ギャップの穴埋めと自分の居場所づくり ~レジリエンスと適応力~
- 2023.04.28
- MESSAGE園トータルサポートPERSONAL COACHING
レジリエンス 逆境を乗り越える 適応障害 うつ病 ギャップの穴埋め
4月も終わって、もうすぐGW突入ですね。そんな時期に・・・
コンサルティング現場の幼稚園や保育園で、
「新人の先生がGW明けから園に来ない、そんなことがたまにあるんですよね~」
なんて会話を園長先生とすることがあります。
かつて実際にあった話ですが、たまたま、その日に体調不良で休んだ新人の先生がいたので、
「まさか、そのまま園に来なくなって、GW明けに退職なんてことないですよね。」
という話を冗談で話していたら・・・
数日後に園長から私に送られてきたメールを確認すると、
「〇〇先生が退職することになりました。・・・」という文章が。
まさか、GWが始まる直前にそんなことになるとは、想定していませんでしたし、その先生は、担任のクラスを持っていたので、いろいろとマイナスの余波が・・・GW中で休みではありましたが緊急事態ということで、今後の対応策や処理方法などのアドバイスを電話でさせていただたという記憶がよみがえります。
最近、このような現象が、社会の全体的な問題の1つになっていますよね。昔からあったとは思うのですが、最近はその全体的な割合が高まっています。
そんな背景の中で、最近よく聞くようになったフレーズが
『適応障害』
簡単に言えば、『ある環境から生じるストレスによって心身に異常をきたす病気。』
それと比較して『うつ病』という言葉もよく聞くようになりましたが、うつ病は「脳の病」で適応障害は「心の病」という部分が異なるようですね。
うつ病は、その特定のストレスから解放されたとしても、症状がすぐには回復しない傾向があるそうですが、適応障害は、ストレスから解放されると症状が回復するという特徴があるそうです。そして、適応障害が発症した人は、5年後には40%の人がうつ病に移行してしまうというデータもあるそうです。
あくまでも個人的見解ではありますが、最近では多くのケースが適応障害の段階で、なんらかの問題行動ややる気の減退につながって退職という結果になっているのではないかと思うのです。
脳のレベルまででなく、心のレベルの段階でうリングアウトしてしまう人達が多いのではないでしょうか。そして、そこから思うのは、そこでリングアウトしてしまうような人ってたとえ職場や職種や環境が変わったとしても、ある程度高い確率で同じような現象を繰り返すんじゃないかな~と思ってしまうのです。
どこに行っても、最初わからないことをしていく段階や、初めての人達とチームを組んで自分の居場所を確立していく段階が必ずあります。
その段階においては誰でもそれなりの心理的&肉体的ストレスはかかるわけで・・・
私はこれを、『コンフォートゾーンからの脱却』と呼んでいます。
人が成長したければ、少々ストレスのかかる環境が必要だという考え方ですが、詳細を書いたブログ記事があるので、そちらは以下をクリックしてご覧ください。
自分のイメージしていたものと、現実とのギャップは必ずあります。逆に言えば、自分のイメージ通りの人達がいて、イメージ通りの仕事を毎日できる完全なる理想形の職場なんて存在しないと思います。つまり・・・
『ギャップの穴うめや自分の居場所づくりを日々繰り返していくことが社会人として大切』
だとは思うのですが、そのプロセスにおけるストレス耐性が不足している人ほど、日々不安定になっていく。やはり・・・
『就職するまでのプロセスでその人が何を体験・体感・習得してきたか、そして、それをどのような受け止めることができているか』
そのような部分の違いで、社会人としてのストレス耐性は大きく異なるのかなと思いますね。
いわゆる、その人の『育ってきた環境設定や状況』が差を生んでいるということ。
こればかりは、遡って相手の歴史を変えることは不可能ですから、こんな時代のリクルートも注意して人材セレクションしていくことがとても重要になってきています。
でも、正直なところ、採用段階では良さそうに思った人が以外と早々のリングアウトしてしまうようなケースも増えていますね。実際、一緒に働いてみないと人の本質的なところまではわからないということもおおいにあるでしょう。
そんな、現実を目の当たりにして再確認していることは、
『レジリエンス(忍耐力)の大切さ』
社会適応、環境適応力がある人って、必ずレジリエンスが高い人だと思っています。それは、非認知能力のカテゴリーの中でも上位にランクされている生きる力として重要なもの。
詳細については以前このブログでも書いたものがあるのでそちらは以下をクリックしてご覧ください。
逆境に直面したときにとる、その人の反応や行動は人それぞれですが、やはり、いろいろなプチ逆境体験を積み重ねて、乗り越えてきた人間が社会にでても同じように乗り越えていける人になるのは当然のことかなと思いますね。
逆境に目を背けてきた人、そうならないように人の影に隠れて生きてきた人、誰かに押し付けてきた人、誰かにやってもらい過ぎた人・・・
あげればきりがないですが、そんな環境設定と状況の中で時間を過ごしてきた人は社会適応力が高い人になりにくいと思いますね。もちろん、それに伴ったまわりの大人や親からのマインドセットやサポートコーチングも両輪として大切。
そんなことを書いていて、あらためて大切だなとふと思い出したフレーズは・・・
「最も強い者が生き残るのではなく、
唯一生き残るのは、変化に適応できる者である」 By ダーウィン
環境に応じて、変化するのが不得意だという人は、大げさに言えば、人生は苦しくてネガティブなストレスの蓄積に悩ませれるのでしょう。
4月から社会人をスタートして、もしくは転職などをしてちょっとした苦しさやストレスや逆境を感じている人が多いかもしれませんが、そこから逃げずにギャップの穴埋めを自分なりに前向きに進めていくと、自分の価値ある居場所が段階的に与えられる。
『逆境力=変化力=適応力=自分の居場所を作り出す力』
なのかもしれません。今日は4月が終わり、GWに突入するタイミングで思うことや見解を整理してみました。皆さま、素敵なGWをお過ごしください。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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