不易流行 ~本質は変えずに探求して、手段は時代に合わせて柔軟に変えていく~
- 2024.09.06
- MESSAGEPERSONAL COACHING
夏が終わり、だんだんと秋模様に変化していくこの時期。
お店に足を運べば、早くもハロウィングッズが目に飛び込んできます。
ハロウィンも自分が子どもの頃はまったく世の中で取り上げられていなかったと思うのですが、最近の盛り上がりはすごいですよね。
自分一人ではそこまで盛り上がらないけれど、まわりの人たちが盛り上がっていると自然と自分のテンションが上がってしまう・・・
それが人間の本質なのでしょう。
『不易流行』
自分なりの解釈や意味づけとしては・・・
『本質は変えずに探求して、手段は時代に合わせて柔軟に変えていく』
まさに、皆で集まって盛り上がりたいという人間の本質に対する、新しい手段としてハロウィンというイベントが登場してきたとも言えるのではないでしょうか。昔からそういう意味で存在しているのは各地の”お祭り”などもそうなのかもしれません。もちろん盛り上がるとは別の意味や目的も含まれているとは思いますが。
自分自身も仕事の現場では、なるべく現象に捉われずに、そこに存在する本質を見抜こうと頭のアンテナを張っているほうかと思います。
『この現象を巻き起こしている、本質的で根源的な要因は何か?』
現象には、ポジティブな現象もあるし、ネガティブな現象も存在します。
なぜこのお店が流行っているのか?
なぜかつて大繁盛していた店が、この時代につぶれてしまったか?
なぜこの商品が売れまくっているのか?
なぜこのサービスはクレームの発生率が高いのか?
おそらく、1つの理由ではなくいろいろな要因や原因が絡み合う中で、それらの現象が発生している。経験値として感じることは、要因や原因だろうと思われるいくつかを推測して、何らかの手を打つことでネガティブをポジティブな方向に導くことはできなくないのですが、しばらくするとまた同じ現象が発生していることに気付く・・・
そんなことが世の中で多く起こっているのかなと思っています。
それは本質的で根源的な要因ではないところに対処しているだけだから。違う言い方では「その場しのぎ」という表現がわかりやすいかもしれません。
『問題対処はできているけれど、問題解決には至らない』
問題解決能力を高めていく上で大切なことが『本質を見抜く力』
では、あらゆるものや現象の本質を見抜く力をつけていくためにはどうしたらいいのか?
自分なりに意識していることをお伝えしたいと思います。
1つめは、このブログを書き続けていることなのかもしれません。日々自分の仕事やプライベートタイムで直面するあらゆる現象について、その場で感じたままにするのではなく、そこから自分なりの解釈や見解を踏まえてそのポイントやエッセンスを整理する。
なぜその現象が発生しているのか?
その現象から学ぶべきことはどういうことか?
自分なりの思考や視点で考えて、ひとまず整理することがある意味、本質を見抜く力にちょっとでも役に立つのではないか。そんな思いで継続していることの1つになります。
故に、トップ&リーダークラスの人たちには、ブログでもいいし、日記でもいいし、体感する現象を通じて自分の想いをアウトプットする場を持った方がよいとアドバイスすることも多いですかね。
2つめは、『共通因子を発見する』ということ。
コンサルタントになる修行中に課せられていたことは、『行脚100』
成功していたり、繁盛しているお店や組織を100カ所見て回って、その共通因子を整理せよ!!
というミッション。これができてはじめてセミナーの企画ができるという流れ。
理屈でななく、自分の目で見て体感して本質を整理しなさいという教育プロセス。そのためには、まずはたくさんの量を見て体感することが必要であるという考え方。自分のベースはこういう時を経て作られていますが、そういうクセはもちろん今でも染みついていますね。
逆に、不人気店にたくさん足を運ぶことで、人気がない店やサービスの共通項を感じとることができる。それが蓄積されてある程度マーケティング面とマネジメント面で整理されているので、経営コンサルタントとして現場指導ができるということになりますかね。
繁盛店と不人気店などの『対極を知る』ということも、原因&要因の幅の理解につながりますから大切なことだと思っています。お客様の成長ステージ&ポジショニングはすべて違うので、その成長ステージに沿った段階的な伸びしろを提示することが大切だと思っているので。
そのあたりのエッセンスはこのブログにも散りばめながらご紹介しています。
そして3つ目は、尊敬する野口芳宏先生からいただいた大切にしている言葉を使ってお伝えします。
好きか嫌いかは自分が決める
良いか悪いかは社会が決める
正しいか正しくないかは歴史が決める
つまり、歴史や過去に起こったことから紐解いて考えるということが、正しい判断力や本質を見抜く力をつけていく上で大切だということ。そして、物事は短期軸で見ていると間違ってしまう可能性もあり、長期軸で見ることも大切にしなさいという教えだと思っています。
対処はスポット的ですから短期軸の思考なのでしょう。歴史や過去の経緯も踏まえてじっくり考えて長期軸の思考でアプローチするから解決につながっていく。
『瞬間的な現象だけ見ていても、本質は見抜けない』
ということなのかもしれません。
だから、今も大切だけれど、自分の生きている時間軸よりももっとモノサシを広げて、人類の歴史の中で何が起こりその後どうなったのかを知ることは、人生においてとても大切なことではないでしょうか。でも、以前の自分の歴史の勉強って、テストにでるからそれが起こった年号を必死に覚えるだけだったような・・・
今自分が子ども達の先生という立場だったら、年号を覚えることよりも大切なことに気づいてもらうためのアプローチをしますし、それが子ども達が見据える素敵な未来をより良くしていくアプローチだと思いますね。
それに加えて、野口先生からの教えをプラスαしておくと・・・
『教育の本質は”向上的変容”にあり』というメッセージが印象に残っています。
過去の歴史、自分が体験したこと、今世の中や自分のまわりで起こっていること、自分が体験していることから何に気づき、何を変えてきたのか?その繰り返しがその人の人生を創ってきましたし、これからのその人の未来を創っていくということは間違いないこと。
だから、素敵な未来を見据え、それが向上的変容につながるように、そこにある歴史と過去を他人事にせず自分事として学ぶクセ付けをしていくことが大切なんだと思います。
『どう気づき、どう思い、どう自分を変えたのか』
人生はその積み重ねなのでしょう。それを真剣にやり続けることでも、本質を見抜いたり、理解する力も強化されていくことでしょう。まさに自分を大切にしていく行為そのものなのかなと思いますね。
今日は、不易流行という言葉に対して、自分なりの解釈や見解、その言葉から思うことなどを整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。