挨拶をする意味とは? ~当たり前で大切なことをちゃんと説明できる人になる~
- 2024.08.31
- MESSAGEPERSONAL COACHING
8月も終わり、我が子たちの夏休みも終わりを迎えますね。
先日、インスタグラムを見ていたら、ふと目に留まった動画が・・・
野球青年が、イチローにこんな質問を投げかけました。
『挨拶しろって、コーチによく言われるんですけど、挨拶ってなんでするんだろう?とたまに思うことがあって、その意味を教えていただけたらと』
唐突な質問に、イチローがこんなふうに返答をしました。
『挨拶って人への敬意だと思うんだよね。』
『野球は打って守って走っていればできるかもしれない。でも社会に出たらそれでは成立しないでしょ。自分だけで生きているわけではないからね。自分を大事にすることももちろん大事。自分以外の大切な人を大切にする。やっぱり人への敬意は野球選手としても、1人の人間としても大切なこと。』
だと僕はそう思う・・・
その野球青年は真剣なまなざしでうなづきながら聞いていました。
そんな動画を見て思ったことは、自分が同じ状況でその質問をされたときに、イチローのように即座にこんなにわかりやすく相手が納得しやすい返答をできるか否か。ということ。
一般的に返答として多いだろうなと思うのが・・・
『挨拶するのは当たり前だから』
つまり、当たり前のことってちゃんと説明するのが難しい。
自分も子ども達に礼儀や挨拶をしっかりするようにとよく言っているわけですが、その意味についてちゃんと伝えたことはないような・・・
自分が当たり前だと思っていることを、いざ当たり前だと思っていない人にちゃんと説明できるのか?と問われたら多くの人が、即座にわかりやすく説明するのは無理なんじゃないかと。
逆に言えば、自分が当たり前だと思っていることや、世間で当たり前だと刷り込まれてきたことって、そこまで深く考えたことがない人が多いのかもしれない。
だからこそ、普段自分が当たり前だと思ってやっていることの意味を今一度、自分の中で見つめ直してみることは大切なのかなと思います。
自分が若かりし20代の頃、つまり社会人として経営コンサルタントとしての修行中に、先輩に言われた一言を今思い出しました。
『相手から質問をされたときに、ちゃんと説明できないことを無責任に発信してはいけない』
この説明できるというレベルは、コピー&ペーストのレベルではなく、自分の経験値や思いを踏まえてわかりやすく説明できるというレベル。簡単で当たり前なことほど、そのレベルで説明するのは難しいのでしょう。
世の中には、小難しいことを小難しく説明することが得意な人もいますが、やはり一流はそういうことではなく、シンプルで当たり前で大切なことを、相手の心の底に届くようなメッセージでわかりやすく語れる人なんだとイチローが語るシーンを見ていて強く感じました。
もちろん、イチローが成し遂げてきた背景も強い説得力につながっているとは思うのですが、人への説得力をアップするにはその人の生きざまや普段からの人柄やスタンスも大きく影響することは確かですよね。
正直、多くの人たちと関わってきた中で、強く感じていることは、それぞれが当たり前と思っていることには当然大きな隔たりがあって、その上で更にそれが行動化されるレベルにも大きな隔たりが存在しているということ。
『思っていることにも、行動のレベルにもダブルで差が生じている』
だからこそ、自分もサッカー少年たちのコーチをしていたり、幼児教育の現場で過ごすことが多かったりする立場でもあるので、当たり前の隔たりを少なくしていくためにも、自分の中にある当たり前なことの伝達をおろそかにせず、ちゃんとその意味を納得いくように説明する時間を大切にしたいなと感じましたね。
例えば、教育現場で一般的に掲げられているのは、教育方針や教育目標というもの。
その中には、『挨拶ができる人になる』『人には親切にする』『思いやりを大切に』『自分のことは自分でできるようになる』『最後まであきらめずチャレンジする』・・・
そんな文言を多く目にします。そんな方針や目標をちゃんと子ども達にわかりやすく心の底に届くような説明ができているだろうか?その保護者にも伝えきれているだろうか?啓蒙できているだろうか?
各家庭にもその両親が大切にしている教育方針や目標みたいなものは存在するはずです。では、それを子ども達にしっかり普段伝えられているかどうか?
あらためて、『当たり前で大切なことをちゃんと説明する』ということが大切なんだろうなとたまたま目のしたインスタ動画から感じましたので、今日はそんな思いをお伝えしました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。