常に忙しくてまわりからの評価も高い人に仕事を依頼したほうがいい理由
前回書いた記事の認定こども園でもそうでしたが、コンサルティングの現場において
『時間管理や効率的な仕事の進め方』
といった類の相談やアドバイスをお願いされることは多く、個人や組織が共通して抱えている課題なんだと思います。
いろいろなノウハウや手法を自分の経験体験を踏まえながらそれなりにアドバイスをさせていただくのですが、私がいろいろな視点で人間観察をしてきたところで思っていることは・・・
誰かに何かをお願いするときは、
『常に忙しくて、まわりからの評価も高い人に依頼するべき!!』
ということ。
忙しいだけの人、もしくは自分から忙しいと言葉にする人ではなく、ちゃんとまわりからの評価を得ている人であることがポイントです。
私が20代の頃、同期や近い年齢のメンバーの状況は大きく分けると以下の2パターンに・・・
A君:次から次に先輩から仕事を頼まれてやたらと忙しい日々
B君:特にやることもなくデスクで暇そうにしている日々
どうして、仕事は全員に均等に振り分けられないのか??
それは、この時点でそれぞれの業務遂行力に対する信頼度に差が生じているからなんですよね~。そしてAさんとBさんの仕事のスタンスには大きなギャップがあるからなんですよね~
仕事を依頼したら、常に期待以上のアウトプットをしてくれるAさん。それに引き換え、仕事はやってくれるけれど、期待に応えないばかりかスピードも遅いし、ホウレンソウもまともにできず、そのクオリティーもいまいちなBさん。
昨日もコンサルティング先の企業でBさんタイプのメンバーに対して憤っているメンバーとお酒を飲みながら・・・『どうしたらBさんが進化するのか?』という難問?について意見交換をする時間がありました。
一度のミスは誰にもあるけれど、それが継続的に蓄積していった結果、社内での評価は大きく差がひらくことになります。
Bさんが暇そうに見えても、もう仕事を一緒にしたくない先輩達は仕事を依頼しない。
Aさんが忙しそうでも、また一緒に仕事をしたい先輩達は、仕事を依頼する。
Aさんは仕事の本質をちゃんと理解しているから、依頼を受けた仕事で相手を満足させることをいつも追求しようと努力する人。その一要素として、”時間を厳守する”という当たり前のことを当たり前にできる。
その努力と追求のプロセスがが更にAさんを成長させていくので、Bさんとは余計に差がひらいていく。
そんなことはおかまいなしのBさんは、同じ給料をもらっているAさんよりは楽な日々だから俺はラッキーな人間だ!!なんて、かなり的外れな自己分析で、まわりからどう思われているかも知らずにのほほんとお気楽な日々・・・
こんな状況がいろいろな組織で起こっていることではないでしょうか。
Aさんも、組織の中ではある問題に直面する可能性があります。
Bさんのような人がなぜか運よく? 会社をフェードアウトすることなく、そこに居続けている場合、たまたまAさんの上司がBさんとなり、自分が仕事ができない後始末や、どう考えても理不尽な仕事の指示を振りかざすような状況に陥ることも可能性がゼロとは言えません。
「Aくん、これを君にやってもらいたいんだけど、来週までによろしくね!!」
「Bさん、私はこの案件についてはまだ勉強不足なので、Bさんにいろいろお聞きするかもしれませんが頑張りますのでよろしくお願いします。」
「えっ何言っているの? この案件は俺もよくわからないから君に頼んでるんだよ。だから俺に相談されてもわからないから、なんとか自分で頑張ってくれよ・・・」
こんなシチュエーションに遭遇することもある。だって、これ私の経験談ですから。
そんなとき自分がBさんに対して、当時どのような感情を持ったのか?
『なんなんだこの人は? 今回はなんとか他の先輩に聞きながら乗り切るけれど、もう二度と一緒に仕事はしたくない!!』
といった感じでしたね~。
そしてできればこの人の上にステップアップして指示を出されないポジションに行こうと決心したのでした。その決心は、それから2年後に本当に実現されることになります。まあ、ある意味、こちらのモチベーションをかきたててくれたということでは感謝すべき事例なのかもしれませんが。
まあちょっと話は脱線しましたが、『常に忙しくて、まわりからの評価も高い人』というのは、無駄な時間を極力減らしながら、依頼された仕事をしっかりと完遂することが習慣化している人とも言えるでしょう。ということは時間管理や効率的な仕事の進め方のレベルが高い人ということにもなりますよね。
そういう人は常に”仕事のデッドライン”を設定しながら仕事をしています。
以下、
「仕事ができる社員、できない社員」~会社に「必要とされる人」になれ~
吉越 浩一郎 著 より引用
今日中にやらなければならないことをピックアップしたら、次はその日の定時ですべての仕事が終えられるように、それぞれの仕事にどれくらいの時間をかけるかを自分で設定する。
「間に合わない分は残業しよう」となってしまうのは、仕事ができない社員の考え方。仕事ができる社員は、三時間分の仕事を、二時間で仕上げるために工夫する。
部下にデッドラインを与えない上司は、上司失格です。集中力を高めるための一番いい手段は、終わらせる時間を設定すること。一つひとつの仕事に時間のデッドラインをつけると、自然と効率が上がる。
『仕事ができる人は例外なく、デッドラインを積極的に自分に課せる人である』
~人間は逆境にあるときに育つ~
一流の人は、自分を逆境に置こうとする、その結果伸びていく。環境を自分の力で乗り越えようとするとき、人は大きく成長する。
自分のいろいろな経験を通じて、そしていろいろな人達と仕事をしてきた体感で本当にそう思いますね!!
デッドラインとは、自分との約束なんだと思います!!
相手との約束に対しても、自分との約束に対してもそれを厳守するという姿勢が、その人の仕事のスタンスや立ち居振る舞いにカタチとなって表われる。そんな日々の様子をまわりの人が観察して感じ取ってその人の評価につなげている。
逆に言えば、その人の仕事に向き合うスタンスや、立ち居振る舞いを見ていれば、その人の本質がだんだんわかってしまうということでもある。
時間管理のノウハウやテクニックももちろん大事だと思うのですが、もっと奥深く考えると、その人の本質的な仕事へのスタンスがどうなのか?ということが根源的要因となって、時間管理や効率化の問題が発生している。
そう感じることのほうが、自分は多いと感じているので今日はそんな見解をお伝えしてみました。
『約束したことに対する責任感』
それが人それぞれ違うから、時間管理においても差が生じるのかなと・・・それは時間管理だけではなく、あらゆる場面で差となってカタチ化されていると思いますね。そのカタチ化のレベルが高い人間が信頼され評価されていくのは当然のことなのでしょう。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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