美意識と未来創造!! ~『美しくありたく候』自分の美意識を大切にする~
- 2023.11.15
- MESSAGECONSULTINGPERSONAL COACHING
Mランド 美意識 美しくありたく候 雑賀竜一 益田ドライビングスクール
日本には、『わびさび』『粋(いき)』『雅(みやび)』という独特の言葉が
存在していて日本の美意識を表現する言葉と言われています。
それぞれの言葉を説明しろ!!と言われても、なかなか言葉で解説するのが難しいのではないでしょうか。自分も上手くできません。
ということでちょっと調べてみました。
【わび(侘)】
質素で簡素なものなかにある独特な味わいや美しさを感じること
【さび(寂)】
古くて寂しいものの中に独特な味わいや美しさを感じること
【いき(粋)】
気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、色気があること
【みやび(雅)】
洗練され ていて 上品な こと。 風流な こと。
このような美意識や美的感覚が大切だなと思うようになったのは、自分の場合は社会人になってからですね。それは、船井総研に勤務していた当時の上司であり、現SYワークス代表の佐藤芳直さんの影響が大きいと思っています。
日本人としての美意識である”わびさび”などを体感できる場所に仕事で同行させてもらったり、そういう場所を教えてくれたり・・・
なんだかそういう場所に身を置くと、心が落ち着く自分がいて、やはり、自分は日本人としての美意識みたいなものをちゃんと持っている人間なんだなと、体感させてもらう機会が多かったですね。
ビジネスや経営をしていると、どうしても『利潤追求』とか『規模拡大』といった価値観やモノサシをベースとして日々の活動が成されている場合が多くなっているのかなと思うのですが
『その活動の根幹に、どんな美意識があるのか?』
ということも自分としては大切ではないかと考えています。
もちろん、利潤や利益がなければ企業運営の継続性を担保できないわけなので、それはとても大切なこと。でも、極端な言い方をすれば、儲かれば何をやってもいいのか?というとそれは違いますよね~
そんなときに、各人の心の奥底にある美意識みたいなものが違いを生む。
『美しくありたく候(そうろう)』
このフレーズは、全国的に有名な自動車教習所である
『益田ドライビングスクール(Mランド)』
の今は亡き小河二郎会長から自分が20代のときにお聞きしたもの。
若い受講生たちが、2週間ちょっと過ごすことで、大きく変化する、人生を変えるきっかけが与えられる合宿型教習所。(詳細は上記ホームページリンクでご覧ください)
ホームページの冒頭に『さあ夢と絆をはじめよう!!』というフレーズが・・・まさに一般的な教習所とはそういう部分からぜんぜん違う。
当時、一人のコンサルタントとして運営サポート&アドバイスをする機会が与えらえましたが、小河会長の優しいまなざしの中にある確固たる信念と美意識が、あらゆるカタチとなって具現化されている教習所。世の中に、こんな場所があるのかと驚かされたことを思い出します。
最後に学生達が泣きながら教習所を去っていくシーンはすごく衝撃的でしたね。
人間としての美しさとは何か? それは心の美しさということでしょう。
そして、それを日々の行動に反映できているかということ。
儲けるだけなら、ただ免許の教習をしていればいいのですが、益田ドライビングスクールの美意識はそんなところにあるのでなく日本人としての大切な美しい心を育てる場所として成立している。
小河会長のご自宅にもご訪問させていただきましたが、その庭はまさに日本の美意識が詰まったものすごい庭園でしたね。20代のうちにこのような方々にたくさん出会えたこと、そして美意識がカタチとなった場所に足を運ぶ機会が多かったことは自分にとって本当に貴重でありがたい体験でした。
そんな20代の経験を通じて、思ったことは、
『自分の美意識をしっかり持って生きることの豊かさ』
みたいなものでしょうか。
いろいろなメディアがいろいろな視点とねらいで情報発信する世の中で自分の明確な美意識がない人ほど、最大公約数的な意見に身を委ねる傾向が強くになってしまうのかなと感じます。
それは、多くの人達の平均値に近づいていくことであり、その人の個性やオリジナリティーを失うということではないでしょうか。
簡単に言えば、美意識とは・・・
『これは好きだけど、これは嫌い』
『これは正しいと思うけど、これは間違っていると思う』
『これはハイセンスだと思うけど、これはセンスがないと思う』・・・
そんな自分なりの好き嫌いや善悪などの判断の根幹になっているものだと思います。そこに論理や理屈はあまりいらないもの。そして、1つだけの正解もない。
論理やデータも大切なときはもちろんありますが、それをベースに物事を考えすぎるとこれまた平均的な解釈や打ち手にしかつながらない。
最近のSNSマーケティングで人の心が動く瞬間って、”美意識が共鳴した瞬間”なんだと思っています。
インスタ映えなんてのは、まさにその1つであって、互いが素敵だとかかっこいいとかハイセンスだと思っている美意識の共鳴がそこで起こっているんでしょうね。
これよくない?・・・うんそれいいね!!
の世界であって、そこに長ったらしい解説や論理や説明なんていらない。
そんな最近のトレンド背景から考えると、
『人は自分と美意識の近い人を求めている』
『人は自分と美意識の近い人とつながりたいと思っている』
そういうことが言えるのかもしれませんよね。
インスタで言えば『〇〇な人とつながりたい』とタグ付けしている人がいますが、まさにそういうことでしょう。
だから、自分なりの美意識を持たず、ただまわりに同調しているだけの人はなんだか魅力を感じないのかもしれませんね。良い意味での自己主張や意思伝達ができない人も増えていると感じますが、それは、その人の中に明確な美意識や価値観が確立されいないことに起因している部分もあるんだろうなと思います。
相手とつながりたいと思う要素の中で、美意識が近いという視点は大きなポイントなのでしょう。『類は友を呼ぶ』というやつです。
何か自分のとった行動や言動や対応を自己反省する際に、最終的に立ち返る場所が美意識でしょう。その美意識が一般的によいものであれば、その自己PDCAは良い方向に向かっていく。でも、その美意識が残念な内容であれば、悪い方法に向かっていく。
実はそれって、大人になってというよりも幼児期くらいにそのベースができてしまっていると思います。
『三つ子の魂百まで』
だから、大人や親の役割って大切ですよね。
『子ども達の心の中にどんな美意識を育ててあげるかを考えながら、日々接していくことで、その子ども達の未来は大きく変わっていく、素敵で豊かな未来が創造されていく。』
益田ドライビングスクールを創設された、小河二郎会長とお話しさせていただきながら感じていたことは、免許を取りに来た学生たちの未来を良い方向に導いてあげたいという強烈な想い!!
そんな美意識を持っている大人や親と、まったくそんなことはどうでもいいと考えている大人や親がいる。自分の見解としては、そういう思いや美意識は確実に継承されているしされていくと思っています。だって、自分のまわりの人たちを見ていたら実証されていますからね。もちろん、益田ドライビングスクールも会長の美意識と想いが確実に継承・伝承されている。
『皆さんはどんな美意識をベースにそして大切にしながら生きているでしょうか?』
自分もまだまだ未熟ではありますが、経営者としても1人の親としても1人の人間としても『美しくありたく候』の気持ちは常に大切にしていきたいなと思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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