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微差を感じ取れる”目の良さ”? ~良い人材を見極める①=「センスへの信頼」~

3月に入り、あと少しで今年度も終わろうとしています。

そんな時期なので、昨日、我が子たちは、6年生を送る会なるものをしてきたそうです。そうやって学校を卒業していく人たちにとっては、名残惜しい時間を過ごしている人もいることでしょう。

4月からの社会人デビューを控えて、なんだかソワソワ不安を抱えている人達も多いのでしょう。自分もかれこれ25年以上前にそんな気持ちだったことを思い出します。

経営コンサルタントとして、人材採用における相談を受けることも度々あるわけですが、

『良い人材を見極めるポイントは?』

といった感じの質問や相談に対して、自分なりに思っているポイントの1つを今日はお話しできたらと思います。

これまた、対象となる人物の人生ステージにおいても違うと思うのですが、特に新人さんの場合、社会で働いた実績データはまったくないわけで・・・中途採用の人であれば、かつてや今まで積み上げてきた実績はある程度の参考になろうかと思います。(でもすべて鵜呑みにするのは危険)

自分はかつて、船井総研というコンサルティング会社でチームリーダーをさせてもらっていたとき、中途採用枠の人たちに対する面接をする役割が与えられました。でも、当時26歳という年齢でしたので、ほとんどの面接対象者が自分よりも年上であり社会人キャリアもあるという状況。

本音はやりたくないわけですが、立場上、その役割が与えられて、そんな状況の中で、面接対象者の評価をしなければならない。採用に値する人材なのか、不採用なのか、保留なのか・・・

それで、面接に来ている人達の人生の時間も変わる判断でもあるので、怖くなって当時の上司や先輩にどうやって評価したらよいのかを相談したところ・・・ある上司から一言。

『靴を見て、古かったり、汚かったり、清潔感を感じなかったら不採用』

えっ?もっとその人の内面や実績や資質をどうやって見抜くのか?というアドバイスをもらえると思ったのですが、ちょっとびっくりなアドバイス。

確かに、当時100人近い対象者から実際に採用決定する人は数人でしたので、不採用にする基準も明確にしておかないと、時間的なオペレーションも厳しい実情もありまして、このアドバイスはそういう意味ではありがたかった。1秒で判断できますからね。

でも、その判断につながる意味についてはあとからちゃんと教えてくれたことを思い出します。

特にコンサルタントはもちろんですが、社会人やビジネスマンの資質として重要なことは・・・

『微差を感じ取れる目の良さ』

100人近いライバルがいる中で、採用を勝ち取らないといけないと考えたときに、まず見た目でマイナス印象を与えてしまった時点で不利になるという発想も持てていない人。という証明がその靴に表れているということ。つまり、その仕事に必要とされている資質を備えていないという証拠がそこを見ればわかる。という意味だったんですよね。

もちろん、その上司は毎日靴はピカピカでした。それから、自分も朝、靴をきれいに拭いてからでかけるようにしていて、今でもそうです。

そんな部分をもうちょっと膨らまして考えると、これは私なりの見解ですが、その人のファッション全般も自然とチェックしてしまいます。服装って時代の中でトレンドがあって、ひと昔流行ったものがずっと続いていくことはありません。タイトなスタイルが流行したり、逆に少しオーバーサイズなゆったりスタイルが流行したり・・・

世の中のトレンドを察知する目の良さがそこにも反映されている。ちょっとした微差がかっこよかったり、ださくなったりするのもファッションですから、その目を持っている人なのか、そうでないのかをチェックするにはわかりやすい指標になると思っています。

私が今まで出会ってきた人の中で、『仕事ができる人はおしゃれな人が多い』という感覚がありますが、皆さんいかがでしょうか?(もちろん例外もあるとは思います)

『センスへの信頼』

自分のまわりにあふれている情報をどうのように捉えているのか、それらの微差を捉えるセンスがあるか否か、そのセンスは後から育てるのはなかなか難しい

というのが私の持論。

技術やスキルはある程度、トレーニングタイムで高めることができると思いますが、上記のようなセンスは教えるのはそう簡単ではない。だから、そのセンスへの信頼は大切かなと思うわけです。

この視力という意味ではない”目の良さ”を持っている人かどうかが、とても重要な良い人材を見極める1つのポイントだと思っています。

これは、一般的なビジネスマンだけのポイントではなく、経営者であろうが、スポーツ選手であろうがクリエイターであろうが、すべての人にとって共通ポイント。

優秀で成長スピードが速く、評価が高い人のポイント=『目の良さ』

もう少し広げると、

『五感の感度レベルが高い人』

ということなんだと思います。

その結果として情報をインプットする量も質も高いから、良質なアウトプットにつなげることができる。ということですよね。

学習・成長とは「分類と比較」のレベルアップである!!

これは、個人的に講義や研修で使っている言葉です。つまり・・・

『人間は、世の中のあらゆるコトやモノを分類する力、そしてそのレベルを比較する力を体得することで正しい判断や行動や言動ができるようになっていく。』

このベースになっているヒントをいただいたのは、あの林修先生。林修先生がテレビで語っていたのですが、

考える力をつけるには何をしたらよいのか??

『類比 対比 因果』

この3つの考え方でいろいろなモノゴトを思考し続けることが重要だと話していました。これに関しては、私も本当にそう思います。

類比とは、分類すること。

ある規則に基づいて、世の中や自分のまわりにあるものをグルーピングすること。

対比とは、比較すること。

各々のグループにはどのような違いや共通の特徴があるのかを正確に認識すること。

因果とは、原因と結果をつなぎあわせること。

うまくいく理由とうまくいかない理由を分析して明確化すること。

ごく簡単に言うと、そんなふうに自分では解釈をしています。

つまり、微差を感じ取れるということは、自分のまわりにあるモノゴトを類比&対比する力を高いレベルで持っているということだと思うんですよね。

そして、その微差の中にある未来を良くするためのポイントを見極める力があるからこそ、うまくいく。

『それができる人=良いセンスを持っている人』  ということになる。

と自分なりには整理してみました。

週末は小学生のサッカーコーチとして活動している時間もありますが、”目の良さ”を持っていない子どもはやはり伸び率が低いことをすごく実感しているところです。

今日は、良い人材を見極める上で重視するとよいのかなと思う1つのポイントについてお伝えしてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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2025-01-20 11:41

 

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