適応障害によるリングアウトの現場より ~逆境力=変化力 育ち方の違いが差を生んでいる~
- 2024.05.07
- MESSAGE園トータルサポートSPORTSPERSONAL COACHING
皆さんGWはいかがでしたでしょうか。
自分は前半も後半も休みなくサッカー三昧。今年は息子のサッカーチームのコーチでほぼ活動が埋まってしまいました~。ということで家族でどこかに出かけることもなく・・・
息子が2年生になり、1年の途中くらいから本格的にコーチとして子ども達の指導をスタートしてから1年弱が経過。GW最後の2日間で試合を合計8試合もしたのですが、その試合で子ども達の成長を実感できるシーンをたくさん見ることができてうれしかったですね~。
でもまだまだな部分もありますので、これから更に成長してもらうようにコーチとしてもいろいろと頭とカラダを使いながらトレーニングサポートしていけたらと思っています。
ということで久しぶりのブログアップとなりました。
子ども達の性格や気質やタイプなどもそれぞれ違って、またそれが面白い部分でもありますね。声掛け1つでも意識はすぐに変わりますし、でも、あまりそれは長続きしない子もいたりして・・・試合になるとけっこう緊張してカラダが固まってしまいいつものようなプレーができない子もいますかね。
さて、このタイミング、つまりGW明けに少々メールを見るのが怖いことがありまして、コンサルティング先の幼稚園やこども園や保育園の園長先生から・・・
『A先生が園に来なくなりました。連絡もとれません。』
『B先生が退職することになりました。』
そんな内容のものが混ざり込んでいる可能性が高まるからです。
最近、このような現象が、社会の全体的な問題の1つになっていますよね。昔からあったとは思うのですが、最近はその全体的な割合が高まっています。
そんな背景の中で、最近よく聞くようになった言葉が『適応障害』というもの。
簡単に言えば、ある環境から生じるストレスによって心身に異常をきたす病気。
それと比較して『うつ病』という言葉もよく聞くようになりましたが、うつ病は「脳の病」で適応障害は「心の病」という部分が異なるようですね。
うつ病は、その特定のストレスから解放されたとしても、症状がすぐには回復しない傾向があるそうですが、適応障害は、ストレスから解放されると症状が回復するという特徴があるそうです。
そして、適応障害が発症した人は、5年後には40%の人がうつ病に移行してしまうというデータもあるそうです。
あくまでも個人的見解ではありますが、最近では多くのケースが適応障害の段階で、なんらかの問題行動ややる気の減退につながって退職という結果になっているのではないかと思うのです。
脳のレベルまででなく、心のレベルでリングアウトしてしまう人達が多いのではないでしょうか。
そして、そこから思うのは、そこでリングアウトしてしまうような人ってたとえ職場や職種や環境が変わったとしても、ある程度高い確率で同じような現象を繰り返すんじゃないかな~と思ってしまうのです。
どこに行っても、最初わからないことをしていく段階や、初めての人達とチームを組んで自分の居場所を確立していく段階が必ずありますよね。
その段階においては誰でもストレスはかかるわけで・・・
私はこれを、『コンフォートゾーンからの脱却』と呼んでいます。人が成長したければ、少々ストレスのかかる環境が必要だという考え方ですが、詳細を書いたブログ記事があるので、そちらは以下をクリックしてご覧ください。
自分のイメージしていたものと、現実とのギャップも必ずあります。逆に言えば、自分のイメージ通りの人達がいて、イメージ通りの仕事を毎日できる職場なんて存在しないと思います。
ギャップの穴うめや自分の居場所づくりを日々繰り返していくことが社会人として大切だとは思うのですが、そのプロセスにおけるストレス耐性が不足している人ほど、日々不安定になっていく・・・
やはり、就職するまでのプロセスでその人が何を体験・体感・習得してきたか、そして、それをどのような受け止めることができているかで社会人としてのストレス耐性は大きく異なるのかなと思いますね。
その人の『育ち方』の違いが差を生んでいるということ。
こればかりは、遡って相手の歴史を変えることは不可能ですから、こんな時代のリクルートも注意して人材セレクションしていくことがとても重要になってきています。
でも、正直なところ、採用段階では良さそうに思った人が以外と早々のリングアウトしてしまうようなケースも増えていますね。
実際、一緒に働いてみないと人の本質的なところまではわからないということもおおいにあるでしょう。そんな、現実を目の当たりにして再確認していることは・・・
『レジリエンス(忍耐力)の大切さ』
社会適応、環境適応力がある人って、必ずレジリエンスが高い人だと思っています。
詳細については以前このブログでも書いたものがあるのでそちらは以下をクリックしてご覧ください。
逆境に直面したときにとる、その人の反応や行動は人それぞれですが、やはり、いろいろなプチ逆境体験を積み重ねて、乗り越えてきた人間が社会にでても同じように乗り越えていける人になるのは当然のことかなと思いますね。
逆境に目を背けてきた人、そうならないように人の影に隠れて生きてきた人、誰かに押し付けてきた人、誰かにやってもらい過ぎた人・・・
あげればきりがないですが、そんな「育ち方」の人は社会適応力が高い人になりにくいと思いますね。だから自分がコーチをしている子ども達には、サッカーというスポーツを通じて、『社会適応力が高い人間』になってもらうことも意識しながら関わっています。
最近、あらゆる場所や場面で、いわゆる”適応障害”なる現象に遭遇する機会が多いと感じています。そこであらためて大切だなとふと思い出したフレーズは・・・
「最も強い者が生き残るのではなく、
唯一生き残るのは、変化に適応できる者である」 By ダーウィン
環境に応じて、変化するのが不得意だからいつも苦しいんでしょうね。
逆境力=変化力なのかもしれません。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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