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語れる人、そして引き出せる人になろう② ~4つの力を巧みに使いこなす~

前回の続き・・・『語れる人になり、そして引き出せる人になること』

今日は、引き出せる人になるとは?という話をしていきたいと思います。語ると言っても、自分のペースで一方的に語っているだけだと、あまりよろしくない。という話を前回しましたが・・・

『自分の仕事観や価値観や大切にしていることを相手にわかってもらいたいときこそ、何をしなければならないのか?』

それは、自分が語る前にちゃんと相手が大切にしていることを聞いてあげるということですよね。それが大前提となって、自分が語る準備が整うということになります。

『相手の想いや気持ちを引き出しながら語る』ことで、その共感レベルは格段にアップするんですよね~。それを感覚的にわかっている人は、本当に相手に伝えたいことがあるときほど、その準備として相手の想いや考えや意見をじっくり聞く時間を大切にしています。

つまり、人間って、わかってくれそうな人にしか、自分の本音を話さないんですよね。皆さんもそうじゃないですか?そしてその次のステップとして、本音で話して、本音を伝えることができた人だからこそ、その人の話はちゃんと聞こうというスタンスが生まれる。自分が語る前に、相手にそういうスタンスになってもらうことがとても大切な事前準備ということになります。

しかし、相手に対して「さあこれからちゃんと聞くから本音で自分の思いや大切にしていることを話してください!!」と言っても、『はいわかりました!!』と言ってすらすら話せる人がいるかどうか?

なかなかそうできない人のほうが多いと思います。相手の想いや気持を引き出すためのテクニックとして自分がよくお伝えしているのは4つの力が必要だということ。

①傾聴力 ②共感力 ③調整力 ④質問力

簡単に言ってしまえば、相手が自分に対する印象を問われたときに・・・

『話しやすくて、自分の気持ちも理解してくれて、強引で一方的に押し付けることもなく、いつのまにか、自分の思いや考えや価値観を整理してくれる人』

という印象になっていればベストな準備ができているということになりますかね。

これこそ『引き出せる人』という意味になります。

傾聴力については、以前そのテーマにある程度絞って書いた記事があるので以下にリンクさせてもらいます。

水曜日~木曜日は1泊2日の関西出長でした数年前からコンサルティングサポートをしている保育園に訪問。コンサルティングサポートの頻度もいろいろなスタイルがありまして、毎月訪問するところ
2019-10-18 11:58

共感力とは、相手やまわりにいる人達の心の動きを推察する力とも言えますが、そのテーマについても以前書いた記事があるので以下にリンクさせてもらいます。

今日は、ちょっと久しぶりになってしまいましたが”できる人”の共通項シリーズを書きたいと思います以前いくつか書いたのもはとりあえず以下に貼りつけておきますのでご興味とお時間のある方は
2020-04-22 17:19

調整力とは、相手の話を傾聴しながら、そして自分もその中で少々語りながら、相手の心の動きをその表情や言動から察知して、どの話をどのレベルで語るとこの人の今には響くのかなと、いい塩梅(あんばい)を探していく能力とでもいいましょうか。この”いい塩梅を探していく”のがいわゆる調整力ということ。

いきなり、すべての想いをワンチャンスで伝えようと意気込んでも、おそらく伝えきれないでしょうし、相手もそこまでのモードになっていない場合があるんですよね。だから、ある程度中期的に段階を踏まえて、語っていくことが必要になるでしょう。これは、時間とかタイミングとか時期の調整力になりますかね。

そして、上記の傾聴、共感、調整のすべてを踏まえて、最終的に的確な質問を相手に投げかけることで、引き出せる量と質が高まるわけですよね。先ほど傾聴力に関する過去記事をリンクさせていただきましたが、その中にも書いてあるように、相手の想いや気持ちを引き出すのが上手な人ほど、相手に対して的確な質問をしているんですよね。

なぜ上手な質問が大切かと言えば、人間は書いたり、話したり・・・つまりアウトプットしていくことで、自分の思考や悩みや価値観や大切にしていることが整理されていきやすいという特徴があります。故に、質問を通じてナチュラルにアウトプットしていくお手伝いをしているということ。まあ、弊社の1つの事業である『パーソナルコーチング』などではこのようなスキルを活用しているわけです。

強制的にやらされるのではなく、自然体の中でいつの間にかアウトプットできている状態に導くためには、上記の4つの力をクロスしながら活用していく必要があるわけです。そして、この4つの力を巧みに使いこなすことができる人こそ、いわゆる『引き出せる人』だと思っています。

このように相手の心根を十分に引き出すことができていたら、語るための準備万端状態ということになります。そして、相手のその想いや考え方に敬意を払いながら、自分の仕事観、価値観、大切にしていることを語っていくことで、その想いは相手の心の中に染みわたっていくことでしょう。もちろんそこでも、内容のレベルやタイミングの調整をしていくことも必要です。

特にトップ&リーダークラスの人に大切な役割ということで、前回と今回の2回をかけて語れる人になり、そして引き出せる人になること』というテーマで、自分の思いや考え方を整理させていただきました。人を良い方向に導いていく立場にある方々、例えば、幼稚園や学校の先生方、スポーツチームなどの監督やキャプテンのような人達にもまったく同じことが言えると思って書かせていただきました。

もちろん、親と子どもの関係でもまったく同じことだと思います。本来このようなことが上手く成立していれば子育てもそんなに混乱していないはずです。しかし、このようなことが完全不成立の親子関係・・・

語るべきものが親として整理されていない=親としての子育て方針がとてもあいまいで一貫性のないものになっている=子どもは何を軸にしたらいいのかわからない日々。

子どもに対して、傾聴せず、共感せず、調整せず、質問もせず・・・だから子どもの本当の気持ちや大切にしていることを引き出せていない=親として自分の子どもを的確に理解できていない(親の思い込みでしかない)

互いが本音で語れず、引き出せずの関係なので、いつも子どもは不安で不安定=絶対的安全地帯を確保できない生活=いざというときに踏ん張れず逃げ腰に・・・そんな悪循環のスパイラル発生

ということで、『語れる人になり、そして引き出せる人になること』は、あらゆる関係性やシチュエーションで成立しているとても重要なエッセンスだと思い整理させてもらいました。皆さんも日々の仕事や生活の中でより意識的に”語れる人”&”引き出せる人”への道にチャレンジしてみたらよいのではないでしょうか。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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