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情報不足によるポジショニングの誤認 ~”自信”と”不安や危機感”が共存している状態を維持する~

ハッピーハロウィン!!

今日は仮装をした人たちが街に繰り出しているのでしょうか?

先日、経営相談の依頼があって、千葉県の学校法人に訪問させていただきました。数年前にも同じようにスポットの初回相談(無料)でご訪問した園。

当時よりも経営状況が悪化していて、中期的な経営の方向性や施策についていろいろ情報やアドバイスが欲しいということで、いろいろと私なりの見解や知見をお伝えしました。

各種業界関連の経営レポートなどはそれなりに集めて読んでいたそうなのですが、紙面上の情報よりも生の個別情報のほうがインパクトがあったようで・・・

私学助成園から施設型給付、つまり新制度への移行について、行政担当者からの情報やまわりの園の情報を入れてはいるがどうもそれがネガティブな方向だったらしいのですが、私がリアルで最新の情報をお伝えすると、ポジティブな思考に転換した様子でした。

行政の担当者によりますが、勉強不足な人も多く、園の運営者もそこまで情報を持っていない場合、お互いわからないまま話をしているので、基本的には話が具体的に前に進んでいかないケースが多いと感じています。そこで感じたことは・・・

『情報が不足しているが故に、

 自分のポジショニングを誤認している人達が多い』

ということ。

自分が置かれている地域や業界内でのポジションを誤認していると、次の一手も的確に判断できない。だから、とりあえず様子見や保留というスタンスで時間が経過していく。前述の学校法人も経営状況はマイナス傾向と感じながらも、様子見や保留というスタンスでここ数年が経過してしまった。そんな感じでしょうね。

そこで、今日のテーマは『ポジショニング』

「自分のポジショニングをちゃんと把握しているか」

それが、自信と過信の違いを生み出すポイントになっている。

それってどういう意味か・・・
物事を知っている幅と深さには人それぞれ大きな隔たりがあるものですよね。人間や組織のレベルにも当然、幅や深さが存在しています。

その中で今の自分や組織がどのレベルに位置づけられるかを見極める!!

これが、自分のポジション把握。

しかし、これを正確に行うことはとても難しいことなのだと思っています。だって、いろいろなレベルの幅と深さを完璧に知っている人なんていないですよね。

だからこそ何が重要なのか??

”世の中のいろいろなレベルを知ろうと努力し続けること”

ではないでしょうか。「井の中の蛙」という言葉がありますが、なるべくそうならないようにするためには常に自分の身の回りに存在するレベルを把握する努力をしたほうがよいでしょう。

~ノミの実験・ノミの法則~
1メートル飛ぶことができるノミを、30センチの高さのフタがついているビンの中に入れて、しばらくほうっておくと、そのノミは30センチの高さまでしか飛べなくなってしまう。しばらくして、そのビンのフタをはずしてあげても、本来は1メートル飛ぶ力を持っていたノミは、30センチしか飛べなくなってしまう。という実験法則。

この実験では、1メートルというレベルを持っていたノミが、30センチという低いレベルの環境設定を与えられた時、30センチという実力で十分だと誤認してしまいそれで自己満足してしまう・・・

まさにこれを ”過信”と言うのではないでしょうか。これって人間の世界でも日々起きていることでしょうね。1メートルのレベルを知っている人から見たら、30センチしか知らないで、そのレベルの中で自己満足している人は、滑稽であり、かわいそうに見えているのかもしれません。

世の中の全体像やレベルを知ろうとせず、自分の知っている領域だけで満足している人(井の中の蛙くん)にはならないようにしたいものです。

でも1メートルが最良なのかという判断は一時的なものであり、それらのレベルは常に変化するものです。だからこそ、常にそのレベルを間違えないように、いろいろ情報収集したり、一流を見たり体験したりする必要があるのでしょう。

そして、そこに自己投資できない人間は、いろいろと過信していることが多いのではないかと・・・私が自分に言い聞かせていることでもあります。

いろいろなレベルを知った上で、この部分は自信を持っても大丈夫、しかし、この部分に関しては、まだまだ発展途上だと判断するのが、正しい判断でしょうね。そのプロセスを得た上で持っている自信であれば、 ”正しい自信” なのだと思います。

そして、世の中の最上級(ハイレベル)を知れば知るほど、自分の未熟さにぶち当たる機会が増えます。私が出会った一流かつ本物だと心から思う方々は皆さん謙虚であるという共通項を持っています。

それって、あらゆることの最上級を知っているからなのではないでしょうか。もしくはそれを知ろうと努力しているからではないでしょうか。つまり、自分の上限を決めていない」ということです!!
だから常に学ぶ姿勢を持っているのだと思います。

自信がまったくないのというのもそれはそれで問題でしょうが、個人的に一番良い心のあり方とは・・・

「”自信”と”不安や危機感”が共存している状態」 なのだと思います。

更にちょっと付け加えてみると、上記の話の前提として大切な人間の資質や要素は以下の2つだと思います!!

素直さ(受容力)=あらゆるものに対するフラットな物差しを持つこと

成長意欲(負けず嫌い)=どうせやるなら最上級を目指したいという意欲を持っていること

この2つがないと、自分に都合よい環境の中で、自己満足していることに気づいていない悲しい過信くんになってしまうのでしょう。

常に自分が置かれている状況とポジショニングを意識して、柔軟性を持って軌道修正をしていく。そのためには、常にタイムリーで上質な情報を入れることに注力して時間を過ごす。

そんなことが、人生や経営が停滞しないために必要なことだと思います。

そんなことをふと思ったので、書いてみました・・・
こんなメッセージを書いてしまったので、自分も過信くんにならないように気をつけようと思います。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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