『時代の半歩先を進む、時代の先手を打つ』&『後始末の連鎖による悪循環』
児童発達支援事業 長崎 園一体型 こども園 園舎建設 経営コンサルティング
1泊2日の長崎出張に行ってきました。
現在、長崎は『ランタンフェスティバル』開催中。それなりの人出で賑わっている雰囲気。
そのタイミングということもあり宿泊ホテルの料金は通常料金のおよそ2倍。まあ、需要と供給のバランスだからしょうがないとも言えますが、それにしても・・・
年間で3回現地訪問してのコンサルティング。3回オンラインでのコンサルティング。というスタイルでサポートしている認定こども園。顧問契約スタイルもいろいろありまして。毎月ご訪問しているところもあれば、上記のようなスタイルでコンサルティングしている法人もございます。
弊社CLPの顧問契約スタイルにも大きくは2つありまして、
①月次訪問コンサルティング(顧問契約スタンダートパッケージ)
⇒月1回訪問しての総合的コンサルティングアドバイス&サポート
(一番人気メニュー)
※費用イメージ:100,000円~150,000円/月
②顧問アドバイザー契約(顧問契約ライトパッケージ)
⇒都度発生する運営・経営課題への専門的アドバイス
(随時、電話やメールにて対応)年間で2回現地訪問コンサル特典付き
※費用イメージ:30,000円/月
上記以外での変則スタイルなどは、お客様と相談しながら調整しております。もし顧問契約パッケージにご興味ある方はお問合せ下さい。
さて、長崎の件に話題を戻しまして、現在そちらの認定こども園は、新園舎建設の真っ最中。
実は中期運営戦略の1つの機能付加として新園舎内で「児童発達支援事業」を行う計画が進行中。つまり・・・
『園一体型の児童発達支援の運営フォーマット』の実現を目指す!!
ということで、その準備を進めているところです。『園一体型の児童発達支援の運営フォーマット』については、概要を解説しているブログ記事を以下にリンクしておきます。
今回、役所担当部署との実現イメージのすり合わせを行うために、私と園長先生とデコボコベース株式会社の開発準備担当者の3名で長崎市役所にご訪問。
弊社とともにパートナーシップを組んで、園一体型の児童発達支援の運営フォーマットを世の中に創り出していくためのサポートをしている会社が・・・
『デコボコベース株式会社』
デコボコベース株式会社は、児童発達支援・放課後デイサービス事業・自立訓練(生活訓練)事業・就労移行支援事業を展開している会社。特に児童発達支援&放課後デイサービスにおいては『ハッピーテラス(キッズ)』というブランド名によるFC展開で全国に100箇所以上の事業所を展開。
この領域の分野にとっては、大きな転換期を迎えるポイントになるであろう”通達”が昨年末に、厚生労働省から、各都道府県の担当部署宛てに出ておりまして、そのタイトルが・・・
『保育所等 における インクルーシブ保育 に関する留意事項等について』
簡単に言ってしまうと・・・
『今まで園などの同施設内で児童発達支援事業はできなかったのですが、これからは、保育園と認定こども園であれば、園内のスペースを活用して、児童発達支援事業を行っていいですよ!!という条件緩和の通達』
となります。
但し、細かい文言を読み解くと、表現がファジーな部分があり、その解釈を行政の担当部署がどう捉えるかで見解が変わってしまう可能性があるので、お互いにすり合わせが必要だと判断し、我々がその時間をあえて設けたという流れになります。
これは、行政あるあるなんですよね~。担当部署や担当者の見解や思考やタイプで、スムーズにことが進むこともあれば、その逆に時間ばかりかかってしまうケースもある。
今回のケースは、担当者の方もこの方向性に対してとても前向きに捉えているようで、お互い協力して良いモデルをつくっていけたらいいですねというような雰囲気を確認することができてひと安心。長崎ではまだこの一体型のモデルケースは存在していないようで、この園が初モデルになるということでした。
『時代の半歩先を進む、時代の先手を打つ』
マーケティング思考として1つの大切な要素だと考えています。
おそらく、上記の通達が転換ポイントとなり、これから数年で一体型のモデルが世の中に増えていくことになります。そして数年後には地域のスタンダードモデルになっていく可能性も高いのではないかと考えています。だからこそ、考えているけどまだ動き出していない園長先生は、すぐに行動に移していったほうが・・・
『判断と行動のスピードアップ』
いろいろな経営者を見てきて、うまくいっている人とそうでない人の差としてピックアップしている要素になります。つまり、初動や動き出しをスピードアップするための、日々の情報収集やアンテナを張っているレベルが明らかに違うということ。
今回の担当部署の見解では、専用となる指導訓練室を特別に確保しなくとも、現状の空きスペース(ホール、子育て支援教室、ランチルーム等)を共有スペースとして活用することで問題ないでしょう。との意見交換ができました。まさにインクルーシブ保育のスタイルが制度的にも実現していくステージにまで進化してきました。
今までの成立条件や申請条件からすると、この動きはかなりの緩和となります。
ということで、このすり合わせ機会を経て、一体型モデルの実現へ向けた準備はポジティブに進んでいくイメージができたのですが、その一方ではネガティブな要素がくすぶっているのが実態でして・・・
『園舎建設の工期遅れ問題』
モダンでデザインも洗練された園舎建設が進んではいるのですが、今週末の引き渡し予定に対して、3日前の状態がこのありさま。
当然ですが、設計士経由で施工会社から、引き渡しタイミングの延期のお願いがありまして、園長先生の憤りもよくわかります。だって、これで延期2回目ですから。もちろん資材の手配による影響など理由もあるとは思いますが、3日前に「引き渡し無理です」と言われても・・・
その実態を受けて、たまたま午前中の参観で来園されていた年長クラスの保護者に対して、施工会社の責任者から状況説明。3連休に予定を空けて、引越準備をしていた現場の先生達もなんだか気分は良くない。
この状況ではせっかく新しい園舎ができていくのに、なんだか皆さん気分が前向きになれないですよね。こんな状況に陥ってしまうことを、私は・・・
『後始末の連鎖による悪循環』と言っています。
今回のケースは明らかに施工会社の責任者と現場監督の業務マネジメント能力によるところが大きいと思いますね。特にこのような大多数の人間が関わる大きな規模のプロジェクトほど、連鎖と悪循環が大きく膨れ上がるわけです。
全体を統括していく責任者や管理者はそれなりの能力が求められて当然なのですが、自分の経験則を含めても、その能力に見合っていない人間がそこにあてられているケースはけっこうありますからね。マイホームも建設していたときも、同じような感覚を抱いたことを思い出します。
まあ、このようなプロジェクトで括るとわかりやすいかもしれませんが、組織の日々の業務全体もある意味年間のプロジェクトですから、それらの責任を担うトップ&リーダーのマネジメント能力で大きな成果につながるか、悪循環の後始末に振り回されるチームになるかが決まってしまうということですよね。
やはり、成果につながる仕事ができて信頼度が高い人材ほど・・・
『前始末の意識が高い』と言えますかね。
広い捉え方をすれば、『時代の半歩先を進む、時代の先手を打つ』も、前始末の意識だと言えるでしょう。
今回の長崎出張は、ポジティブや要素とネガティブな要素が共存する体感をしたので、そこから感じたことを自分なりに整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
天気があまりよくないようですが、皆さま素敵な3連休をお過ごしください。私はプライベート的な案件で、名古屋方面に遠征をしてきます。
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