は基本的には『押し付ける行為』なんだと思いますね。自分も含めて、こんな感じで仕事を押し付けられたという感覚や経験は誰もが持っているのではないでしょうか。
もう1つの経験話をします。
プロジェクト業務の報告会を終えて、新幹線で先輩と東京駅まで戻る車内。先輩がおごってくれたビールを飲みながら話していると、その先輩は自分が大切にしたいことやキャリアアップイメージや今後、身に着けていきたい能力やスキルなどについていろいろと聞いてくれました。そして、一言・・・
『じゃあ、雑賀さんはAコース、Bコース、Cコースどれがいい??』
自分はその時点ではまったく意味がわからず『A、B、Cコースって何ですか?』と質問。
Aはその目標に向かって最短でいくスーパーハードコース。Bはハードコース。Cはソフトコース。という意味だと教えてもらって、自分が出した答えは『Aコース』
次の日から本当にスーパーハードは日々に。そして、目指すキャリアアップや身に着けたいスキルにマッチした仕事内容を意図的に自分にまわすように配慮してくれました。1週間に3日くらいはいつも徹夜の日々が2年間くらい続いた印象でしょうか。でも、その先輩は徹夜にも付き合ってくれましたし、本当にシビアに自分の仕事をチェックして、更なる成長につながる厳しさでいろいろなことを教えてくれたり、フォローしてくれました。本当にスーパーハードな日々でしたが、互いに約束してやっていることだから、全然理不尽さを感じることもなくある程度納得しながらハードワークを乗り切ることができました。
まさにこれが『任せる』という行為なんだと思います。
こうやって比較するとわかりやすいと思うのですが、『押し付ける』と比較をしたときの『任せる』は、相手を育てたいとか、成長させたいという気持ちが前提になっているということではないでしょうか。だから、任せる前提として、その仕事のポイントや進め方をある程度熟知している必要がある。だって、そうでないと、その人が壁にぶちあたったときに、フォローしたり、アドバイスしたりできないですからね。そして、最終的には責任は自分でとるという覚悟を持って、相手に任せているかどうかも大事。
つまり『自分の責任のとれる範囲で任せる』ということが大前提になるでしょう。
その逆に『押し付ける』という思考の時点で、フォローするとかアドバイスするという感覚は存在しえないのでしょう。違う言い方をすれば・・・
『本当の力がないから、誰かに押し付けるしかない人』
『本当の力がないから、他人に責任をなすりつけようとする人』ということになりますかね。
本当に力がある人だからこそ、たくさんのことを多くの人達に任せることができる。こういう人が真のリーダーなんだと思いますね。役職的には同じリーダーだとしても、世の中にはちゃんと任せて部下や若手を成長させているリーダーもいれば、ただ押し付けているだけで、部下や若手から嫌われているリーダーも存在するということ。
まあ、社長はそんなことを伝えたかったんだと思います。
経験話で登場した、『押し付ける先輩』は自分の2年先輩だったのですが、その理不尽な経験からどうしても好きになれず、自分自身の密かな野望として近いうちに実力でその先輩を追い越して、ポジション的にも逆転してやろうという気持ちも相まって仕事を頑張っていました。
そして、その野望はその2年後に本当に実現することになります。
やはり、押し付ける人のまわりではあまり人は育ちません。本当の力があって相手のことを思って任せることができる人のまわりでは人がどんどん育っていきます。これは自分の体験からもよくわかっていること。
だから、まずは社会人として必要なあらゆる力をしっかりつけることが大前提なのかなと思いますね。それがクリアできていない段階だと、おそらく『押し付けている』ことのほうが多くなってしまうでしょう。
『押し付けるという行為は、その場しのぎの責任放棄に過ぎない』ということかもしれません。
今日は『任せると押し付けるは違う』について自分なりの見解を整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。