有意義なクロスタイムとエネルギー交換 ~新年度スタートと同志的結合のパワー~
- 2023.04.07
- MESSAGE講演&研修CONSULTING
久しぶりのブログ更新・・・
毎年、この時期は新年度スタートということで、コンサルティングや経営サポートをしている会社や幼稚園での怒涛の研修ラッシュとなります。
そんな状況が落ち着いて今日は自宅にて仕事をしているのでようやくブログ更新。
社会人デビューする方、新しいチームに仲間入りする方、新しい環境や立場でのスタートになる方、この時期はそれぞれに様々な変化が起こると思います。
我が息子も昨日、小学校の入学式を無事に終えて、ピカピカの1年生になりました。今朝は早速、3年生になるお姉ちゃんと一緒にランドセルを背負って登校していきました。親としては、あっという間に2人とも小学生になってしまった・・・という感覚ですね。
『リセットできる人が成長する』
よく研修や講演でお話しするフレーズですが、特に新年度スタートのタイミングでお伝えする機会が多いかもしれません。
学生から社会人マインドへのリセット、旧職場から新しい職場環境へのリセット、どんなことを大切に何に力を入れて頑張るのか?そんなメッセージを送る研修ラッシュの数日間。
そんな1週間であたらめて大切だなと強く感じたことは・・・
『同志的結合のパワー』
2014年から約10年間、経営サポートをしている企業の2日間の研修。もうかれこれ20年以上、経営コンサルタントとして活動していますが、組織やチームが伸びる兆しというのはなんとなく察知できるようになりました。
その会社が起業して2年目からお手伝いしているわけですが、当時の数人の創業メンバーで新年度のキックオフ研修をしていたときの雰囲気からあきらかに別次元のステージに入ったという実感。事業展開も大きく2つの部門ができて、研修に参加したメンバーは総勢35名程度。新人や転職組も合わせるとニューフェースが10名程度。
その人数になり、2基軸の事業展開(スポーツ関連事業&療育事業)をしていると、なかなかメンバー全員が顔を合わせるということも難しくなりますが、この研修はほぼ全員が参加。
幹部&リーダーがそれなりに時間をかけて準備してきた研修会。両日とも10時~19時までの濃密なプログラム構成で、私は初日の1発目の講座(マインドアップ研修)を担当させてもらいました。
その後は、『社会人基礎力』のベースとなる講座を経て、2日目はペアワークによる自己分析や各事業部門で求められるキープロセスのロープレやチームディスカッション・・・事業部門の垣根を越えて、皆が混ざり合って行ったチームディスカッションも多いに盛り上がり、素晴らしい時間になりました。
基本的に、幹部&リーダーが講師役となって行いましたが、まだ不慣れな部分があって、準備段階で四苦八苦していましたね。20代のころの自分を見ているようでしたが、自分の経験則でわかるのですが・・・
『研修は受講するよりも、プレゼン側になったほうが成長する』
わかるとできるは違うし、できると教えられるというのはこれまたステージが違います。わかっているけれどできない人、できるけれど、ハイクオリティではできない人、ハイクオリティでできるけれど、それを人には教えれない人。それぞれの現状ステージがあるわけです。
何かを人に教えるためには・・・
自分の中で効果的でうまく進めるポイントが体系化されていること
ポイントをわかりやすく論理的に整理して資料化できること
上記に加えて、プレゼンテーション能力が伴っていること
少なくとも、上記の3つは必須条件かなと思っています。
自分は20代のころから研修や講演会の機会を職業柄与えられてきたので、場数はかなり多かったのと、素晴らしいレベルのプレゼンを目の前で体現してくれる数多くの先輩たちがいたので、それを自分なりに吸収して、ある程度のレベルでできるようにはなっているのかなと。
ということで、その会社の幹部&リーダーメンバーにプレゼン力を高めてもらうためのレクチャーも近いうちにしたいなと考えております。
ちょっと話は脱線しましたが、事業部門の垣根を越えて、皆が混ざり合って話し合いながら、会社として大切にするビジョンや方向性を確認し合う中で、同じ志や方向性が共有されていく瞬間をオブザーバーとして見ながら強く感じ取っていました。そしてそこには、明らかにそれぞれの前向きなエネルギーが交換されている時間が流れていました。
まさにこの時間こそ『組織やチームが伸びる兆し』なんですよね~
組織やチーム内での役割や立場やキャリアは違うにせよ、その組織が目指すべき未来に対して同志的結合感を感じとっている時間が人を良い方向に動かす原動力になると思っています。
このチームの一員であることに喜びを感じる
このチームの一員として恥じない行動をしたい
このチームの未来に自分が貢献できる人材になりたい
もちろん思いのレベル差は個々であるにせよ、全体的にこのような雰囲気が醸成されていたとことは間違いないので、そういう意味では今回の研修企画と実施内容は大成功だったのかなと。
ただし・・・
熱やエネルギーは冷めやすいという傾向もあることを思慮深く考えていく必要もあります。研修は盛り上がったけれど・・・というのはよくあるケース。だからこそ、その後は、各事業&各チームのリーダーのマネジメント力が問われますよね。
この前向きエネルギーを維持して成果につなげていくためにはメンバーとどのように関わり、何を伝え、何を求めていくのか・・・
『研修をしたからといって、人は急に成長しないし、すぐに成果につながらない』
これも、講師としてよくお伝えすること。
『そこで得たインプットをどうやってアウトプットの質に転換していくかがその人が世の中に提供していく価値になる』
そこにつなげていくおせっかいをするのがチームや個人のマネジメントの重要なポイント。そのままほうっておいたら、一般的には熱は冷めて、元に戻っていく人が多いわけですから。
そして最後に・・・
この研修を通して、弊社CLPの社名の一部になっている『クロス』の意味をあらためて考える機会をいただいたような気がします。
『人と人がうまく混ざり合って良いエネルギーを交換できるクロスタイムが、未来を良くしていくし、世の中にプラスの力と新しい価値を創造していく』
ふと、そんな瞬間に立ち会っている自分がいて、自分のやりたいこと、やるべきことが今ここで実現されていることに喜びを感じるとともに、そこに居場所を与えてくれているメンバーに感謝する時間になりました。
皆さん新学期スタートですが、気持ちを良い方向にリセットして頑張りましょう。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。