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未来を見据えた変化の力 ~勝ち組の実態からわかること~

自社サイトの全面リニューアルとともに、こちらのブログも今までのライブドアブログから引越をしました。

旧サイト作成とともに、2010年3月15日にスタートしたライブドアブログも2021年9月15日に完全閉鎖させてもらいました。11年半の運用期間、トータル1395の記事を投稿してきたブログを閉鎖するのはさすがに名残惜しい気持ちに・・・削除ボタン1つで完全に消滅するわけで、そのボタンを押す手は少々震える気分でしたね。

まあ、ちゃんとすべて引越はしていますので、これからもできるだけ程よいペースでこのブログを書き続けていきたいと思います。

先日、簡単に現在の幼稚園と保育園のマーケット環境を調べてみたのですが・・・

・幼稚園数 約1万 ピーク時で約1.5万

・幼稚園児数 120万人 ピーク時で240万人

・保育園数 約3.0万(無認可含まず)

・保育園児数 270万人

・認定こども園数 7300 (幼保連携 6000 幼稚園型・保育園型 1300)

現状はおおまかに捉えるとそんな実態になっています。

おそらく近い将来、認定こども園の数が、幼稚園の数を上回っていくことが予期されますね。そして、数字が示すように、幼稚園数は完全にピークアウトをむかえて、減少傾向がここ10年以上続いている。以前もう少し詳しい未来予想を踏まえた記事は書いているので、ご興味ある方はそちらをご覧ください。

先日、4月に教職員研修の依頼を受けている幼稚園の園長先生からある資料が郵送されてきました。そのタイトルは・・・『保育ニーズの将来展望と対応の在り方』日本総合研究所が2017年3月1
2017-03-27 00:00

このような現状、そして未来を見据えて、今どのように運営方向を見つめ直すかが、昔ながらの3歳~5歳を対象にした幼稚園という運営モデルの経営者には問われている。

先日、残念ではありますが、いろいろな要素が重なった結果として、幼稚園を閉園したいという園長先生からの相談がありました。経営的には、現状園児数を維持していければ成立するのですが、後継者の問題や未来の地域環境を見据えての決断です。その決断を私がどうこう言う立場ではありませんが、私としてはその閉園をネガティブな感じではなく、ポジティブなものとして進めていくためのコンサルティングサポートのご依頼。園の新規立ち上げサポートもしてきましたが、こんな時代の中で閉園をうまく進めるためのサポート案件もでてくるのかなと思っています。

上記の参考記事にも書きましたが、私がここ10年以上言い続けてきている未来へのキーワードは、このサイトでも著書でも書いている・・・

①幼稚園から家族園への進化

②幼稚園から地域の教育総合コミュニティー施設への進化

現実的なことから言えば、シングルエイジ(0歳~9歳)までの保育&教育展開と具体的なプログラムの開発が重要になります。

先日、上場企業である、子供向けのアパレルブランドを多数展開している会社の社長とのご縁をいただき、情報交換させていただく機会があったのですが、その会社はこのご時世でのいわゆる”勝ち組”。

でも、少子化という環境の中でその他の同業他社はそのほとんどが業績ダウンで赤字状態とのこと。

では何が勝ち組のポイントなのか?というと・・・

『ターゲットの成長に合わせたブランド展開とファン創造』

つまり、0歳~2歳、3歳~5歳を対象にしているだけでは、マーケットシュリンクに対して売上を確保することはできないので、それ以上の年齢層の子ども達が推移していけるブランドを段階的に作りあげ、ターゲットの年齢層ごとに的確なるブランド展開をしてきたこと。そして各ブランドのファン創造にも力を入れてきたこと。その結果として少子化環境の中でも業績アップを実現させることができた。

そんな話の中で、その社長から『業種は違うけれど幼稚園も我々も抱えている問題は一緒だよね』というお話がありました。その問題に対して・・・

『時流を見据えて的確な変化を実現できたところが勝ち組になれる』

という話をシェアする時間にもなりました。

ある意味、自分自身がキーワードとして提唱してきた『地域の教育総合コミュニティー施設への進化』は間違っていないという自信と確信にもなりましたね~

先日も、湘南エリアのある地域で圧倒的一番になっている幼稚園に訪問させてもらい、園長先生と情報交換させてもらったのですが、ある教室でパソコンに向かってお話ししている先生がいたので、『何をしてるんですか?』とお聞きしたら、未就園児教室が今、コロナの影響で園でリアルに開催できないので、ZOOM教室にして生放送で配信しているというシーンでした。

コロナの影響をものともせず、ZOOMをフル活用して、入園説明会、保護者との懇談会、相談会などをどんどん行っているとのこと。昨年の4月~5月くらいは、本当に園が閉鎖状態で年少クラスのお母さんたちのリアルな交流ができなかったので、5名くらいのグループに分けて、園長先生や担任の先生との情報交換会、懇親会をZOOMで定期的に開催していたとのこと。

もちろん、先生たちもその対応は大変でしょうが、それらをネガティブに捉えることなく自然体で前向きに進めている姿。まさに、勝ち組の実態がそこにありましたね。問題を的確にとらえて、変化する力と風土が育っているからこそ、圧倒的な人気を維持することができている。そんな印象を受けました。

そんな的確な変化で時代の先手をとれているチームには、『安定感と安心感』が生まれます。だから、そこには人がちゃんと集まってくるんですよね~。

逆になかなかうまく運営ができていない組織は、環境変化に振り回されてバタバタ落ち着かない状態。つまり不安定な要素から不安と不満が生み出されてしまう悪循環に陥っているケースが多いように感じています。そんな場所では、人が引き寄せられないですし、遠ざかっていく人も増えていくことでしょう。

『時流を見据えて的確な変化を実現できたところが勝ち組になれる』

勝ち組のお二人のトップの話を聞いて、やはり変化する力の共通項を感じたので、今日はそんなメッセージにさせていただきました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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