思考を整理して言語化して洗練させる ~言葉に魂を入れる~
- 2024.12.26
- 園トータルサポートCONSULTINGPERSONAL COACHING
昨日、コンサルティングサポートで訪問した幼稚園にて、理事長&園長先生に次回までにお願いした宿題は、以下の内容について考えていることを言語化(文章化)すること。
【園の理念やビジョン】
あなたは何のために、この園を運営しているのですか?
園運営で一番大切にしていることは何か?この園の存在意義とはどんなことですか?
【園の教育方針・教育目標】
どんな教育方針に基づいて、どのような子どもを育てることを大切にしていますか?
この園の子ども達に身に付けてほしい大切な資質や特性はどのようなものですか?
【教育内容や教育プログラム】
そのような子どもに育てるために、どんな方法で育てているのですか?
どのような教育内容やプログラムを提供している園なのですか?
【教職員の行動指針】
それらを実現するためには、どんな先生達が必要で、どんなことを求めていきたいですか?
この園の先生達に大切にしてほしいことや、行動する上での指針として浸透させたいことはどんなことですか?
これは、私の著書にも書いているビジョンマネジメントのベースとなる思考を整理する行程となりますが、園のリブランディングにとってとても重要なプロセスだと考えています。
コンサルティング現場にて、よくお伝えすることは
『コピーワーク&ワーディングの重要性』
だらだらと長い文章で解説をしても、それを相手が読んでくれなければ、そもそも伝わることなんてない。だから、自分達のコンセプトや価値ややっていきたいことを、もっともっと集約、圧縮、凝縮したコピーを生み出していく必要がある。
ということになりますかね。
大切に思っていることを対象者により伝わるようにするためには、
『言語化をして洗練させていく』というプロセスが大切になりますよね。
表紙に掲載するコピー1つとっても、インパクトがあってふと手に取りたくなるコピーやフレーズはどんなものなのかをもっともっと絞り出さないと目指すべきターゲットは反応してくれない・・・
確かに、商品名やメニューネーミングなどを変えたことで売上が何倍にもなってしまう事例はたくさんあります。
例えば「お~いお茶」の以前の商品名は「缶煎茶(かんせんちゃ)」だったらしいのですが商品名変更によって、その後、緑茶飲料部門のシェア1位を20年以上もキープするような商品になっていった。
ネピアのティッシュ「鼻セレブ」も「モイスチャーティッシュ」から商品名を変えて、売上が10倍になった商品らしいですね。つまり・・・
『言葉には人の心を動かし行動を促進する力がある』
ということでしょうね。自分もクリエイティブ製作系の仕事が増えているということもありますし、それぞれの園やクライアントの価値や魅力をわかりやすく、伝わりやすいように導いていくことを重視しています。しかし、その価値や魅力や思いがより伝わるようなコピーワーク&ワーディングが疎かになっていることが多いと感じています。
例えば、人との会話でも、やはり分かりにくい人は、話が長くてまとまりがなくて伝えたいことがぶれていて、「要するに何が言いたいの??」と聞いている側が思ってしまう・・・そんな感じですよね。
ターゲットの属性に応じて、同じものでも使う言葉やコピーのニュアンスを変えていく必要があるでしょうし、端的にわかやすくその商品やサービスの特徴を表現することができるか否か・・・成否の分かれ道かもしれません。
では、秀逸なコピーは突然頭に舞い降りてくるか??
天才的な人はそうなのでしょうが、一般的にはなかなか難しいと思います。だから個人的には、電車に乗っていて広告を見ながら、使えそうなフレーズがあったらメモをしておいたり、テレビや雑誌や本を読んでいても、そんな意識を頭の片隅に置いています。
そのときには、使えなくても、ストックをしておいた言葉やフレーズがある日、何かのタイミングで使える日がきたらと思いながら・・・
でもそうやって過ごしていると副次的に良いことがありまして、何かを人に伝えようとするときに、それらのいくつかが役に立つときがあるんですよね~
だから、一石二鳥だと思って、日々できるだけ意識してコピーワークにつながるベースデータを集めるようにはしています。実は、このブログもそのような要素の一部にはなっていると思っています。
言葉には人の心を動かすパワーがあるので、それを有効活用することで、集客につなげたり、ファン創造を促進したりすることにつながる。
そのためにも、
『思いや考えをわかりやすく言語化するスキル』 が必要となります。
ネットで検索した資料を持ってきて、ただそれを伝えて、頑張れと言われても人は動きません。それはただの情報の横流しであり、コピー&ペーストの作業ですから。
『言葉に魂を入れる』
魂の入っている言葉を語れる人とそうでない人の差は、キャリアが上げれば上がるほど大きいと感じています。
だからこそ、冒頭に戻りますが、思考の言語化をトップ層の方々にお願いすることは多いですね。昔からあった方針ではなくて、今自分が大切にしている考え方を真剣に深堀りして言語化してもらうことで、そこに自分自身の魂を入れるということが大切なのです。
魂が入った言葉を相手に伝えていくと、反応が変わってきますからね。少なくとも、情報の横流しや昔から引き継がれている自分の想いがあまりはいっていないフレーズをコピー&ペーストして伝えても相手の心にはあまり響かないのかなと・・・
これは、私が20代から講演会や研修の講師をさせてもらってきた経験則から強く感じていること。場数と経験値が増えて、少しずつ自分なりの思いや考えやそれを踏まえた熱意を入れ込みながらメッセージ伝達ができるようになっていくにつれて、受講者の反応に変化が見えたんですよね~。
『思考を整理して言語化して洗練させる』
このプロセスを経て、その人が語るメッセージに魂が入るんだと思っています。そこには、テクニックでは補えない強いパワーとエネルギーが宿ります。
今日は言語化の重要性とその意味合いについて自分なりの見解をお伝えしてみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。