問題対処と問題解決の違い ~ウォンツとニーズの捉え方~
- 2021.11.24
- PERSONAL COACHINGPRIVATE
特別月間企画 問題対処と問題解決 ウォンツとニーズ 子育てと自立
先週末は、今年最後のオートキャンプに家族で行ってきました。
今回向かった場所は栃木県の那須!! 最近のキャンプブームの影響もあり、近隣で人気のキャンプ場の週末の予約はかなり埋まっていまして・・・少々自宅からは距離がありましたが、自分としてはドライブも兼ねて行けるということで、那須まで行ってきました。(片道3時間半くらい)
今年オープンした
区画も広くて、トイレや炊事場なども綺麗で、スタッフの対応も丁寧で好印象
この時期はだいぶ朝晩冷え込むのかなと覚悟を持って挑みましたが天気が良くて、そこまで寒くはなかったこともラッキーでした!!子ども達も2人で場内を走り回ってうるさいくらいはしゃぎながら遊んでました。リピート候補のキャンプ場になりましたね~
そして、昨日は、鶴岡八幡宮に七五三参り。
我が家は7歳&5歳のダブル七五三です。
着物での撮影は別日にスタジオで行う予定にしているので、昨日はいつもよりちょっとだけオシャレして、ご祈祷してきました。予約制ではないので、朝早めに行ったらそこまで混雑していませんでしたね。
これからも健やかに成長していってほしいと思います。
さて、11月は特別月間企画ということで、しばらく簡単なポエム的メッセージを掲載してきましたが、あと数回ほどは、自分自身が普段から大切にしている考え方やスタンスをメッセージ化している内容の記事を掲載していけたらと思います。
本日は第一弾となります!!
【問題対処と問題解決(ウォンツとニーズ)】
ある国の難民がいます。毎日多くの子ども達が栄養失調で亡くなっていきます。さて、あなたはこの国に対してどのような支援をしますか??
もちろん、すぐにできることとして食糧や物資を運んだり、資金的な援助をするという回答になる人が多いでしょう!! 正しい選択だと思います。しかし、支給した食糧や資金が底をつけば、また同じ現象が繰り返されるのも事実ですね。これを問題対処と言います。
決して間違ってはいないのですが、問題対処は一時的な状況好転にすぎず、またしばらくすると同じ問題が繰り返されてしまうのです。違う言い方をすれば、その場しのぎと言います。だから対処ではなく、問題を解決するために何をするべきかを考えて対応できる人が必要とされるということ。
ではどうすることが問題解決につながっていくのか??
彼らが自主自立できる環境を作る仕組みを提供することが解決方法になるのです。例えば、魚釣りの方法を教えるところから始まる漁業の仕組み、地産池消を前提とした農業の仕組み、その他に雇用を生み出す企業誘致、そのような環境で必要とされる知識や技術を身につける教育の仕組み・・・など
つまり、まわりに頼らずとも自分達のことは自分達でできるように導くことが本当の問題解決につながるということです。そうすれば、食糧や資金を送り続ける必要はなくなっていくのです。
あなたが一生懸命頑張って進んでいる道は、問題対処への道ですか?それとも問題解決への道ですか?
対処の連続をして疲れている自分、あまり前に進んでいない自分がそこにはいませんか?
実はこの話は、TOYOTAのCSナンバー1ディーラーとして有名な「ネッツトヨタ南国」の横田社長(当時)から教えていただいた話です。それ以来、個人的にはとても大切にしている教えなのです。何も食糧難民の話だけではなく、このような状況は常に自分達のまわりに起こっていることではないでしょうか。
例えば、”子育て”というテーマで考えれば、子どもが泣きながらクリアできない壁や問題に直面しているとき、すぐにその代わりをやってあげたり、答えを教えたり、何かを買い与えたり・・・
これはまさしく問題対処ですよね!!
その親子は一時的な状況好転に満足するかもしれませんが、その対処は本当にその子のためになっているのか?それは否です。俗に言う過保護、甘やかしというものでしょう。
子育ての問題解決とは、その子がどんな状況でも強く逞しくまわりに迷惑をかけず自分で生きていける力をつけてあげることですよね!!過保護や甘やかしという対処の連続によって、困ったら誰かが助けてくれるから困ったアピールをすればいいという勘違いをインプットされた子どもはおそらくいろいろな意味で将来不幸になります。
そしてまわりからいつの間にか頼りにされなくなります。困ったら親の支援やまわりの支援をただ待つだけで自分では何も考えない人間になってしまうのですから・・・
最近、そんな子育ての対処による弊害が社会的な問題になっているような気がしてなりません。自己責任性や問題解決能力が乏しく、他人依存度が高い若い人が増えている気がしてなりません。いや、若い人だけではなくあらゆる場所や世界でもそんな弊害が蔓延しているような感覚があります。
その場しのぎや一時的な状況好転に惑わされず、本当に大事なことは何かを深く考えて行動できる人が真のリーダーと言われる存在!!
相手が今、欲しているもの(ウォンツ)と本当にその人にとって必要なもの(ニーズ)は必ずしも一致しないということを深く考えること、そして正しく見極めることが重要です。
その時、本人が納得できなかったとしても、巡り巡って時を経たときに、あのときそうしておいてよかったと思えたり、あのアドバイスがなかったら自分の今はないだろうなと振り返れたらそのほうが価値があることだと思うのです。
すなわち、対処はスポット的には機能しますが、長期的な視点で見たらその場しのぎでしかない。だからこそ、問題や課題の根源的要因を見極めて、長期的視点を持って解決につながるアプローチをすることに大きな価値があると思うのです。
目先の対処も必要なときはありますが、もっともっと物事を深く考えて、中期的長期的な視点でモノゴトを判断したり決断することが大切なんだと思います。
そして、相手やお客様にとって本質的に必要なもの(真のニーズ)を提供できたり、カタチにできる人こそ、社会に”必要とされる本物の人財”であり、”価値のある人財”なのだと思います。
このような考え方は、今皆さんの目の前で起こっている様々な問題をどう捉えるかのヒントや新しい切り口になればと思って書かせてもらいました。対処に振り回されている時間をなるべく減らしていくためにも大切な考え方だと思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。