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匙(さじ)に神が宿る ~孤独のグルメ・井之頭さんのフレーズから学べること~

ぎっくり腰のその後ですが、お蔭様でほぼ完治しました。

只今、自分のカラダを自由に動かせるありがたさを実感しているところです。体質なのでしょうか、20代の頃から何度も経験しているので1週間程度で復活できることは経験値で知っているのですが、その1週間はどうしてもあらゆるモチベーションが低下しますね~。やはり心身ともに健康であることは大切ですね。さあカラダも完治したのでモチベーションアップで頑張りたいと思います!!

『ミニサラダでもドレッシングが美味しい店は信用できる』

『ドレッシングもある意味独立した料理だ!』  

 By 井之頭五郎

先日、夕方に「孤独のグルメ」をテレビで見ていたときに、井之頭さんが語ったフレーズ。

自分の中で「確かに!!」と共感したのでメモをしておきました。

我が家は、子ども達も「孤独のグルメ」は好きらしく、夕方になるとテレビ東京をつけて、夕食前に更におなかをすかせている日々です。

このフレーズを聞いて、メモに付け加えたことは・・・

『匙(さじ)に神が宿る』

匙とはささいなこと、細かいこと、小さなこと。

意識すれば誰でもできるところに手を抜いたりないがしろにする人は、その他のモノゴトに対してもそういう姿勢なんだろうな~と思われてしまいますよという教え。

逆に言えば、ミニサラダのドレッシングにも手を抜かずに最良を目指して仕上げているお店であれば、その他の料理に対してもそのような姿勢で作っているだろうから美味しいに違いない。

そう井之頭さんの経験値が反応したということですよね。

研修や講義で話すこともありますが、似たような事例で言えば、居酒屋で最初に出してくれる「お通し」これがまずかったり、あまり印象の良くない見栄えだったりするところは、あまり期待できないということ。

それに加えて、飲食店に行ったときに、トイレが汚くて不快な思いをするようなお店は、基本的に期待できないということ。

なぜならば・・・

『人間の心理やニーズをちゃんと捉えて、仕事をしている人がそこには欠如している証拠』

だからですよね。どんな人でもファーストインプレッションは大切ですし、ましてやモノを食べる場所で、トイレが汚かったら、気分下がりますよね・・・

普通に考えれば、当たり前のことですし、意識すれば改善できること、そんなに難しいことではないこと。これがまさに『匙』なんです。そこを丁寧にハイレベルで取り組んでいる人もいれば、そこをおろそかに適当にやっている人も存在する。

私の経験値でお話しすると、前職のコンサルティング会社にいた若造の頃、コピーが1mm曲がっていたり、ホチキスの止め方の角度が揃っていなかったら、先輩に厳しく指摘されました。

意識すればちゃんとできるのに、そこを全力でやっていないところを見透かされたということ。その姿勢を改善しないと知らぬ間に損をすることになるよ。ということを伝えたかったんだと思います。こういうことを言ってくれる先輩がいてくれたことには今とても感謝しています。

そのプロセスを経て、コピーやホチキスはもちろんのこと、その他の仕事や業務に対する姿勢のレベルが上がったことが今の自分を支えているからですよね。

だから、コンサルティングの現場では、あらゆる『匙』について見てしまう習性があります。日常生活やその組織内に存在する『匙』=『当たり前のこと』。そこには大きな差があることも事実。

『当たり前のレベルが各組織と個人で異なる』

あらゆる組織や個人と接する機会が多いほうなので、毎日のようにそのギャップを体感する。

例えば、わかりやすいところで言うと、挨拶、電話対応、掃除(クリンリネス)、整理整頓、お客様対応、打ち合わせや会議、ホウレンソウ・・・

それらのすべてのレベルに必ず差があるわけで、それを日々感じることができるのは、ある意味貴重な仕事をさせてもらっているなとも思っています。その差がある程度わかって整理されているからこそ、コンサルタントやアドバイザーという仕事ができるとも思っています。

逆に言えば、日々同じ組織や同じ環境に身を置いていたら、それらの『当たり前のレベル差』にいつの間にか気づけなくなってしまうんだろうなとも思うわけです。

だから、組織やチームのリーダーのとても大切な役割は何か?

『ハイレベルな基準を知り、自分が率先垂範して、その基準を組織の当たり前に浸透させていくこと』

つまり、自分と関わるメンバーの”当たり前の基準を上げていくこと”がチームマネジメントの根幹なんだと思うのです。昔からやっている当たり前と思い込んでいることに対して、常によい意味で疑いをかけていくことが求められるわけです。

『できること ⇒ 教えられること ⇒ 育てられること』

成長のステージアップでは上記のように求められることが変化していきます。

当たり前の基準には段階があって、

『個人の当たり前⇒組織の当たり前⇒社会の当たり前⇒一流の当たり前』

というステージがあって、最終的には『一流の人間の当たり前のレベル』を知ることが大切ですよね。いろいろな人を接して感じるのは、そのようなハイレベルの当たり前に興味を持っている人間と無頓着な人間がいるということ。

世の中のあらゆる『匙』にアンテナを張ることで、見えてくるものが増えていきます。そして、その匙が組織や人の評価のベースになっていることも理解できると思います。

『匙に神が宿る』という意味合いをちゃんと理解している組織やチームは、段階的に、その人たちが認識する当たり前の基準が高まっていきます。そうやって組織を導けるリーダーがいるかいないかで、現場のあらゆる品質に差が生じている。

その人や組織の本質を見抜こうとしたら、その人や組織が行っている『匙のレベル』をチェックすることも1つの方法だということでしょう。

私も含めて、皆さんも自分が行っている『匙』(ささいなこと、細かいこと、小さなこと)に対して見つめ直す機会を持ってみてはいかがでしょうか。そういうところが自分自身のまわりからの評価につながっているかもしれません。

今日は、「孤独のグルメ」の井之頭さんが話したちょっとした言葉から自分なりの気づきと見解を整理してみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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2025-01-20 11:41
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